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日本列島生きもの超伝説 劇場版ダーウィンが来た!

テレビシリーズの「ダーウィンが来た!」なんてチラ見しかしたことがない。過去の劇場版3本も全く見ていない。

なのに今回の劇場版を見ようと思ってしまったきっかけはと問われれば、それはナレーターを水瀬いのりが務めているからとしか答えようがない。

もっとも21年6月公開の劇場版前作のナレーターも彼女だったが、同作は見ていない。にもかかわらず今回は見てみようと思ったのは、もしかしたら、自分は水瀬いのりファンなのではないかということに気付いたからである。

去年公開された彼女が声優を務めるアニメ映画6本と特撮作品1本の計7本を全て劇場で見ていたからだ(洋画の吹替を除く)。
だったら、今年も水瀬いのり出演作品を劇場で見まくっていこうと考えた次第である。

なので、作品自体に対する興味はほとんどないまま、本作を見ることとなった。

水瀬いのりのナレーションは良かったと思う。聞きやすかったし、ナレだけでなく登場する動物の声までアテていて、しかも、子どもの声も大人の声もやっていたので、、水瀬ファンにはたまらない作品だと思う。

そういえば、いつの間にかアテレコという言葉が死語になり、今は全てアフレコと呼ぶようになったよね。
本来は、アニメだろうと、外国映画や海外ドラマの吹替だろうと、ドキュメンタリーやバラエティで擬人化した動物などの声を吹き込むのだろうと、その画面に映っている本人でない人が声を担当することをアテレコと呼び、撮影時にスケジュールや機材、ロケ地などの都合で同時収録できなかった台詞をその後、改めて演者本人をスタジオに呼んで音声のみを収録し直すことをアフレコと呼んでいたんだよね。

でも、いつの間にかどちらもアフレコと呼ぶようになってしまった…。日本のアニメなんて未完成状態で台詞を収録することが多いのにアフレコって呼ぶのはなんだかなという気もする。

作品自体はほめられた出来ではなかった。

いきなり、冒頭で“四季があるのは日本だけ”みたいなことを言い出して呆れてしまった。美しい国・日本思想を洗脳するためのプロモーション・ビデオって感じだった。

今の日本のどこに四季があるんだよって思う。桜が咲いてからGWくらいまでの1ヵ月半くらいだけが春で、その後は長い夏。10月下旬あたりから数週間だけ秋があって、その後は長い冬。それがここ30年くらいの日本の気候では?

そのくせ、ナレーターやクイズ担当の出演者は日本を“にほん”と読んでいるんだから意味不明だ。
日本政府など愛国を売りにしている右寄りの組織は基本、“にっぽん”読みを推奨しているのでは?というか、本作を制作している事実上の国営放送のNHKはニュースでは基本、“にっぽん”読みしているよね。なのに、本作では“にほん”読みなのは何故?何も考えていないのでは?

NHKと言えば、自販機のメーカー名や商品名がボカシもモザイクもなしではっきりと映っていたけれど、あれは公共放送的にOKなのか?劇場上映作品だから容認したって感じか?

それから、ナレなどではほとんどの県は○○県と読んでいたのに、沖縄と東京だけ県とか都を付けずに呼び捨てだったのも気になった。

まぁ、田舎者のネトウヨは沖縄と東京が嫌いだから呼び捨てなんだろうね。

そして、構成も酷い。日本は四季のある国というテーマのくせに、秋と冬に割かれている尺が短すぎ。ありもの素材の再編集だから、寒い時期に撮影したものが少なかったのかな?

あと、エンドロールの文字がやたらとスローテンポで流れていたのも気になった。ありもの素材の流用が多いから大してスタッフもいないのでやたらと文字間隔はあいているし、文字が流れるスピードはかなり遅いしね。MISIAのエンディング曲をじっくり聞かせるための配慮なのかな?紅白に毎回出て欲しいから、気を使っているのかな?

画質もかなり酷かった。テロップも含めてテレビ用のクオリティで作ったものをスクリーンにブローアップしているだけって感じだから映像が荒すぎる。とてもではないが映画館で見せるクオリティには達していない。

NHKでもこの程度の金しか使えなくなっているのか?本当、日本の映像業界は終わっているなというのを実感する(アニメは何とか頑張っているが)。

《追記》
ユナイテッド・シネマ豊洲で鑑賞。とっとと客を追い出したいのかも知れないが、場内が明るくなった途端に劇場スタッフが前方に陣取りにらみをきかせるのはどうかと思う。余韻も何もあったものではない。しかも、明るくなったと同時に席から立ち上がらなかった客には礼も言わないというのはどうかと思う。特定の話題作を上映するため、それ以外の作品はキツキツのスケジュールで上映するからこうなるんだよ。

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