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成果報酬導入で気をつけること

おはようございます!
 
自治体の民間委託は成果報酬で。
 
日経新聞で取り上げていました。
 
がん検診などを委託する場合に、
成果報酬で委託するのが良い
という話です。
 
私は、成果報酬だろうが、
定額報酬だろうが、
部分的なつまみ食いは
気を付けた方が良いと考えます。
 
それぞれの長所と短所があるからです。
 
成果報酬と聞くと、
得しかなさそうな気がしますが、
どうなのでしょうか。
 
一番、気になるのは、
発注が無責任になりはしないか
ということです。
 
そもそも、
本来その仕事は自治体がすべきことで、
だから自治体がやることになったのです。
 
それを成功報酬だからと言って、
丸投げしてしまうのは、
どうなのでしょう。
 
本来の責任や、
それを担う公務員としての成長が
おろそかになりはしないでしょうか。
 
また、頼まれた側は、
成功報酬だからといって、
頑張り続けるわけではありません。
 
頑張った以上の見返りがなければ
それ以上やらないのが合理的です。
 
何らかの理由で、
手間がかかりすぎることが分かり
合理的な成功報酬がえられなければ、
さっさと手を引きます。
 
それを「見切り千両」といいます。
失礼がないように気をつけながら、
こちらから切るのではなく、
発注者から切ってもらうように仕向け、
最後は「実力不足ですみません。
また頑張らせてください」
などといいながら去るのです。
 
民間企業のストックオプション制度でも、
株価が上がらないとなれば
蜘蛛の子を散らすように社員は去ります。
 
さらに言うなら、
成功させるために、
陰で強引なやり方をして
表面的な成功を取り繕うことだって
あります。
 

 
定額報酬だと成功しないかと言うと
そんなことはありません。
 
長い目で見れば、
一時の赤字を抱えても、
信頼を築き、長い関係を続けよう
とすることは合理的です。
 
サービスを提供する側の
プライドや意地もあります。
 
そもそも、
どうしてもらえば成功するのかという、
発注内容は自治体側も
真剣に考えることになり成長できます。
 

 
ですから、
成功報酬でも、定額報酬でも、
それぞれにやり方があるのです。
 
耳障りが良いところだけを
つまみ食いしていては、
どちらも成功しません。
 
今日もよろしくお願いします。
 
安島

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