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❨874❩1974.1.20日.晴/カブールの新市街は人と店でごった返し/カブール:アフガニスタン

よく晴れ上がった今日のカブール。
風が冷たく身に沁みた。

やっとインドのビザが取れた。どうして印一つ押すぐらいに、一日も待たすのか。

午後、2時間ばかりカブールの新市街を歩く。
このホテルの周囲が中心と思っていたが、とんでもない間違いで、以外にも1Km先に繁華街があり、ホテル周囲は言わば、観光客のショッピング・センターみたいなもの。
実のカブールは、人と店でゴッタがえしていた。

流石、首都だけに活気があり、人と物でムンムンしていた。
所々にデパートや、立派なホテルもあった。
もう少しで、カブールを見落すところだったぜ!
しかし、田舎都市という見方は変わらない。人や物こそ多けれ、あの田舎町にあった店を、数十倍に寄せ集めたに過ぎないような所だ。面白い。

マーケットの中へ入ると、ドロドロの道の両脇に、実に様々な店が並んでいる。
店番は、コタツの様なものの中に入っている。風流ではないか。
白い石なんか並べて、何だ?と思ったら、岩塩だった。豆、乾燥食品が多い。

やはり、市民の市場に行くと外人は少ない。だから俺は、そんな所が好きなのだが。

子供がよく物を売りに来るーータバコ、菓子類ーー。
要らないと云うと、「クレイジー」とか「ファック」とか、汚い英語を残して去る。
一体誰が悪いのか?俺は、あの子供の将来が気の毒でならない。
ああして勉強もせず(英語だけは覚えるだろう けど)、売る事だけに専念し、育っていく。
その先は、分かり過ぎる程に見える。

こんなところで、教育の重みを感じないでおれない。
アフガンの先生に、頑張ってもらいたいもの。どうか、一人でも多くの子供を、素直に育ててやってくれ。
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昨夜の夢は面白かった。前田さん、永井さん、それに中山、上田先生等が出て来た。
ストーリーは覚えていないが、その後、実にカッコ良くスキーをしている俺が出て来た。
 久しぶりにタップリ熱いシャワーを浴び、頭も洗って、血を洗い流したせいもあったろう。

さあ、明日は、ペシャワール、パキスタン、日本が近づく。

吹き荒れる 寒風も
人ごみの前に どこへやら  呑米

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