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歯の根抜いた

被せ物の中が痛い・・ので歯医者へ。虫歯にはなってないというので、我慢しますと言ったら ”我慢しちゃダメです” ・・と。カバーを剥がしてみると炎症を起こしてて痛いので治療をする事になる。CTスキャンすると一部にヒビが入っているという・・・
奥歯は3本の根があるのだけど、そのうちの1本は抜かなければならない事になった。上手く被せてもクラックから感染する確率が高いとの事。

昔はレントゲンだったので、後日出来上がってから2次元の映像をみて方針を立てていた。それも、3cm□程度の小さい映像。今ではリアルタイムで3次元画像を2次元のディスプレーに投影する事ができる。今の人には当たり前なのかもしれないが、50年以上歯医者の歴史がある私としては驚きなのね。
私の3次元映像遠見せてあげよう・・・見たくないだろうけど。

他に、CTのスキャン映像も隣に出てきて、根がどのようにダメなのかも教えてくれて納得いく治療が出来る。科学の進歩には驚く事ばかり。

幼稚園時代の歯医者が一番古い記憶であるが、痛かったのが第一印象。普通の治療では麻酔はしないし、抜く時は麻酔をするけれども何時間も顔の半分が動かなかった・・・うがいをするとピューと吐き出した水は横へ飛んでしまうのは懐かしい思い出。今ではスポットで注射してその部分だけの麻酔となる。 ・・・不謹慎な言い方をすれば、そんな弱い麻酔でもプラシーボ効果なのかわからんが、いい気分になる。椅子ごとご・・・・っと、数メートル下がるイメージ。ディズニーランドのホーンテッドマンションのスタートようだ。ミニトリップね・・・

当時は、ステンレスだか鉄だかのチェーンを使ってドリルを回転していた・・口の中が工事現場になったようだった。
調べると40年程前からエアースピンドルで回転させているのだと。今のはキュいーーんと音がするが、40万-50万RPM(1分間の回転数:round per minute) とな・・・もっと速いのかと思ったが秒にする為に60で割ると、6500-8500 Hz(ヘルツ)の音なのね。1秒に7000回転はとてつもなく速いけどね・・・その頃の速度は5-6万RPM・・ 1秒に1000回転、音にすると1000Hzの低い音・・そう言われてみれば ゴー というという低い音だった。
不安になり調べてみると、RPMのRは round ではなくて、rotations とか revolutions が正しい英語の模様・・記憶は当てにならない。 

現代に戻って数千Hzの音を聞きながらあっという間に終わる。若い先生は抜いたのを見せくれて、記念に持って帰りますか? と聞いてくれるので、ありがたくいただく事にする。なんと渡されたのはこんな可愛いケース。歯を入れるケースを常備しているとはプロとはいえいい心がけだと思う。

赤い輪ゴムがあるだけで可愛い。中身は予想外に小さい。昔だったら丸々抜いてしまうのだろうと考える・・・

・・・人の歯を見たくない人はここまで・・・・
・(そんなにグロテスクではないです)








・   = = =





ケースの中でコロコロ

拡大図

携帯でもストロボ焚いてマクロにするとこんな風に綺麗に撮れる。下の方にクラックが入ってるのが分かるはず・・・たしかにこれを放置しておくと神経に炎症が起こしてしまうのが予想される。

同時に発見された虫歯はレントゲン撮らないと気が付かないレベル。歯医者の区別を伝授してもらった。私はこの手に興味があるのでどんどん専門的な内容を話してくれて嬉しい。金属はX線を通さないので白くなる、正常な歯はこんな風なグレー、虫歯は比較的通すのでこんな風に暗くなる。この黒い部分が虫歯というわけだ。


50年以上前と世の中の技術の進歩の違いはあれど、医師の技術を感じる。


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