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【論文レビュー】人的資源の柔軟性はどのように測定できるのか?:Way et al.(2015)

組織業績に影響を与える人的資源の柔軟性について、本論文以前にもいくつも尺度開発が試みられました。本論文では、そうした先行研究を参考にしながら尺度を開発し、5次元21設問で構成されることを検証しています。

Way, S. A., Tracey, J. B., Fay, C. H., Wright, P. M., Snell, S. A., Chang, S., & Gong, Y. (2015). Validation of a multidimensional HR flexibility measure. Journal of Management, 41(4), 1098-1131.

因子分析の結果

著者たちは、探索的因子分析によって5次元21設問で構成されることを明らかにして、確認的因子分析でモデルの適合度を検証しています。

5つの次元とは、①人的資源実践の資源柔軟性(Resource Flexibility in HR Practices :RFHRP)、②従業員の持つスキル・行動の資源柔軟性(Resource Flexibility in Employee Skills and Behaviors:RFE)、③人的資源実践のコーディネーション柔軟性(Coordination Flexibility in HR Practices:CFHRP)、④臨時労働者の持つスキル・行動のコーディネーション柔軟性(Coordination Flexibility in Contingent Worker Skills and Behaviors:CFCW)、⑤従業員の持つスキル・行動のコーディネーション柔軟性(Coordination Flexibility in Employee Skills and Behaviors:CFE)です。

p.1115

5次元21設問についてはアペに載っています。いずれの設問も五件法で聞いていて、内容については備忘用に貼り付けておきます。

①人的資源実践の資源柔軟性(RFHRP)

以下の5つの設問から構成されます。

p.1128

②従業員の持つスキル・行動の資源柔軟性(RFE)

以下の4つの設問から構成されます。

p.1128

③人的資源実践のコーディネーション柔軟性(CFHRP)

以下の4つの設問から構成されます。

p.1128

④臨時労働者の持つスキル・行動のコーディネーション柔軟性(CFCW)

以下の4つの設問から構成されます。

p.1128

⑤従業員の持つスキル・行動のコーディネーション柔軟性(CFE)

以下の4つの設問から構成されます。

p.1129

この尺度、翻訳されていたりしないんですかねー。もうちょっと調べてみようと思います。

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