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医は仁術か?算術か?

おはようございます!
 
よく言われ続けた問いです。
 
神学論争の様相を呈するし、
語り尽くされているので、
あまり触れないできました。
 
しかし、最近、考えが変わり、
普段からこのことは
語っていなければならない
と思うようになりました。
 

 
病院が生み出す付加価値は
3つの掛け算だとします。
 
医療の質と
提供する量、
そしてそれを継続できる期間
です。
 
質と量と期間で構成される
立方体の体積が
生み出す付加価値です。
 
医療の質は言うまでもありません。
 
医療の量は、患者さんの人数です。
 
期間は、これを何年続けられるかです。
今回のコロナのように
想定外のことが起こりますが、
何があっても途絶えることなく
医療を提供し続ける力です。
財務の力はその代表的なものです。
 
この3つは、どれも大切なのです。
 
優劣などつけようがありません。
 
しかし、経営環境は日々変化しますので、
時には、採算度外視で
質を追わなければならない時もあり、
質を犠牲にして量を追うべき時もあります。
そして、
財務を優先しなければならない時も
あります。
 
この短期的な優先順位をつけるとき、
神学論争は置きます。
 
やはりお金のことばかり言う。
採算度外視して大丈夫なのか。
患者数ばかり追って質がなおざりだ。
という声が起きてしまい、
雰囲気が悪くなり、
組織が劣化してしまいます。
 

 
そうならないためには、
普段から、
質・量・期間がどれも大切であることを
何度も何度も刷り込むように
言い続けておかなければなりません。
 
その素地ができて初めて、
短期的に優先順位をつけることが
できるのです。
 
本当は3つとも大切なのだが、
今は〇〇を優先するときだ
と健全に皆が理解でき、
行動できるのです。
 
最近私はそう考えるようになりました。
 
今日もよろしくお願いします。
 
安島

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