どうやら、サコフェスというアイドルフェスで最前管理による暴力行為があり警察沙汰となったようだ。

このフェスの出演者のうちの1組であるFRUITS ZIPPER（以下、ふるっぱー）の最前管理と思われる者が、同じく出演者である高嶺のなでしこのファンで整理番号1を持っていた人を暴力で押しのけて、最前のセンターを奪い取ったとのことだ。

そして、被害者はイベント主催に訴えたものの、どうやら、主催はこの不届者を排除せずにイベントを続行したようだ。

被害者が警察に届け出たことから、主催は声明を慌てて出したが、ぶっちゃけ、全く反省の色は見えない。フェスの名前の由来となっている人物に意見を述べるなって何言ってんだコイツらって感じだ。

そもそも、アイドル現場に最前管理という連中が存在することがおかしい。

オールスタンディングや自由席のライブ、フェス、イベントの場合、混乱を避けるために整理番号が発行されるのが基本だ。

開場前には整理番号順に並び、開場までの時点で到着していない者は後回しにして、その時点で良い番号を持っている順に入場するのが本来の形だ。つまり、整理番号1の観客は最も良いポジションである最前列センターで見る権利を持っている。

ところが、今回のサコフェスに限らず、多くのアイドルライブでは最前管理という連中がのさばり、良番を持っている人が最前に行けないことが多い。

こうした連中は、あらゆる不正を行い（場内で走る、良番保持者を暴力で排除するなど）、センターを含む最前エリア、場合によっては数列目までを占拠し、自分や自分と懇意の者しか入れないようにしてしまう。

そのエリアに懇意でない者が入ろうとすると暴力を振るわれることもあるし、金銭を要求されることもある。

やっていることは犯罪だ。正規のチケット料金や手数料、ドリンク代を管理する団体には1銭も行かない金のやり取りを要求するのは100%犯罪だ。勿論、暴力はダメだ。

しかし、イベント主催にしろ、アイドル運営にしろ、最前管理を排除しようとはしない。

結局、最前管理をやっていた連中が今、そっちに回っているから悪いこととは思っていないんだろうね。9時間1500円の運営なんて、しょっちゅう、良い席を得るためなら、どんな行為であろうと努力するのが正しい、良番を持っていても良い席につけないのはそいつの努力不足みたいなことを平気で言っているからね。

暴力を含む不正行為を容認する運営はダメでしょ！

まぁ、今回の事件で、ふるっぱーは一気に9時間よりもイメージが悪化したとは思うが。

というか、ふるっぱーのファン層ってこんな感じだったっけ？

去年、何度かフェス系でふるっぱーを見た時は、一般音楽フェスでよく見かけるお目当てのアーティストが出てくるまで、他のアーティストを見る気がないのに最前に居座ってスマホをいじっている邦ロック好きやジャニオタみたいなファンが多いと思っていた。

なので、いつの間にかこうした反社的な最前管理が牛耳るようになっていたことは驚きでしかない。レコ大最優秀新人賞受賞などで注目度が増し、半地下（最近は半地上と呼ぶ人も）アイドルのトップに躍り出たことから、これは金になると、反社的な連中が入り込むようになったのではないかと思う。

ふるっぱーの運営は一刻も早く対処策を出さないと、9時間以上の嫌われ者になるよ。

それにしても、今回のふるっぱー最前管理の反社ぶりを見ていると、今の主現場が落ち着く理由がよく分かるなと思う。最前管理みたいな奴はいないからね。勿論、他のグループの最前がいなければ全通レベルのオタクがセンターには来るし、彼を中心にした盛り上げ部隊がその周囲に陣取ってはいるが、推しメンのソロパートの時はそのメンバーを推している奴が好き勝手にやっていいよって雰囲気だしね。
それに、何故か分からないが、TOでもないのに、というか、一推しでないメンバーへのガチ恋口上をやらされたこともあるしね。

そういう自由度のある、管理されていない現場の方がやっぱり楽しいと思う。