ベンチャー企業で働いて、自分が自分じゃなくなる話

二年前、順調だった仕事をやめた。

それは、一緒に働いていた同僚が起業をするというので、誘われたからだ。

転職を決めたのは理由がある。

・誘ってくれた友人が好きだった

・漠然としていたが、「上場」というのが魅力的だった

僕は明るい性格で、周りの目をとにかく気にして、潤滑油のように振る舞うのが得意だった。

仲間も多かった。

だけど、ベンチャー企業で働き、そんな僕はいなくなった。

結論から言うと、

・性格は暗くなった

・自分の意見がだんだんなくなっていった

ということ。

まず最初に、なぜ暗くなったのか。

それは5人のメンバーで仕事をしていたのだが、過半数のメンバーが全くしゃべらない奴らだったということ。

一か月目は特に影響はない。

三か月目はだんだんと自分も口数が減る

そして半年。

ほとんど、業務に関係する話以外はすることがなくなってきた。

そうなると、自分の中で変化が起きてきた。

「何でこいつらと仕事してるんだろう?」

相手がどう考えてるのかもわからない。

「自分がどうしたい!」という気持ちも伝えなくなり、だんだんと仲間に対する信頼が消えていき、もともと話すのが好きだった自分は黙々と仕事をするだけの人間になった。

「あー俺って周りに影響されやすい人間なんだなぁ」と改めて感じる。

そんなこと関係なく、明るく振る舞って、そいつらも変えていけるぐらいの影響力を持ちたかったけど、数の力で僕が自分自身で自信を持っていたことは消えていったのだ。

そして2つ目。

・自分の意見がなくなっていったということ

自分の仕事の仕方は、とにかく行動をして、その結果を見て、改善をまわす。そんなやり方だった。

けど、少ない予算の中、行動をする前に、代表に「なぜこの行動することが最適なのか」とんでもない量のリサーチをしなければならなくなった。

時には国会図書館にまでリサーチをしなければいけないほどに。

そのやり方がとにかく合わなかった。

「やってみなきゃわからないでしょ。」ということでさえ、とにかくなぜこれが良いと思うのか、競合サービスを20社くらい比較して出したり、広告を出す時でさえ、「この文言を使う理由は、この会社がこの広告でこれぐらいの効果が出ていて・・・」みたいに調べる必要があった。

だんだんとリサーチが大変になっていき、代表を説得するための材料を探すのが目的になり、自分がどうしたいとかはなくなっていった。

「こういう風に言ったら納得してくれるかな?」

それだけ。

何の意味があるんだろう。

ユーザーファーストに考えられない奴が、良いサービスになんて無理よ。

僕は、ベンチャー企業で働くことは、物凄いスピードで成長すると思っていたけど、違っていた。

自分のせいだってわかってるけど、

自分が肯定できる自分はもういなくなっていた。

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たかおやま🗻

営業が強いで有名な商社で3年勤務後に、某ベンチャー企業へ転職。
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