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事業には魂が要る

おはようございます!
 
同僚が金剛組を教えてくれました。
 
「日本最古の企業」と銘打っています。
飛鳥時代に、聖徳太子が
百済から招いた3人の宮大工のひとり
金剛重光氏が創業したそうです。
 
百済から招いたということも
色々と考えさせられますし、
創業が飛鳥時代というのも
遠くを見るようです。
 
神社仏閣の建設を手掛け、
一族経営を続けてきましたが、
1955年に株式会社にし、
2005年には倒産し、
今は旧高松建設の子会社に
事業と人を移して活動しています。
 
倒産の背景には、
神社仏閣にも
コンクリートが使われるようになり、
大手建設会社との価格競争に
巻き込まれたこともあったようです。
 
いずれにしても、
宮大工としての
人・技術・仕事は守られました。
 

 
倒産にも色々あります。
 
第三者的な物言いになりますが、
この倒産は、やりようがあったと思います。
 
宮大工が神社仏閣をつくる
という意思があったと思うからです。
 
その意思をどのような形で継続させるのかを
技術的に考えればよいからです。
 
一方で、やりようのない倒産もあります。
 
意思がない場合です。
もう少し言うと、
お金を生み出すマシーンとしてしか
機能していなかった会社の倒産です。
 
マネーマシーンとしての会社が
お金を生みださなければ、
ただの箱です。
 
価値がありません。
 

 
いま、東京証券取引所で
PBRが1未満の会社が半分強です。
 
PBRが1未満とは、
企業活動を継続するより、
今すぐ解散したほうが
価値が高いと判断されたこと意味します。
 
マネーマシーンとして失格です。
 
それでも私は、
金剛組のように意思があるなら、
PBR1未満もありだと思います。
 
問題は、
感覚でしかありませんが、
その意思自体を見失っている企業が
大半ではないかと思うのです。
 
これをやりたいという意思です。
 
その意思を置いてきてしまい、
お金すら生み出さなくなってしまった
のではないでしょうか。
 
やや雑駁な言い方ですが、
株主重視経営、ガバナンスなどと
思ってもいないことを続けていくうちに、
魂を落としてしまったのではないか
と心配になります。
 
みな、やりたいことをやりましょう!
 
今日もよろしくお願いします。
 
安島

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