『そのビジネス課題、最新の経済学で「すでに解決」しています。　仕事の「直感」「場当たり的」「劣化コピー」「根性論」を終わらせる』は、ビジネスを正しい道に進ませるためのビジネス書です。

「サイエンスで問題に接近していき、エンジニアリングで解決する」「若者の消費行動：ステイタスを表すもの→自分の好きなもの」「フリーにすることでネットワーク効果を味方につけ、それによって得られたビックデータでビジネスをする」など、サイエンスとエンジニアリングを利用するための方法が学べます。

特に「経済学者を事業チームに引き入れるのは、現状を変える有効な手段」は、アメリカで有効な手段として確立している方法です。

考え方としては、「役に立つ武器をもっている専門家を仲間にして、自分たちで使っていく」というRPGのように最適なメンバーを追加していく方法です。

変化が激しい時代、「勘で動くだけでなく、大局観を掴むために理論の助けを借りる」必要があるのです。

不十分な勘で動いている経営者は、自分の行動をサポートしてくれる経済学者を外部顧問として導入してみてはいかがでしょうか。

「企業規模と顧客生涯価値は逆U字の形状になる」「意思決定の精度を高めたいなら、やはり自社データを蓄積することです」「コンドルセ陪審定理：集団は個人より正しい判断をする確率が高い」などを通して、経営課題を解決するために必要な事柄を教えてくれます。

特に「ユーザーが無料版でいい体験をする場合のみ、有料版の売上が増加する」は、フリー戦略が有効でも、有効にするには作法があることを教えてくれます。

いくら無料にしても、「有料版を買って初めて機能が万全となる」のではダメで、「無料版でも万全だったが、有料版を買うことで、さらにいい体験ができる」ようにしなければならないのです。

しかも「0円を払っていた人が100円を払う心理的ハードルは、100円を払っていた人が1600円を払う心理的ハードルと同等である」と、たとえフリー戦略を実施しても、無料を有料に変えるには至難の業です。

フリー戦略で稼ぎたい経営者は、安易な方法を取らない方が無難です。

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