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劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦

やけに、SNS上では地下アイドルや水商売従事者、風俗嬢などいわゆるカタギでない人の間で本作に言及する投稿が目立つ。

空気感としては、「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」(2020)や「劇場版 呪術廻戦0」(2021)に近いものがある。この2作品もこうした業界の女性たちの間で盛り上がっていたからね。なので、興収404.3億円の日本記録の鬼滅は無理だとしても、138億円の呪術くらいはいけるポテンシャルがあるようにも思えた。

また、本作はテレビシリーズ1期の放送から間もなく丸10年となる作品の劇場版でもある。

最初のテレビシリーズの放送から20年以上が経ち、総集編を除けば初の劇場版となった「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」が現時点の公式発表で興収26.8億円を突破し、不朽の名作である(総集編映画だけれど)「機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編」を追い抜き、ガンダム関連の劇場公開作品として最大のヒット作になっていることと近いものを感じる。

「SEED」初放送時のコアなファン層だった人たちがアラフォーになって懐古的な感じで劇場版に盛り上がっているように、「ハイキュー!!」1期放送時に小学校高学年から中高生だった人たちがアイドルや水商売従事者、風俗嬢となった現在、あの頃を懐かしみながら劇場版を見ているという側面もあるのだろうか。

そんなことを思いながら劇場入りした。



20代を中心にした女子だらけだった。男が少ない…。だから、アニメ映画上映時のシネコンなのに男子トイレがガラガラ。しかも、大便器がガラ空きという“異常”事態になっていた。まるで、ジャニーズ主演映画を見に来た時のような肩身の狭さだ。

ここまで客層が偏っていると、鬼滅や呪術廻戦のような特大ヒットになるのは難しいかなという気もしてきた。ただ、アラフォー中心に動員しているSEEDレベルは最低でも行けるのではないかと思う。女子は連れを伴っての映画鑑賞が多いからね。

作品の構成自体は、同じジャンプ原作のスポーツものの映画化作品である「THE FIRST SLAM DUNK」に近いものがあると思った。

基本的にはある試合をじっくりと映画1本を通じて描かれ、その合間に回想シーンやサイドストーリーが盛り込まれるというものだ。
異なる点はスラダンが漫画風CGアニメーションだったのに対して、こちらは通常の手描きアニメ(勿論、CGを使っている箇所は多いが)になっているというところだろうか。

そして、続編を作る前提の終わり方になっていたので、おそらく続きはあるのだろうなと思った。まぁ、これだけ女子を中心に盛り上がっていれば、間違いなく続編はあるよね。というか、Wikipediaとかを見ると、本作は第1部みたいな書かれ方しているし。

そして思った。これだけ、男子キャラが多ければ、そりゃ、腐女子は盛り上がるよねと。



それにしても秀逸なサブタイトルだ。作中に登場する学校の名前にそれぞれ、ネコとカラスが含まれていて、ネコやカラスと言えばゴミ捨て場で生ゴミを漁るイメージが強い。
なので、ネコ校とカラス校の対戦だからゴミ捨て場の決戦というのはうまいタイトルの付け方だと思う。
環境保護活動家とかホームレス支援や女性の権利を訴える連中なんてロクにゴミ捨ての現場も見たことがないのが多い。
いかにホームレス扱いされている連中のゴミ漁りが違法行為であるか。
環境保護の名目でレジ袋が有料化されたせいで、生ゴミをレジ袋に小分けして入れてから半透明の袋に入れるという捨て方をしない人が増えたため、ネコやカラスに荒らされやすくなっているか。

そういうことを知らないんだよね。

こういう連中よりも、漫画とかアニメに関わっている人間の方がきちんと自分たちでゴミ出ししているから、こうやって生活感のあるリアルなタイトルが付けられるんだろうね。







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