ワイパー

大半の電車にももちろんワイパーが付いていて、見たことが無いかもしれないがウォッシャー液も出る。

今回は、ワイパーとウォッシャー液のお話。

奴らの中には全く仕事をしないヤツも一定数いる。
ゴムが劣化していて目の前を往復するばかりで水滴を拭うどころか引き伸ばして余計見辛くしてくるヤツは特にイライラする。ちょっと屈んだり背筋を伸ばしたりして僅かな見やすい隙間から覗くように走ることもしばしば。
昼間ならまだ良いが、夜なんて「直前に急に何か現れても分からないだろうなぁ」なんて思いながら平気で120km/hで走っていたりする。
まぁ、全く見えない訳では無いし信号はちゃんと分かるし、そもそも直前に何か現れても電車は止まれないので問題無いですよ。夜なんてライトで照らされている僅かな距離しか見えないし。
ただ、「見辛くてイライラするし目が疲れる」というだけ。
というだけって、それがかなり辛いんだけれども(笑)

ウォッシャー液もなかなかの曲者が多い。
私が乗っている車両はワイパーのツマミを捻るとウォッシャー液が出るようになっているが、ノズルの先があっちの方を向いていて元気よく液が出る割にガラスにほとんど当たっていないなんてのは良くあることで、酷いのだと何もない真上に飛んだり、お客さんがいるホームの方に飛んだり様々だ。勢いも様々で、キチンと痒いところに飛ばしてくれるヤツもいれば、下から10cmぐらいしか液が掛からない不真面目なヤル気の無いヤツもいる。
電車の前面窓は平たいので、鳥のフンや虫が沢山付着するのだが、そういう時にウォッシャー液でサッと拭き取れないと地味にストレスだ。
目線の高さに汚れがある時なんて最悪。目の焦点が合わせづらく、これまた屈んだり背筋を伸ばしたりして目線を変えながら運転するハメになる。

均質な工業製品であるハズの電車は、それ自体はもちろん色々な装備一つ一つに至るまで個性豊かだ。
その個性を受け入れて、今日も沢山の乗務員が沢山の電車を走らせている。

素晴らしきかな鉄道の世界。

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