takashi nonaka

皆さんはじめまして。 茶道を趣味として、人との出会いを大切にしながらキャリアコンサルタ…

takashi nonaka

皆さんはじめまして。 茶道を趣味として、人との出会いを大切にしながらキャリアコンサルタントをしています。 現役時代にカウンセリングとキャリアコンサルタントを学び、今、定年後のテーマとして後進の方々への「恩送り」を胸に、人生と職業について語っていきたいと思います

最近の記事

未熟な大人からの稚拙な指導への対処

皆さんはご経験ないでしょうか 例えば、スーパーのお菓子コーナーで、親から「好きなものを選んで良いよ」と言われた子どもが高価なお菓子を選んだら「そんなに高いのはダメ、他のにしなさい」と言われた あるいは、上司や先生から「何故このような失敗をしたんだ理由を説明しなさい」と言われ理由を話したら「言い訳するんじゃない」と叱責された あるいは、恋人や家族から理不尽に暴力を受けた後に「貴方のためにやってる」「こんなことはしたくないがお前いうことを聞かないから仕方ない」と訴えられる

    • 組織から離れたかったわけ

      どんな個人でも組織でも、行動するためには目的・目標があります 私は40年間企業人として組織の中にいて、最初は我慢できていたことがだんだん許容できなくなってきたのがこの組織の持つ目的・目標です 昨年企業という組織から離れ個人として生きることを決めた意味を、遅まきながら年明け最初の投稿で改めて語りたいと思います 日本人の本質を表す言葉の一つに「本音と建前」というのがあります 本音とは「自身の欲」、建前は言ってみれば「社会性」と考えれば良いでしょう 少なくとも私が若い頃までは

      • 逃げる 又は 手放すことの大切さ

        キャリアコンサルタントの案件として、転職の相談はよく受けます また、カウンセリングの流れでクライエントの環境改善のため、転職や転居を示唆することも儘あります とかく生き辛い世の中ですから しかしそういうクライエントの中には、「今の職場が合わないので転職したいが逃げる( あるいは負ける)ようでなんか嫌だ」となかなか実行に移せない方が一定数おられます 今回は、そんな方々に向けてのお話です この言葉は、転職をしたいと思っていても、なかなか踏ん切りがつかないような時に比較的よく

        • 恩返しの強迫観念 と 恩送り

          最初に懺悔します ひょっとしたら、私達1960年世代の多くは恩知らずかもしれません 今回は自省の意味も込めて恩について語ろうと思います 私の世代は高度経済成長期に育ちました 懐古趣味はありませんし、昔は良かったとも言いませんが、日本の文化が仕事にも息づいていた時代であったことは確かです 経済社会としてはまだ発達途上でしたし、生活自体は今より遥かに貧しかったと思います しかし、貧しさだけでなく皆が夢や目標を共有していて、人の心は今より豊かだったと思います 大企業は、国

        未熟な大人からの稚拙な指導への対処

          何事もない日々 と 退屈な毎日

          退屈な毎日、何も変わらない日常、時々嫌になりませんか? 今日はその話を少ししようと思います 何事もなく過ぎていく日々、何も変わらない日常、と書くと毎日同じことの繰り返しで変化がなく刺激もない退屈なイメージですが、何事もないことを「無事」といいますよね これは最近良く戦争や災害のニュースなどで聴く「有事」の逆ですね なので、何事もない日常=無事なのは、本当は有り難い事なんだから感謝して過ごしなさい的な話になりがちですし、そのように理解している人も多いと思います まぁ確かに

          何事もない日々 と 退屈な毎日

          生き辛さへの対処 自動思考と自己理解

          学生の頃もそうですが、社会人をやっていると大抵の人にはシンドくて逃げ出したくなる時期があります かく言う私も17歳から24歳までの自立の過程と、30歳代の前半からの10年余り、結婚して子供が生まれた辺りから子供が中学卒業するくらいになるまでが本当に辛かった 特に後半の30~40歳代は、社会人としての自立、部下の管理、個人と部署両方のノルマ、鬱からの転職、家庭の大黒柱、人の親、等々、気ままに一人で生きてきたのが、色んな柵や役割を求められるようになって「◯◯ねばならない」にが

          生き辛さへの対処 自動思考と自己理解

          大人として養いたい 俯瞰とバランス感覚

          今日は、私が、社会人にとってとても重要だと感じているバランス感覚について、少し述べたいと思います 世の中には善悪、長短、右左、白黒、上下、等色々な対極があります 皆さんも、例えば正しい・正しくない、という感覚はお持ちだと思います しかしながらその感覚も、片方の立場からすると正しい、もう一方の立場からすると正しくない、と言うように、立場によってその判断は変わります つまり物事にはそもそも正しいとか正しくないというものがあるわけではなく、判断する者の立場や考え方、環境等に

          大人として養いたい 俯瞰とバランス感覚

          好きなことを仕事にするために

          昔から、特に若い方が離職するよくある理由の一つとして「好きなことを仕事にしようと思って入社したが、思っていたような仕事ができない」「好きなことを仕事にしようと思ったが、実際やってみるとイメージと違った」というのがあります きょうはこの事についてお話したいと思います 朝起きて、身支度をして電車に急ぎ、仕事に励み疲れ果て、夕餉を取ればあとは寝るだけ まさに毎日同じことの繰り返しですね、そしてこの中で一番長時間力を使うのが「仕事」です この仕事がつまらない、なんて堪りませんよ

          好きなことを仕事にするために

          安定志向 と 変わり続けること

          しばらくカウンセリングに関する話題を書いていたので、今日はキャリアコンサルタントとして普段から感じていることを語りたいと思います 今も昔も新卒事情を振り返ると、「安定志向」を求めて就活されておられる学生たちが非常に多いと感じます そもそも学生が就職活動する際の指標となっている「安定」とは、一体どういったイメージなのでしょうか 私が新卒者への面談で直接聞くと、志望で多いのは「大企業」や「公務員」、理由は「安定」です そして、その学生の親も「安定したところの方が安心だ」と

          安定志向 と 変わり続けること

          カウンセリングの 力(チカラ)

          私にとって、カウンセリングの要諦は傾聴と言われるものです もっとも私を含む多くのカウンセラーにとっても傾聴は基礎であり、なかなか到達できない目標でもあると思います 今更ここで傾聴とは、などという講釈をするつもりは毛頭ありませんが、一つの体験談として私が信じている「カウンセリングの持つチカラ」というものについて語りたいと思います 以前、ボランティアとしてカウンセリングをしていた時、一人のクライエントが訪れました 20代の方で、頭が90度近くうなだれた姿勢、地味で整っている

          カウンセリングの 力(チカラ)

          貴方の中の誰か

          朝、寝坊した 仕事で失敗した 上司を怒らせた 何気ない言葉で相手を傷つけた ノルマが達成できなかった そんなとき、真っ先に貴方を責めるのは誰でしょう? それは、貴方の中から聞こえる「内なる声」 情けない またやっちまった 何やってんだ ほんっとバカみたい そんな「内なる声」からの罵倒に、 昨日は残業で遅かったし そんな事マニュアルに載っていなかったじゃないか 前回はこうやれって言ったのは上司だし そんなつもりはなかったのに あの客の契約さえ取れてれば なんて言い訳

          貴方の中の誰か

          やばい と 心の彩り

          数年前から、若者向けのキャリア面談と言うかカウンセリングのような雑談をする機会ができて10代から20代前半の方とお話することがあるのですが、ちょっと前に面談した若者が発する「やばい」という表現にすごい違和感を感じました 曰く、「友達の成績がやばいんですけど・・・同じ大学に行こうって言ってて・・・」 ことさら「最近の若者は」なんて言うつもりはさらさらないのですが、さすがにこれには参りました 文脈から読み取ろうとしても悪い意味と良い意味両方でも取れるし、口調も淡々としてて発

          やばい と 心の彩り

          カウンセリングの境界線

          私はキャリアコンサルタントであるとともに、産業カウンセラーとしても活動しています 今日はそちらの話を少ししようかと思います キャリア面談していく中でクライエントのメンタルに向き合う機会が多いのと同時に、産業カウンセラーとしてメンタル不調者と面談していく中で、クライエントの生活基盤の改善に向けての情報提供ができるという、相互補完的な支援を可能にしてくれています そんな活動の中で、常々気をつけているのはカウンセラーとしての守備範囲です 私は産業カウンセラーであって、公認心理

          カウンセリングの境界線

          故きを温めて新しきを知る

          私が生まれたのが1960年 物心ついてから現在まで、今流に言えばイノベーションの連続でした そりゃ覚えるのも使い熟すのも大変でしたよ 何しろ私が幼児や児童だった頃は、愛知県名古屋市に住んでいましたが、子供はツギの入ったランニングシャツに半ズボン、正にサザエさんの風景だったし、風呂は薪でしたしね それが高校生の時、部活の数学部で「手回し計算機」があったんです たくさんの歯車でなぜ計算ができるのか、不思議でしょうがありませんでした その後「マイコン」が登場しますが、もうワク

          故きを温めて新しきを知る

          社会人にとっての自律とは

          ビジネス書とか、コラム等で「自律型人材」という言葉がよく言われます これには、「単に指示を待つのではなく、自らの意思で考え能動的に業務を遂行できる人材を指す」とあります ですが、私個人的にはこの解釈では少々物足りなく感じています この解釈では、業務上の事柄や問題に対して個人で解決していって、どんどん成果を上げていく、ある種のビジネスエリートを表しているようですが、その裏に「会社にとって都合の良い」人材のような印象を受けます 本来「自律」とは、「価値観や信念などを持つ個

          社会人にとっての自律とは

          言葉の大切さと 気持ちの持ちよう

          キャリアコンサルティングで転職相談を受けて、その理由が「上司の理不尽な指導や人格を否定するような酷い叱責を受けて会社を辞めたくなった」という内容を時々されます 最初上司から仕事の手順を教えてもらって、最後に「でも公式通りの仕事はないから、そんなときは自分でよく考えて対応してね」と言われたのでその通りしたのに、「なんで言われた通りできないの?」「報連相もできないの?」と詰られた、て感じです このような相談の場合、出来事の背景やらクライエントのパーソナリティーやらでコンサルの

          言葉の大切さと 気持ちの持ちよう