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猫柳雨水というオトコ

月シア #10 『2月の門限』に出演させて頂いて、
約1週間が経ったので、私の足跡として
ちょっとだけ振り返ろうと思う

たまには役者らしい投稿もせねばと感じた次第である

ネコヤナギという言葉を検索してみると
ある種の樹木がヒットする

もともと柳の木は好きで
枝垂れる感じが木々の溢れる生命力とは裏腹に
生命力の中に哀愁を感じるからだ

花火大会のクライマックスに打ち上げられる枝垂れ花火は
他の尺玉と違い、儚い中に最後まで自分の存在を淡く残す

風に流され揺られながら
植物の柳も、花火の柳も
時に流され揺られながら
大きな存在感で人を魅了する

枝葉は折れる事はなく
ただ来るもの拒まぬように
うまく受け流す

柳という存在感をそのままに


ネコヤナギはヤナギ科の植物であるものの
猫のしっぽのような花穂が実る

わたしは猫派というよりは犬派なのだが
それは同族嫌悪的なものなのかな?と思ったことがある

私が実家を出てから実家で猫を飼いはじめたのだが
たまに私が実家に帰るともの珍しそうに見にくるものの
最終的なコミュニケーションまでは取らない

『あくまで、俺は俺』といったスタンスは崩さないのである


おそらく裕福な家庭で育った猫柳雨水は
『幸せとはなんたるか?』を疑問に持ち
何の気なしに観に行った演劇でしのぶさんに恋をした


自分の大切なものをかなぐり捨ててでも
目指したいものがあったしのぶさんに
なにかしらの魅力を感じたのであろう


猫柳雨水はそれに理解は出来ずとも
そこに人の根幹たる美しさを感じたのだろう


そんな猫柳は雨に濡れてこうべを垂れつつ
流れていく時間と現実に争うこともなく
ただ暖かくなる春を待っている


人にバカにされるような事でも
真剣に取り組んでいる人は魅力的なものだ


超絶変な男ではあるが
何かを応援したいという気持ちは
人一倍強い男なのかもしれない

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