片岡資侑

元理学療法士/現AFP📖 このnoteでは、『知っていたらやっていたのに、 もったい…

片岡資侑

元理学療法士/現AFP📖 このnoteでは、『知っていたらやっていたのに、 もったいないことをした』という、お金に関する機会損失を減らす!を目的に情報発信をしてます👍

マガジン

  • 知っておきたい投資の基本

    「知っておきたい投資の基本」では、初心者から中級者まで、賢く資産を増やすための投資戦略について解説します。投資の世界に初めて足を踏み入れる方々にも理解しやすいよう、基本的な投資用語の説明から始め、リスク管理の重要性、さまざまな投資手法、そしてそれぞれの投資クラスのメリットとデメリットを詳しく解説します。また、現代の市場で活用できる具体的な例とともに、長期的な資産形成に役立つ知識とツールを提供します。この記事を通じて、読者の皆様が自信を持って投資判断を下せるよう支援することを目指しています。

  • お金の基本

    お金の基本的な事項について書いてみました。

  • 知ってほしい経済編③

    広まってほしい経済の概念や貨幣観についてまとめています。

  • 投資のいろいろ

    投資に関する話題をほそぼそ書いてます。

  • 日本経済の天動説から地動説

    日本経済について天動説から地動説となるような転換となる記事を作成してまとめていこうと思っています。

最近の記事

自己実現的予言が招く影響:日本経済における誤解とその現実化

日本経済が「自己実現的予言」の罠に陥っていると言われることがあります。これは、誤った認識が現実を生み出す現象を指します。例として、2020年のコロナ禍で起こった「トイレットペーパー不足」のパニックがあります。多くの人が不足すると誤解し、買いだめを始めた結果、実際に店頭からトイレットペーパーが消えました。これは日本国内で生産されているトイレットペーパーが97%を占めており、本来なら不足にはなりえない状況でした。 このような現象は、経済成長に対する見方にも影響を及ぼしています。

    • 連邦公開市場委員会(FOMC)最新報告:金利は据え置き、経済の堅調な拡大とインフレ率の注視続く

      最新の米国経済報告によると、連邦公開市場委員会(FOMC)は、最近の会議で金利を現行の範囲、5.25%から5.50%に維持することを決定しました。この決定は、雇用市場の持続的な強さとインフレ率の高止まりを背景に行われました。失業率は低水準を保ち、雇用の増加も見られますが、インフレ率は目標の2%からは依然遠く、経済活動は引き続き拡大しています。 FOMCは、金融政策の方向性を左右する重要な経済データやリスク評価を継続的に監視し、必要に応じて政策調整の準備を整えています。今後、

      • 日本経済の現状とPB黒字化目標の影響

        概要 日本経済は、PB黒字化目標という政策によって長期にわたるデフレスパイラルと経済停滞に苦しんでいます。この政策は、政府の歳出を抑制し、消費税の増税などを通じて財政収支の黒字を目指すものですが、経済成長を阻害する結果となっています。 PB黒字化目標の概要と問題点 PB(Primary Balance、基礎的財政収支)黒字化目標は、政府の歳出より歳入が上回る状態を目指す政策です。これにより、公共投資、防衛費、科学技術予算、教育費、医療費、介護費など多くの重要な支出が制限

        • 日本経済におけるデフレの連鎖とその影響

          はじめに 1997年を境に、日本経済は長期的なデフレーションの時代に突入しました。この背後には、政府の緊縮財政や構造改革といった経済政策がありますが、これらは結果的に国内の供給能力を弱体化させ、経済の停滞を長引かせる要因となっています。 緊縮財政と構造改革の弊害 具体的には、緊縮財政と構造改革の施策が、国内での消費と投資の減少を引き起こしました。消費者や企業の支出が不足することは、総需要の減少と直結し、デフレーションの一因となります。この結果、多くの企業が投資を抑制し、

        自己実現的予言が招く影響:日本経済における誤解とその現実化

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        • 知っておきたい投資の基本
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        • 知って欲しい経済編!!!
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        記事

          経済力が国家防衛に果たす重要な役割

          はじめに 経済力とは、単に貨幣の量によって決まるわけではありません。それは国が豊富に持つ財やサービスの生産、つまり供給能力の表れです。国の経済力が強いとは、それが十分な供給能力を有していることを意味し、これが国家の自立と防衛に直接的に関連しています。 経済力と防衛安全保障 経済力は国家防衛においても非常に重要な役割を担います。たとえば、外国からの侵略に対抗するためには、充分な兵器や兵士が必要ですが、これらは国内での生産能力に大きく依存します。国が経済的に弱い場合、必要な

          経済力が国家防衛に果たす重要な役割

          少子高齢化がもたらす意外な経済的チャンスについて

          現代日本において、少子高齢化は社会的な課題として頻繁に議論されるテーマです。多くの専門家がこの問題を指摘し、さまざまな解決策を提唱しています。しかし、この問題が経済にもたらす潜在的な利点について話す専門家は少ないです。 経済における少子高齢化の「利点」 少子高齢化は、労働市場における人手不足を引き起こし、これが経済全体に意外な影響を及ぼすことがあります。歴史を振り返ると、バブル経済の時代には生産年齢人口が総人口の約70%を占めていましたが、現在はその比率が60%を下回って

          少子高齢化がもたらす意外な経済的チャンスについて

          投資リスクを抑制するための戦略:分散投資と長期投資の重要性

          分散投資の基本とその効果 投資においてリスクを管理し、資産を守るための有効な戦略が「分散投資」です。このアプローチは、単一の金融商品や市場に依存するリスクを回避し、複数の投資先へと資金を配分することで、全体のリスクを均等に分散させます。具体的には、以下の三つの主要な分散手法があります: 資産の分散:異なる特性を持つ資産クラスに分散して投資することで、市場の変動リスクを軽減します。例えば、株式は成長性が高い一方で変動が大きいのに対し、債券は比較的安定していますが、収益率は低

          投資リスクを抑制するための戦略:分散投資と長期投資の重要性

          金銭観の文化差:日本と世界の富裕なキャラクターと幸福観

          日本の文化では、しばしばお金持ちや金銭的な成功を否定的に見る傾向があります。しかし、それは本当に適切な価値観なのでしょうか。この記事では、日本と他国の文化におけるお金に対する態度の違いと、金銭が個人の幸福に与える影響を探ります。 日本では、しばしばお金が「汚いもの」と見なされ、その話題を避けがちです。テレビアニメや童話に登場する富裕なキャラクターがしばしば悪役として描かれることからも、この文化的な風潮がうかがえます。例えば、アニメ「ドラえもん」の登場人物、スネ夫は富裕層の典

          金銭観の文化差:日本と世界の富裕なキャラクターと幸福観

          日本における老後の安心:セーフティーネットとしての公的保険制度の真価

          日本での老後に対する不安は、しばしば議論の的になりますが、実際には多くの公的セーフティーネットが備わっているため、必要以上の心配をする必要はありません。日本の医療制度は国民皆保険を採用しており、全ての市民が比較的低コストで医療サービスを受けることができます。これは、特にアメリカのような高医療費社会と比較すると、極めて羨ましいシステムと言えるでしょう。 高額療養費制度は、医療費が一定額を超えた場合に超過分を補助する制度であり、これにより、高額な医療費がかかったとしても患者の自

          日本における老後の安心:セーフティーネットとしての公的保険制度の真価

          金を稼ぐことは真の幸福への道か?日本と世界の価値観の違い

          日本においては、金銭に関する議論がタブー視されがちです。子どものころから、多くのフィクションを通じて「金持ちは悪」というステレオタイプに影響されています。たとえば、「ドラえもん」のスネ夫や昔話の地主キャラクターは、金持ちでありながら負の役割を担っています。これらのストーリーは、裕福な人々が不正を働くという一面的なイメージを強化しています。 しかし、西洋文化では、富はしばしば成功の象徴と見なされ、金持ちのキャラクターがヒーローとして描かれることも珍しくありません。例えば、「ア

          金を稼ぐことは真の幸福への道か?日本と世界の価値観の違い

          新自由主義の反省から始まる新しい資本主義への道

          新自由主義は、1980年代から日本を含む世界各国で主流となった経済政策で、自由市場の原理に基づいた規制緩和や民営化、自由化を推進してきました。この考え方は、個々の市場効率を最大化し、政府の介入を最小限に抑えることを目指しています。しかし、これが原因で生じた問題も少なくありません。格差の拡大、貧困の増加、そして環境問題など、市場に任せることの限界が次第に明らかになってきました。 日本では、新自由主義の影響で非正規雇用が増加し、賃金が停滞する一方で所得格差が拡大。また、農業の自

          新自由主義の反省から始まる新しい資本主義への道

          現代貨幣の本質とその機能

          現代の経済において貨幣は、一見すると単なる紙片にすぎないように感じられますが、その実態は遥かに複雑です。経済学の教科書、例えば「マンキューマクロ経済学」では、貨幣が物自体には価値がなくとも、人々が貨幣として認識し使用することによって価値を持つ「フィアット・マネー(不換紙幣)」と定義しています。これは、ジョージ・ワシントンの肖像が描かれた1ドル紙幣が商品やサービスと交換可能であることから明らかです。 歴史的に見れば、日本を含む多くの国ではかつて金や銀などの物質的価値を持つ「商

          現代貨幣の本質とその機能

          「黄金の呪い」:ミダス王の教訓

          ギリシャ神話に登場するミダス王の物語は、富の追求がいかに危険であるかを教えてくれます。ディオニソス神から「触れたものすべてを黄金に変える力」を授かったミダス王は、初めはその力を喜びます。しかし、食べ物や飲み物までもが黄金に変わってしまうことで、生命の危機に瀕することに気づきます。 この話は、物質的な富がもたらす可能性の陥穽を浮き彫りにしています。金銭や財産がいくらあっても、基本的な生存のニーズが満たされなければ、それは無価値です。ミダス王は最終的に、愚かな願いがもたらした結

          「黄金の呪い」:ミダス王の教訓

          デフレの呪縛:日本経済とお金の価値の誤解を解く

          日本が直面する長期デフレーションは、ただの経済現象ではなく、深刻な社会問題でもあります。物価が下がり続けるデフレの状況では、現金や預金の価値が上がることから、多くの日本人が将来の不安からお金を貯め込む選択をします。しかし、この行動が経済全体に与える影響は計り知れないものがあります。 経済学では、お金の本質的な価値は物やサービスと交換できる能力に由来します。言い換えれば、お金自体に固有の価値はなく、それを使って何が買えるかが重要です。デフレのもとで価値が「上がる」と捉えられが

          デフレの呪縛:日本経済とお金の価値の誤解を解く

          税金はなぜ必要なのか?現代貨幣理論(MMT)による解説

          MMT(現代貨幣理論)は、経済学の伝統的な考え方に一石を投じています。特に税金の役割に関して、従来の経済学が税収を政府の財源として捉えていたのに対し、MMTでは税金はその必要がないと主張します。なぜなら、政府はデジタル通貨を生成する能力を持っており、実質的に無制限に貨幣を供給できるからです。この理論によれば、税金の主な目的は貨幣の価値を維持し、国内でのその流通を促進することにあります。 日本のような主権通貨を持つ国で、税金は円の需要を創出し、円の価値と流通を保証します。これ

          税金はなぜ必要なのか?現代貨幣理論(MMT)による解説

          日本の資金循環:資産と負債の現状分析

          日本銀行が発表している資金循環統計によると、家計、企業、政府、海外といった経済主体の資金状況には特徴的なパターンが見て取れます。私たち家計は、国内の主要な純資産保有者であり、政府や企業、さらには海外といった他の主要経済主体は純負債を抱えています。 興味深いのは、家計の純資産と政府や企業、海外の純債務の総額がほぼ同額であり、これが時間とともに増加している点です。これは、家計が金融資産を持っていることが、他の経済主体の債務を許容している証拠であるかもしれません。逆に、政府や企業

          日本の資金循環:資産と負債の現状分析