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ヨーロッパ・ロシアは衰退し、中国は停滞し、アメリカは成長する中、日本はますます特殊な国になっていく

未来で大事なのは未来そのものではない。現在をどう受け止めるのかだと、『2050年の世界 見えない未来の考え方』は語ってます。
2050年は約30年後、つまり世代が変わる期間です。今はアメリカとヨーロッパの時代ですが、2050年には新興国の時代となります。人口動態が変わるためです。アメリカは微増ですがヨーロッパと中国は少子高齢化に陥り、新興国の人口増加が顕著に表れてくるからです。
世界は中間層が支配するようになります。2050年は中間層が最大化するからです。その中でも、新興国の中間層は最大派閥を形成するでしょう。現在は、先進国から新興国へと価値観が移転していますが、2050年には逆の向きに進むことになるのです。
日本も2050年には現在とは違う世界を形成しているようです。「小さな町は放棄され、田畑は森に戻り、工場は高齢者のコミュニティに置き換わる」と、高齢化の影響と移民拒否の姿勢が日本を衰退させるからです。
しかし、日本人にとって日本は案外幸せに過ごす土地になるかもしれません。世界から孤立して特殊な場所となりますが、日本人だけで生きていくので、刺激が少なく、そのため不快も少ない環境になるからです。それがイヤなら日本から出て行く必要があるでしょう。
 
#2050年の世界 #ヘイミシュマクレイ #遠藤真美 #日経BP #日本経済新聞出版

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