❨24❩1971.9.25 土 晴 ロサンゼルス6日目:ロスという街
良い天気が続く。
『カリフォルニアは雨が降らない』とかいう歌があるそうだが、住んでる人に聞けばホントに年に数える程という。カサ屋がない。
この数日、アダルト・スクール(大人の学校で週3回、年間25セントの授業料)へ行ったり、アルバイト探しに行ってみたりしながら、ブラっと過ごしている。
今夜、町のインディアンバーへ相部屋の市川さんと飲みに行く。
酔っぱらいのババアにキスされ、アア・・・気持ち悪かった。
今まで激しすぎる所に住んでいたせいだろうか?(日本)
このロスの街は何か、人間の息があまり感じられない。
貧しい者も富める者も同様に、皆んなノンビリして見える。
これも人間の生き方なのかもしれない。
俺の頭にある世界とは、全く異なった感じのする街。
同じ人間の世界の中で、全く違ったところへ来たような気がする。
公園で、カフェテリアで、隣に座った連中にも別に抵抗なく話しかけられる。
今まで自分の閉ざされていたところのものが、溶け出てくるようだ。
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