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宇宙世紀の理論は、40年前なのに現代科学の延長で捉えることができるほど、アニメ化の際に調べ尽くしています。『機動戦士ガンダム 宇宙世紀VS現代科学』

『機動戦士ガンダム 宇宙世紀VS現代科学』は、宇宙世紀の科学である「ガンダリウム合金」「ビーム・サーベル」「サイコミュ」「ミノフスキー粒子」「ヘリウム3」を現代科学に置き換えて論じるビジネス書です。

「酸化物分散強化超合金(ODS superalloy):粉末冶金法/金属の粉を焼き固める」「ビーム・サーベルの正体:プラズマ/電気を帯びた気体/速度の揃った粒子の束」「ミノフスキー粒子:素粒子というのは、あくまでも現状わかっている最小単位」など、宇宙世紀に沿った現代科学を教えてくれます。

特に「ガンダリウム合金:純金属:物性はすでに決まっている/合金:違うものを混ぜることで優れた性質が出てくる」は、合金を極めることで、現代科学でも「ガンダリウム合金」を生み出す可能性があることを示しています。

「鉄と炭素の合金、すなわち鋼」の例からも、昔からの技術で合金を生み出せることがわかります。

「鋼の登場によって鉄が銅を駆逐していくのが歴史的な経緯」となったからです。

ガンダムを科学的に追求したいガンダム世代のサラリーマンにオススメです。

 

「低温のプラズマジェットを使うと、傷が治せる」「脳の活動や構造、それが似ている人たちは共鳴しやすいし、友達になりやすい」「サイコミュ:センサーがあれば、五感以外のものも知覚できるかも」などを通して、超科学を現代科学に置き換えて説明しています。

特に「サイコミュ:何かを失った場合/リソース自体は空いているので、別の何かを手に入れることができる」は、宇宙で重力を失った人類が新たな能力に目覚める可能性を示しています。

「生物がその強さを発揮するのは何かを失ったとき」とあるように、人類が重力に関する能力を失った場合、サイコミュのような超感覚が身につくかもしれません。

ラットの実験でも、「自らの経験による強化が伴わなければ能力が失われることもある」と「物体を見せなかったラット:必要な神経細胞やネットワークは残る→ネットワークを強化することができないまま成長」してしまうことがわかります。

もしかしたら、宇宙世紀になれば、誰でもサイコミュを操り、ファンネルを自在に展開させ、戦場で無双することができるかもしれませんね。

 

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