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映画で栄華を極めるマガジン

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観た映画の感想など。映画で栄華を極めたい。
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記事一覧

【映画】『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』を観たから感想文を書くね。

★★★☆☆:3.5点 序を観た翌日にQを観た。続き物は頭から消えないうちに観ないといけない。 Qは「意味が分からない」ということで有名な作品。シンジ役の緒方恵美さんですら「私もよく分かっていない」みたいなことを先日、Twitterで仰っていった。 出演者さえ意味が分からないのだから、これは相当だぞ。 かなり身構えて見始めたけれど、途中まではついていけていた。言うほど難解ではない。昔、旧版のエヴァの考察サイトを徹夜で漁っていたことがあったからかな? ある程度、エヴァの鑑

【映画】『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』を観たので感想文を書くね

★★★★★:4.5点 前作の「序」がテレビアニメのリメイク&ダイジェストみたいな感じで、映像は綺麗だけど、シンジの心理描写だとか、繊細な表情とかがコンパクト化されていて薄っぺらい印象を受けた。 しかし、今回の「破」は、新しい世界の物語で、シンジ達の心の描写がちゃんと描かれていた。それに加えて戦闘シーンの迫力や映像美、あと悪趣味なグロシーン(笑)もあり、エヴァの良いところがバランス良く配合された作品だった。 人間との関わり方が極端にヘタクソなシンジ、アスカ、レイの3人が不

【映画】『パプリカ』を観たので感想文を書くね

★★★★☆:4.0点 ヤヴァい方のパプリカ。 青葉の森で駆け回らない方のパプリカ。 晴れた空に種を蒔かない方のパプリカ。 「夢の世界を何者かに支配され、精神を犯される」という話で、終始狂気じみた雰囲気の映画だった。観るドラッグ、という感じ。 どこまでが現実の話で、どこからが夢の話なのか、観ていて分からなくなる。 だけど、そんなことをいちいち気にしていたらこの映画は楽しめないので、「まぁ、両者の中間くらいにあるんだなぁ…」程度に頭を柔らかくして観るのが正しい観賞方法

映画『ジョーカー』を観たので感想文を書くね。

★★★★☆:3.8点 『バッドマン』の悪役であるジョーカーの誕生経緯について描かれた映画。 私は『バッドマン』を観たことがないのだが、そういう人でも楽しめる映画。 主人公は、気持ちが高ぶると笑ってしまう発作をもつ、コメディアン志望の中年男性。貧困層が住む街で年老いた母の介護をし、ピエロのアルバイトをして生活する。 しかし、何をしても報われず、暗澹たる毎日を過ごす。ある日、帰りの電車の中で、電車内でサラリーマン3人を射殺してしまい、そこから彼の日々は徐々に変化していく。

2020年に365本の映画を観られなかった私が、今年観た面白かった映画5作品。

「2020年は映画を365本観るんだ、1日1本のペースで観てやるぜ。映画で感性を刺激し、人生の栄華を極めてやるぜ!」 と、今年の正月に張り切っていた私。 結局、2020年に観た映画はどれくらいだったのか。 31本である。 あれだけ正月に意気込んでいたにも関わらず、フタを開けてみたら31本。「1ヶ月毎日映画を観ました!」にしか満たない本数。 理由は色々考えられるけれど、大きなものとしては「そんなに映画を生活の軸におけなかった」ということだと考えている。 年間365本

『トイストーリー4』を観たので感想文を書くね(31/365)

★★★★☆:3.8点 1の『トイストーリー』は1995年公開ということで、そこから24年経っての新作。 こういうシリーズのものは、シリーズを重ねていくごとに原型を留めなくなって駄作になっていく気がするけど、トイストーリーは違う。色あせない。むしろ、映像のクオリティが上がったり、キャラクターの個性が豊かになっていき、観ていて飽きさせるシーンがなかった。 自分のことをゴミだと思ってゴミ箱に入りたがるフォーキー、子どもに愛されたいと願うギャビー、持ち主に飽きられたトラウマを抱

【映画】『ミッドサマー』を観たから感想文を書くね(30/365)

★★★★★:5.0点 一時期、私のメンヘラTLにやたらと流れてきた『ミッドサマー』という映画。 「明るいのが逆に恐い」 「観ていて気分が悪くなり、途中で映画館を出てしまった」 「鬱がフラッシュバックしてしまった」 「鑑賞後、とても不快になり、その後もしばらくトラウマになった」 などなど、メンヘラ諸氏のメンタルを削った作品。 そういう話題が出ているので、ぜひ観てみたいと思ったのだが、感想を読んでいるうちに恐くなり、自分も取り返しのつかないメンタルになりそうだと思っ

【映画】『マッドマックス 怒りのデス・ロード』を観たので感想文を書くね。(29/365)

★★★★☆:4.0点 最近、テレビで放映されネットで話題になったので、俄然興味が沸いて観てみたいと思い、今回、ようやく観ることができた。 この映画は「ガチムチな男たちが、肉弾戦を繰り返すスカッと爽快なアクション映画」だと勝手に思ってたし、そういう映画は自分には合わないと食わず嫌いしていたので、今回、新たな道が開けた気がした。 物語は、水も食料も無くなり、暴力が支配する混沌とした世界が舞台。主人公は、そんな混沌とした世界で、過去のトラウマに苦しめられながら生きている元警官

『パラサイト 半地下の家族』を観たから感想文を書くね。(28/365)

★★★★☆:4.0点 半地下にクラス貧困層の家族が、大富豪の家にパラサイトしてウハウハする話。 最初は息子が家庭教師になったところから始まり、娘が絵の先生として、父が運転手として、母が家政婦として…と次から次へと富豪の家族たちに接近する。いつしか、彼らは便所コオロギが飛び交う半地下の家から、開放的な庭付きの大豪邸を住処とする。そんな話。 物語の序盤はイマイチ彼らに共感できずにいた。元々その家にいた運転手や家政婦を、悪知恵でどんどん追い出していく、そのずる賢さ。貧困層の家

【映画】『今夜、ロマンス劇場で』を観たから感想文を書くね(27/365)

★★★☆☆:2.8点 映画監督を夢見る青年健司と、彼が大好きなモノクロ映画から飛び出してきたモノクロのお転婆お姫様の美雪。そこから二人の奇妙な同棲生活が始まる。 ・・・という映画。 序盤はモノクロの美雪(映像の編集大変だっただろうな)が、色のついた世界に感動し「あれは何という色なんだ?」と質問していくシーンが面白かった。 モノクロの肌だと怪しまれるからと、健司から肌に色を塗るように言われる。色のついた彼女の美しさに惚れ惚れしてしまう健司。 だけど、もう色がついた彼女

【映画】『禁じられた遊び』を観たから、感想文を書くね(26/365)

★★★☆☆:3.0点 両親と犬を空襲で失った少女ポーレットが、少年ミシェルと出会う。少年は犬を弔い十字架を立ててあげる。しかし「犬が独りぼっちで可愛そう」というポーレットの声で、他の生き物を殺して埋め、そこに盗んだ十字架を立てる遊びに興じる。 ストーリーを聞いて「狂気に目覚める子供たちの話」かと思っていたけれど、どうやらそういう映画ではなかった。 では、この映画は、何なのだろうか。 たぶん、反戦とか、人によって様々な解釈の仕方があるのだろうけど、ちょっと私には難しかっ

【映画】『復活の日』を観たから感想文を書くね。(25/365)

★★★☆☆:3.0点 ウイルスの蔓延により滅びた人類。ウイルスは零度以下だと活動ができないという性質から、南極基地にいる人たちが人類最後の生き残りとして奮闘する。そんな話。 ウイルスの蔓延により、医療崩壊が起こっていたり、街にウイルス感染者が溢れかえり、世界で暴動が起きたりと、考えさせられる場面が多い。 そして次々と亡くなっていく人類。街には人の屍がゴロゴロと現れ、それを自衛隊が運び、一塊にして燃やしていく。 現代も新型コロナウイルスが世界的に猛威を奮っているから、こ

【映画】『TED2』を観たから感想文を書くね(24/365)

★★★★☆:3.8点 相変わらずのゲスさ。セックス&ドラッグ8割だけど、残り2割が感動。下品なネタがこれでもかと飛び交うのだけれど、ただ下品なだけではなく根幹のストーリーはちゃんと進んでいくから観ていて退屈しない。 前作に続いてTEDの声は有吉で、とても味のあるいい声しているから吹き替えで観るのが個人的にオススメ。ただ、歌のシーンになると、いきなり野太いおっさんの声になる。テッドの本当の声はこんなおっさんの声なのか。ちょっと引く。 所々でパロディなのかなんなのか「分かる

【映画】『ペンギンハイウェイ』を観たから感想文を書くね。(23/365)

★★★★☆:3.7点 知を愛する利口な少年アオヤマくんの、子供っぽい仕草や表情が可愛かった。とってもおねショタな映画だった。 結局、お姉さんは何者だったのか、海とは何か、なぜペンギンなのか、最後のアレは何だったのか、など様々な疑問に対して、ぼやかされたまま終わった。色々と考察しがいのあるストーリー展開だったし、深読みせずとも雰囲気だけでも楽しめることができた。 そして、観ているうちにちょっとだけ知的な気分になれる映画だった。 最初に書いたけれど、キャラクターの表情が豊