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向上心の光と影

おはようございます!
 
向上心を持って努力をすることは、
当たり前だと思ってきました。
 
子供の時からそのように言われて育ち、
仕事をする上でも、生活をする上でも
それが信条でもありました。
そして、周囲の人にも
それを期待してきました。
 
ただ、その考え方には
注意が必要だと思っています。
 
私が育ってきた
1960年代、70年代、80年代は、
経済が右肩上がりでした。
努力をしたから成長したのか、
成長できる環境だから努力できたのかは
正確なところはわかりません。
 
ただ、私が主観的に感じているのは、
昔のほうが楽に成長できたということです。
 
昔ならば、
普通の努力で充分に成長できました。
今、同じ努力をしても、
同じ成果を得ることは困難です。
そのように感じます。
十年もかからずに所得が倍増する
などという世界は今は期待できません。
 
その時の環境をベースに、
努力しようとか、向上心を持とう
というのは危ない。
いくら頑張っても、
見返りが少ない世界、あるいは、
同じ成果を得るには、
膨大な努力が必要な世界において、
頑張れと声をかけることは、
人を追い込むことになりかねません。
 
また、
人は自分が正しいと思っている時には、
リミッターが効かなくなります。
善意で、他人を追い込み、
壊してしまいかねません。
 
努力・向上心という言葉は、
一点の曇りもない正しさがあります。
 
とても危険です。
 
今日もよろしくお願いします。
 
安島

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