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自由で自在な構え

おはようございます!
 
契約書をつくる時、
最後は、印刷して確認します。
 
今の時代は、
交渉相手と
メールでやり取りしながら
契約書をつくっていきます。
 
手書きの原稿を
やり取りしていたときは
手間がかかるので
それほど変更は
多くありませんでした。
 
しかし、今は便利になりましたので、
最後の最後まで
細部にわたり変更する
ことになります。
 
便利になったのか
不便になったのか
よくわかりませんが、
この話は横に置きます。
 
ペーパーレスの時代なので、
PCで全ての仕事が
完了しそうなものですが、
やはり最後は紙に印刷して
確認します。
 
それは若い人もそのようです。
 
理由のひとつは、
一覧性だと思います。
 
PCの画面で細部を見ていると、
大局観が失われがちです。
 
大きなところで
抜け漏れや論理破綻がないかを
全体を見ながら確認していきます。
 

 
「アリになれるか。
トンボになれるか。
そして君は人間になれるか」
 
伊藤忠商事の丹羽宇一郎さんが
よく使われた言葉です。
 
アリのように、ミクロの視点を持つ。
トンボのように、マクロの視点を持つ。
人間として、人の心を知る。
 
多面的な視点の大切さ
を説いたものです。
 
そういえば、中坊公平さんも、
「正面の理。背後の恐怖。側面の情」
というマネジメントの言葉を残しています。
 

 
多面的な視点の大切さは
昔からよく説かれています。
 
ということは難しいことなのでしょう。
 
逆説的に言うと、
アリとしては大局観を失うほど
ミクロの世界に没頭しなければなりません。
トンボとしては
現場事情が目に入らないほど
マクロの世界に没頭しなければなりません。
人間の心もそうです。
 
まわりが見えなくなるほど
一つの視点を極めつつ、
時にはさっとその視点を捨てて
別の視点に移る
自由自在な構えが必要なのでしょう。
 
そうありたいものです。
 
今日もよろしくお願いします。
 
安島

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