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あの新曲について。

ねえ、リリースされてからしばらく経て、どうでしょう?
何が?って、ノラ・ジョーンズの新作じゃなくって(素晴らしい)
カーネーションの新作(最高です)でもなく、
英国で60年代に活躍した4人組のバンドの新曲ですよ。
「NOW AND THEN」

そう、ザ・ビートルズのPV自体もですが
自分などはこうした涙する世界のファンの方々の姿でもらい泣きするというね、「作ってくれて感謝」これに尽きるんですよ。
どうも、楽曲的に評価したくなるのもリリース直後のリアクションとしては致し方ないのですが、今となれば(正にnow and then)、この曲が存在しない世界線よりも存在する世界線の方がより楽しい世界になっている、と
そう思うんです。
いいじゃん。色々と言われたり書かれたりネガティブな反応も分かっております。そりゃさ、書いた本人が「これはスペシャルな曲だ!」と自覚していればすぐに発表してますよ、当然ながら。
それはポールも分かってることで。
つまり「イマジン」並みの曲とかザ・ビートルズ時代に作った曲と比較してどうのこうのと言っても最初から無理な話で。
「フリー・アザー・ア・バード」の時も思ったのですが
「後追い世代にビートルズの新曲リリースを味わせたい」という意図と
それを受け取って嬉しく思う私たちみたいなね。
これは楽曲批評ではなく「体験」を与えるべき音楽ですから。
当然にそれに値する録音物にする、のは前提で、。
その前提をクリアしているとは思ってます。

一言、付け加えるならば、発表予定もなかった覚書のようなジョン・レノンのデモがその(リリースに値する楽曲)にup to date出来る理由はただ一つ、ジョンの歌が上手いから。それに尽きます。
とにかくピッチの良さではポール以上、比類なきジョン・レノン。
自分のためだけのデモでの鼻歌的歌唱でもピッチが正確であるというのは驚異的なんです。
そんなね、ジョンの比類なき歌唱力(当然、声質やテクニックも最高峰です)が前提として成立している「Now and THEN」世の中に送り出してくれて感謝ですね。
ない世界よりこの曲(PVも)がある世界の方が自分は好きですね。
ジョンの面白さで繋がっている4人組という(そういう意味では現場にいた彼らにしかそこは実感出来ないんですよ。いるだけでとにかく面白いわ、異常に盛り上がる新曲を作ってくるわで。そりゃね。部室の先輩として最強。世界最強の部室の先輩)ね、その空気感をポールとリンゴが最後に見せてくれて。それを見られるからこそ、泣けて笑って、いい時間が私たちにもたらされると。
なんと素敵なことでしょう。

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