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カノジョも彼女 Season 2

テレビアニメの2期の呼称については、「⚪︎⚪︎2」みたいなタイトルにするか、文言を付け加えたタイトルにするか、あるいは1期のままのタイトルで通称として2期と呼ぶというパターンがこれまでは多かったが、最近は海外ドラマ風にSeason 2と呼ぶ作品が増えたようだ。

まぁ、海外ドラマ、特に米国作品のように、そのシーズンの最終回を迎えても、とりあえずの話の区切りはつけるけれど、ストーリー上の全ての懸案事項を解決させずにいくらでも続きが作れるような終わり方をするアニメが増えているので、確かにシーズン呼びしてもいいのかなという気はする。

本作は2年と1クールぶりの登場となった、「カノジョも彼女」の2期だ。

ダメ男子が何故か色んな女子から好意を持たれるいわゆるハーレムものにカテゴライズされる本コンテンツが他の同系統作品と異なるユニークな点は主人公(直也)の本命の相手が2人いることだと思う。

さらに、その2人(サキサキと渚)以外にも直也に思いを寄せている女子が2人いて、1人は嫌われていながらも一方的に好意を寄せる女子(ミリカ)、もう1人は嫌われてはいないものの恋愛対象にはされていない女子(紫乃)だ。

今シーズンではこの2人に重点が置かれている。

ただ、ミリカの描写は不快で見ていられなかった。確かに彼女はウザいキャラだ。直也が彼女に興味を持っていないのにしつこく迫り続けている姿は見ていられない。とはいえ、それだけ真剣にアタックしてくる女子に対して人間扱いしないような直也の態度は見ていて腹が立つし、ミリカ自体を嫌な奴に思わせるようなストーリー展開が続くのも嫌悪感しか抱けなかった。

なので、今シーズンに対しては低評価しかできない。

紫乃に関しては、高橋李依の演技力のおかげか、このキャラに多少は肩入れしたくなるような場面も多かったが、今シーズン最終回でその印象はなくなってしまった。
これまでは、片想い状態で自分の思いを直也にも親友のサキサキにも伝えていなかったが、その思いを最終回で吐露し、あっさりと直也に振られてしまった。
にもかかわらず、紫乃は直也に好きになってもらえるチャンスを伺っていくというミリカと同じポジションになることを宣言してしまった。

3期があるとすれば、ミリカが2人になってしまった状態で展開されることになる。これは見るのがつらいと思う。

ところで、4人の女子のうち渚だけが直也とキスをしていない状態になっているのは、もしかすると、彼女がメインヒロインということなのだろうか?まぁ、今期では印象が薄かったけれど。

前期は麻倉もも(もちょ)によるエンディング曲“ピンキーフック”が彼女の代表曲になるくらいのインパクトを与えたが、今期のエンディング曲ClariS“ふぉりら”はぶっちゃけ、そこまでの存在にはなれなかったと思う。曲調などから考慮すると、“ピンキーフック”的な人気になることを狙っていたんだろうなというのは何となく感じるけれどね。

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