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テキストと動画の違い

おはようございます。

好きな作者がいたとします。

その人の本を読み、
なるほどと思ったら、
その人の音声なり、動画なりを
見るようにしています。

それは、
テキストでは受け取り切れない
息遣いを感じやすいからです。

音声や動画ですと、
興奮して声が大きくなったり、
逆に小さな声になったり、
時には一呼吸置いたり、沈黙したことが
手に取るようにわかります。

テキストを読んでポイントだと思ったところが、
実は他にあったのだと気づくこともあります。

例えば、養老孟子さん。

「theの世界、aの世界」をよく持ち出します。

本来、自然界には同じものがなく、
一つ一つが固有のものだといいます。

リンゴでも、
赤いリンゴ、小さいリンゴ、
甘いリンゴ、歯ごたえのあるリンゴなど
どれ一つとして、同じリンゴはありません。

これがtheの世界です。

しかし、
人間はこれをひとくくりのリンゴと
認識することができます。
世界中の何億個というリンゴを、
一言でリンゴと認識できるのです。

aの世界です。

これで、
脳内メモリーは格段に使用量を減らせ、
他のことにメモリーを使えます。

抽象化の力です。
これによって人類は大いに発達しました。

人間はみな平等だとして、
一人一票の民主主義を作り出しました。

この物語を信じようと宗教が生まれて、
これを信じる人は仲間だとして
○○宗が生まれました。

しかしこれが高じると、
民主主義と独裁主義の戦いだとか、
宗教戦争などマイナスも多く生み出しました。

養老孟子さんのこの話を本で読んで、
私はなるほどと感心しました。
しかし、そこまでです。

動画でこの話をする養老孟子さんをみて、
驚きました。

怒っているのです。

aの世界を彼は憎み、
theの世界を愛でているのです。

世の中、同じものなど何一つないっ!
頭で抽象論をこねくり回すから変になるっ!

怒っていました。

あぁ、養老孟子さんにとって、
「theの世界、aの世界」は
そういう強烈なものなのだと理解しました。

何が彼をそこまで突き動かしたのかと
関心は先に進みます。

会って話をきくのは
とても大切なことだと気付きます。

今日もよろしくお願いします。

安島

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