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【論文レビュー】ベルギーでのキャリア・アダプタビリティ尺度研究:Dries et al.(2012)

キャリア・アダプタビリティ尺度はベルギーでも検証されています。ベルギーでの調査対象は高校生と大学生で、合計700名に対して調査したようです。全くもって余談ですが、某社で働いていた時によくレポートしていた相手がベルギーの方だったので、個人的にベルギーにはなんとなく親近感があります。

Dries, N., Van Esbroeck, R., van Vianen, A. E., De Cooman, R., & Pepermans, R. (2012). Career adapt-abilities scale-Belgium form: Psychometric characteristics and construct validity. Journal of Vocational Behavior, 80(3), 674-679.

記述統計

24設問と4つの下位尺度の記述統計は以下のとおりです。

p.676

天井効果や床効果はとくに問題なさそうです。他のヨーロッパ諸国と同様の傾向のスコアですね。

モデル適合度

確認的因子分析を行い、4つの下位尺度で24設問のモデルではRMSEAが0.054でSRMRが0.052と良い適合を示しています。こちらも問題ない値となったようです。

信頼性

信頼性はクロンバックのアルファで検証しています。やや低い感じではあるものの、0.7はいずれも確保できているので問題はない値と言えるのではないでしょうか。

p.677

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