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Newシングル「百年の冬」ミニライブ&特典会イベント 2023年9月19日(火) 音のヨーロー堂(浅草) 12:50〜

望月琉叶の活動に関しては色々と疑問に思うこともある。

2021年度の日本レコード大賞最優秀新人賞候補である新人賞を“面影・未練橋”で受賞したことに関しては素直にすごいと思った。

アイドル出身の演歌歌手、もしくは、アイドルと兼業で演歌歌手デビューしたアーティストには、城之内早苗、長山洋子、丘みどり、岩佐美咲がいるが、いずれも日本レコード大賞新人賞は受賞していない。

2021年度の時点では、民族ハッピー組というほとんど地下に近い存在のアイドルグループに所属し、グラビアアイドルとしての活動も行っていたるかちが、この保守的で業界内の力関係で決まるような賞に入ったなんて異例中の異例と言っていいと思う。

まぁ、演歌歌手としてのソロ・デビュー曲“失恋慕情”は2020年7月のリリースで、“面影・未練橋”は21年4月リリースの2ndシングル。しかも、オリコン最高位もトータルのCD売上枚数も“失恋慕情”の方が上ということを考えると、本来なら21年度ではなく20年度の新人賞の対象だとは思うが。

それはさておき、レコ大がきっかけでるかちを知った人が多かったのは事実だと思う。

そんなわけで、“面影・未練橋”に続くシングルへの期待は高まっていた。

ところが、22年3月にリリースされた3rdシングル“ピンクのダイヤモンド”は昭和歌謡風のポップ・ソングとなっていた。

80年代前半まではアイドル歌謡などのポップ・ソングもムード歌謡も歌謡曲と言われていたが、後半になると、ファン層的にもサウンド的にも演歌に近いムード歌謡的なものを歌謡曲と呼び、アイドル歌謡などのポップ・ソングとは別ジャンルと扱われるようになった。

だから、80年代後半以降の考え方では演歌・歌謡曲というジャンルに含まれる昭和歌謡風の楽曲を発表すること自体は全く問題ない。でも、レコ大新人賞の直後なんだから、“面影・未練橋”路線の楽曲でも良かったのではというのが正直なところだ。

そんなところへ来て、22年10月よりボカロPと組んだ楽曲の連続配信リリースを開始するようになった(23年4月にはこれらの楽曲に新曲をプラスしたアルバム『UNIVELSO(ウニヴェルソ)』も発表)。
アイドル、グラドル、演歌歌手に加えて、歌い手の肩書きまで持つようになったのかと驚いたが、この活動開始から間もなく彼女は民ハピからの卒業を発表した。


さすがに四足のわらじをはくのは無理だから、どれをやめるかとなるとグループ仕事のアイドル活動となるのはそりゃそうだろうねと思った。

その一方で、歌い手としての活動に否定的な意見を述べるファンもいたようだ。確かに、一連のボカロPとのコラボ曲には、アイドルにも演歌にも聞こえないような楽曲もあったので、そういう感想を抱く人がいてもおかしくないと思う。

個人的には、“緋炎歌”なんて、演歌・歌謡曲とボカロ曲をほどよくミックスさせた感じで良く出来ているとは思うけれど、中高年ファンに好かれるタイプの楽曲ではないからね…。

そんなわけで、文頭に戻るが、るかちの活動方針に関しては疑問を抱かれても仕方ないよねという部分がここ最近はあったと思う。

そして、4thシングルとして9月20日にリリースされるのが初の本格演歌というキャッチフレーズが付けられている“百年の冬”だ。本イベントは同曲のフラゲ日に合わせて行われたリリースイベントだ。

本格演歌という言い回しが気になるのだが…。

昭和歌謡風の3rdシングルや一連のボカロPとのコラボ曲を演歌扱いしないのは分かる。でも、ソロ・デビュー曲“失恋慕情”やレコ大新人賞受賞曲“面影・未練橋” は誰が聞いても演歌だと思うのだが?
この頃はまだ、民ハピのメンバーだったから、きちんと演歌歌手としては活動できていなかった。民ハピ卒業以降が本格的な演歌歌手としてのるかちの活動で、今回が民ハピ卒業後初めてのちゃんとした演歌曲だから、本格演歌としたってことなのだろうか?

ところで、今回のリリイベだが、自分より年上っぽい人が誰もいないのだが、どういうことだ?
民ハピ経由のファンは減り、若手演歌歌手としてのるかちを応援する演歌好きな中高年がファンの主流になってきたということなのか?



それから、イベント告知ではCD2枚購入でチェキ撮影(サイン入り)となっていたのが、写メ撮影に変更されていたのはちょっと納得が行かないかな…。写メだとサインが付かないしね。写メが2枚なら妥協できるんだけれどね。

というか、チェキフィルムの供給不足を理由にチェキを写メ撮影に変更したり、あるいはファンにフィルムを買わせて、持ってきた人にチェキ券をプレゼントとか言っている運営が最近増えているが、なんか違うのではという気もする。
まだ、領収書を持ってくれば金を払うと言っているところはマシだけれど(それでも、いくらまでとかの注文を付けているし)、結局、金がないってことでしょ。チェキフィルムくらい自分で調達できないならアイドルなどの運営をやる資格なんてないでしょって思う。

まぁ、るかちのところの運営の人のモノの言い方は穏やかだったから、そんなに不満はないけれどね。



《追記》
浅草ヨーロー堂って、いつの間にこんな倉庫みたいになってしまったんだ?実質、CDショップとしては機能しなくなっていて、イベントのチケットがわりにCDを売っているだけの店になっているってことなんだろうね。




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