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【詩】どようの よる

あめはそらが
ないているとおもっていた
そのうちそんなことは
つきなみだな、と
はずかしくなった
そして、いま
あめはやっぱり
そらのなみだだとおもう
たえまなくふってくる
ぴあののねいろは
なみだのおと
わたしはいつもないている
だけど
なみだはすこしもながれない

どうしていきているのか
わからないのです
うまれたりゆうも
なぞです
なにかのまちがいじゃないかと
おもうひびです
いくらかんがえても
こたえはでてきません
わたしはばかだから
わかりたいから
いきているのです
しぬまえにいちどでいい
あなたにあいたいです

にんげんは
きわめてたよりない
しょくぶつなので
あいじょうがないと
かれてしまう
ほんとうは
たえまなくあいじょうをそそがないと
いきていくことができない
だからみちゆくひとはみな
ぜつめつしかけている
わたしもあいがほしい
ほかのだれでもない
あなたのあいが

あなたがいいんだ
あなたじゃなきゃだめ
あなたじゃなきゃいやなんだよ
ほかのひとなんかいらない
それならずっとひとりでいい
そうさけんでないたよる
こえはむなしくはんきょうするだけ
かえってくるものはなかった
あなたはいまごろ
だれかにだかれているのだろうか

さみしいよるがあります
せつないよるがあります
しにたいような
なにもかもなげだして
きえてしまいたいようなよるもあります
あのときはっきりいえばよかった
いかないで
わたしのそばにいて
いまさらいってももうおそい
つまらないぷらいど
わたしのよるはえいきゅうにひとり

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