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バブル経済は人間の業

おはようございます!

昭和のバブル時代を私は知っています。

社会人になったのが1984年ですから、
20歳代がバブル期にあたります。

初めての社会人生活ですから
バブルという認識はありませんでした。

景気が良いので、
毎晩午前様で仕事をして、
タクシー帰りでした。

タクシー予約の電話がつながらないので、
午前1時くらいから電話番を決めて
何度も電話をかけていました。
1時間かけ続けても
2-3台しか捕まらなかった
記憶があります。

Japan as No1と言われ、
アメリカに行っても
ヨーロッパに行っても、
20歳そこそこの若造が
尊敬のまなざしを浴びて、
日本はなぜ成功しているのか
と聞かれたものです。

親戚のおじさんは私に、
まず小さなマンションを買え、
その値段があがったら売って、
もう少し大きなマンション買え、
その値段はまた上がるから
3回目くらいで戸建てを買え。

ただし、
駅近でないとだめだぞと
したり顔で
資産形成のうんちくを
垂れていました。

同じ年代でも、
株をやらない人は
馬鹿かと言われたものです。
借金をして株を買っている同期もいました。

誰もが、現状を疑っていないようでした。

私も、これが普通のことだと思って
気に掛けることもありませんでした。

それでも、バブルははじけます。

バブルがはじけると、
皆が歴史を振り返り、
バブルは周期的に訪れていることを
確かめます。

「清貧の思想」などと言う本が
売れていたのを思い出します。

経済界でもてはやされた、
メセナや文化、社会貢献と言った言葉は
死語になりました。

そして、また同じ匂いが世界中でします。

バブルは人間の業のようなものですが、
その匂いくらいは
かぎ分けられるようになった気がします。

風の谷のナウシカの大ババのようです。
「王蟲の怒りは大地の怒りじゃ」
と言ってみたくなります。

今日もよろしくお願いします。

安島

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