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【論文レビュー】オランダでのキャリア・アダプタビリティ尺度研究:van Vianen et al.(2012)

Savickas & Porfeliのキャリア・アダプタビリティ尺度のオランダ版は、大学生を対象とした調査で検証されています。本論文では、特性系の概念との相関を見ることで妥当性を検証しています。キャリア・アダプタビリティと何との関係を見るかは国によって異なりますが、ここにも国や地域の考え方が表れているようで興味深いです。

van Vianen, A. E., Klehe, U. C., Koen, J., & Dries, N. (2012). Career adapt-abilities scale—Netherlands form: Psychometric properties and relationships to ability, personality, and regulatory focus. Journal of Vocational Behavior, 80(3), 716-724.

記述統計

キャリア・アダプタビリティ尺度の回答の傾向は、南北アメリカ大陸や中華圏のように高ぶれすることなくイタリアと近い状況で、いい感じのスコアに思えます。

p.720

クロンバックのαは下位尺度によってばらつきがあり、関心(concern)がやや低めで、統制(control)は低いですね。信頼性については

モデル適合度

確認的因子分析の結果、RMSEAは0.068、SRMRが0.07というモデル適合度を示しています。Savickas & Porfeliの尺度開発論文でのスコアよりやや高めではあるものの適合していると言える範囲です。

妥当性の検証

冒頭でも書いた通り、本論文では特性系の概念との関係性を見ています。具体的には、自己肯定感、ビッグ5、促進焦点/予防焦点です。

p.722

上の表にある回帰分析の結果から妥当性も検証できたとしています。

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