ファミレス最適解。焼肉編

焼肉は牛肉を最も美味しく食べる一つの手段である。好みは人それぞれなので何ともいえない所はあるのだが。

かつてはチェーン店の焼肉は牛角の一強だった。もちろんもう少しお金を出せば叙々苑なり十々なり美味しいチェーンはあるはあるのだが、5000円やそこらで食べられる肉としては牛角はダントツで美味しかった。

とはいえ外食というのは戦場なので、競合他社は割と真剣に市場分析して差別化を図りつつも業界を徹底して分析する。他職種では業界のトップランナーはだいたい固定される傾向が強いのに対して、外食は流行り廃りと進化のスピードが桁違いに早い。

もちろん今でも牛角は十分に美味しい。食べ放題メニューは「本当にこの値段でいいの?」と思うぐらいのクオリティーだし、単品メニューの質もそれなりだ。


しかしあえて苦言を呈させてもらうと…コストカットの為なのか牛角は食べ放題メニューの影響による個別メニューの全体的な品質低下と端っこ肉の多用が目立つようにもなってきた。チェーン化に伴いセントラルキッチン方式が用いられたからなのか、牛肉も悪い意味での解凍肉がやや増えた。


「まあ、子連れで味にどうこう文句をつけるのも筋違いっちゃ筋違いなんだが、それでも昔の牛角を知っている人間からすると…ちょっと残念だよなぁ」

これが嘘偽り無いいち消費者としての意見ではある。この牛角のクオリティー低下もあって、ふと「そういえば最近の他のチェーン店ってどうなったんかな」と興味を持ち幾つか出かけてみたところ、驚くぐらいにクオリティーが向上していたチェーン店が一つあった。それが

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