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UFC288-トリプル3の復帰戦-

UFC288
2023.5.7


■©︎アルジャメイン•スターリングvsヘンリー•セフード


バンタム級タイトルマッチ。スターリングは3度目の防衛戦。トリプル3(オリンピックレスリング金メダリスト•UFCフライ級王者•バンタム級王者)のセフードは3年ぶりの復帰戦。ここはスターリングに王者の貫禄を見せてほしかったけど、セフードは以前の様な打撃やスピードは無くなってた。ブランクがあるので仕方ないけど、いくら元王者の復帰でも今後はトップ3辺りとやらせてみた方が良いと思う。いきなり王者というのはちょっと。とはいえセフード、強さは健在でスプリット判定と善戦。レスリング能力は相変わらず高かった。

■④ベラル•ムハマッドvs⑤ギルバート•バーンズ


ウェルター級。ムハマッドは現在8連勝中で前戦は無敗の超新星の一人ショーン•ブレイディを圧倒して確実な強さを見せつけた。バーンズは中一ヶ月のハイペースで登場。無敗の超新星の一人チマエフに負けてしまったものの、マグニー、マスヴィダルに連勝中。ムハマッドが常にペースを握りバーンズのしたい事を一切させなかった。エドワーズとかコヴィントンにも勝ちそうな気がする地味強の極み。タイトル挑戦は濃厚かな。

■⑩モフサル•エフロエフvsディエゴ•ロペス
フェザー級。元々エフロエフは11位ブライス•ミッチェルと試合をする予定だったが相手の怪我で急遽UFCデビュー戦のロペスとに。エフロエフからしたら勝ち星稼ぎという感覚か。
私もそんな感じで視聴してたらまさかのロペス大健闘。エフロエフはフィニッシュ勝利が欲しかったからなのか序盤から雑な攻撃を仕掛けてしまった。ロペスはグラウンド時も劣勢な場面から腕十字、膝十字で逆転を狙ったり最後までアグレッシブだった。ディエゴ•ロペス、負けはしたがこれは高評価なのでは?

■クロン•グレイシーvsシャルル•ショーデイン
フェザー級。クロンまさかの復帰とは予想しなかった。前戦は2019年カブ•スワンソン戦。寝業の展開に持って行けず判定敗。ショーデインはUFC4勝5敗で2連敗中。クロンがどこまで行けるか見定めるには丁度いい相手。しかし、クロンさんは超劣化していました。打•倒のレベルがあまりにも低く、最大の武器である極も防がれてる。「こんなに弱かったっけ?」と思ってしまうと同時にグレイシーファンとしては非常に悲しかった。このレベルではRIZINに戻って来ても通用しない。

■ドリュー•ドーバーvsマット•フレボラ
ライト級。ドーバーはめちゃくちゃ勢いのあったテレンス•マッキニー戦を含めて3連勝中、フレボラはルーキー候補だったオットマン•アツァイター戦を含めて2連勝中。
試合の流れからしてこれからドーバーがフレボラの動きを見切って完封していくのかなと思ったらまさかのフレボラの右フックがヒット。ドーバーを倒したのはかなり自信に繋がるのでは。

■フィル•ハウズvsイクラム•アリスケロフ
ミドル級。ウェルター/ミドルの二階級で戦う無敗超新星チマエフに「アリスケロフは強かった」と言わしめる男のUFCデビュー戦。期待しか持てない。対戦相手のハウズはUFC4勝2敗、前戦はロマン•ドリーゼに4RKO敗。デビュー戦がUFC戦績勝ち越しの選手というのは期待の表れだが、そんなハウズをアリスケロフは1Rノックアウト。終始打撃戦の展開になりレスリング、グラウンド部分は今回はお預け。アリスケロフ、打撃面が雑に見えたけど結果良しとしよう。ボー•ニッカルとのエリートレスラー対決は是非とも観てみたい。

UFC Vegas72
2023.4.30

■⑧ソン•ヤドンvs⑩リッキー•シモン
バンタム級。ヤドンはサンドヘイゲンに4RTKO負けからの復帰戦。シモンはUFC5連勝中と勢いがあるスタミナ抜群レスラー。
結果はヤドンの5RTKO勝ちで、レスラー対策が万全に出来ておりかなり強くなっている印象。まさに、平本蓮が目指しているファイトスタイルなのでは。
シモンはヤドンのプレッシャーと重圧、カーフでタックルを仕掛ける展開が作れなかった。武器を奪われ、相手の土俵に引きずり込まれ敗北を喫する。これぞMMA。

■カイオ•ボハーリョvsミハル•オレクシェイチュク
ミドル級。最初ボハーリョを観た時は外見インパクトが強く正直「弱そ」と思ったが、UFC3連勝中。対するオレクシェイチュクはUFC6勝3敗のハードパンチャー。オレクシェイチュク、打撃は大振りだが当て感がありしっかり当てている。しかしながらボハーリョ、ディフェンしてるのか効いてる素ぶりは一切ないし打撃のバリエーションが多く倒も極も満帆なく出来る。インテリファイターボハーリョの前ではオレクシェイチュクの打撃一辺倒スタイルは簡単に攻略されてしまい通用しなかった。ボハーリョ、次戦はランカー戦で間違いない。

■ホドルフォ•ヴィエラvsコーディ•ブランデージ
ミドル級。ヴィエラはブラジリアン柔術のレジェンドで世界選手権優勝回数は数知れず。前戦はランカーのクリス•カーティスに判定敗、テイクダウン能力に課題がみられた。ブランデージはUFC2勝2敗。前戦はオレクシェイチュクに1RKO敗。共に復帰戦となったが、1Rブランデージの右がヒットしダウンを奪うもヴィエラ密着し凌ぐ。その後ヴィエラがバックを取りピンチをチャンスに変える。2R、ヴィエラのタックルを引き込みギロチンを仕掛けるも外されそのままヴィエラは肩固めに移行して一本勝ち。シーソーゲームの面白い展開だった。しかしブランデージはせっかくダウンを奪ったのに、あのチャンスで失速は今後も非常に厳しいのでは。

UFC Vegas71
2023.4.23

■③セルゲイ•パブロビッチvs④カーティス•ブレイズ
ヘビー級。パブロビッチはUFC初戦オーフレイムにTKO負けを喫したが、キャリア通してその一敗のみでありその後UFC5連勝中。フィニッシュ率も17勝中14勝がKO/TKO勝ちとかなりのフィニッシャー。対するブレイズはUFCヘビー級トップランカーに長く君臨する選手だが、タイトル千一歩手前でいつも負けてしまう。そして今回も「次勝てばタイトル戦」という状況。
個人的には苦労者のブレイズの勝利を期待したけど、現実はあまりにも残酷でパブロビッチが軽々とブレイズを超えてきた。パブロビッチの底が見えない。とはいえ、グラウンドの展開を見た事がなく、JJとの試合ではその展開は避けられない。どう乗り切るか。

■ハニ•ヤヒーラvsモンテル•ジャクソン
バンタム級。ベテランヤヒーラとUFC6勝2敗、3連勝中のモンテル•ジャクソンの一戦。ヤヒーラは40歳手前といえど簡単な相手ではないが、ジャクソンは得意の打撃でヤヒーラを翻弄しKO勝ち。この勝利は大きく、次戦はランカーと組まれる可能性が高いのでは。

UFC Vegas70
2023.4.16

■②マックス•ホロウェイvs④アーノルド•アレン
フェザー級。フェザー級二大巨頭の一人ホロウェイとUFC10連勝中無敗のアレン。ホロウェイは今までもオルテガ、ケイター、ロドリゲスというトップまで掛け上がってきたルーキーを悉く跳ね返してきた。そして今回も10連勝中ノリノリのアレンに対して完封勝ち。最後、捨て身の覚悟で挑んだアレンに対してカウンターを合わせダウンまで取るというカッコ良すぎるシナリオ。ホロウェイの上にはヴォルカノフスキーがいるが、こんな2人がトップにいるとフェザー級で頑張る選手が不憫に感じる。フェザー級期待の星イリア•トプリアはこの2人を崩せるか。

■(14)エドソン•バルボーザvsビリー•クアランティーロ
フェザー級。連敗中の14位バルボーザとUFC5-2のクアランティーロ。バリバリのストライカーバルボーザに打倒極混ぜたプランで挑んだクアランティーロだったが、それすら読まれてたのか膝蹴りでクアランティーロを粉砕する。イケイケ時代のバルボーザと被った。ここから勢い付けてほしいが、年齢的にも最後の挑戦になりそう。

■(13)ダスティン•ジャコビーvs(15)アザマト•ムルザカノフ
ライトヘビー級。ジャコビーはGLORY元王者でムルザカノフはMMA12-0、UFC2-0で2KOのストライカー。まさにストライカー対決であるが、序盤からムルザカノフの距離になってしまいダウンを奪われるなど劣勢になったジャコビー。ムルザカノフの左オーバーハンドフックはかなり強烈。一発一発もかなり重そう。ジャコビーが3R巻き返したけど、タフな試合を制したのはムルザカノフ。

■⑨ペドロ•ムニョスvs(13)クリス•グティエレス
バンタム級。ごめんなさい、ムニョスを過小評価していました。完全に落ち目の選手だと思い込んでいました。カーフキッカーグティエレスの打撃をいなして終始優勢に進めたムニョス、強かった。もう落ち目なんて思いません、大変失礼致しました。

■④ブランドン•ロイバルvs⑤マテウス•ニコラウ
フライ級。スタンドの展開からニコラウの左ストレートに合わせて膝を当てるロイバル。凄い伸びる膝やなぁ。崩れ落ちるニコラウにパウンドを合わせレフェリーストップ。フィニッシュ勝利を重ね、タイトル挑戦がしっかりと見えてきた。モレノに過去負けてるし、リベンジなるか。

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