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年始の目標設定フォーマットβ版

毎年、目標設定を疎かにしている自分に喝を入れるために目標設定フォーマットを作ってみました。同様にまだ2022年の目標設定がまだの方は是非使ってみてください。

【前提】
・1年間で達成したい目標、現実的な目標に限定しています。1年間に限定せず、もう少し長期的な目標を据えたい、フランクにやりたいことを羅列していきたいのであれば、ロバート・ハリスさんの100のリストが向いているかもしれません
・1人で作成するフォーマットになります。もし数人で行いたい場合は、三石 原士さんのタニモクか、兼松 佳宏さんのBeの肩書きがオススメです。詳しくはリンクをご覧ください
・昨年末、個人的に実施した定性調査(10名ほど)、既存のフレームワークや書籍を参考にさせていただきました
・まだβ版としての位置付けなので、フィードバック大歓迎です

STEP1. 大カテゴリを定める

目標策定に入る前に、まずはカテゴリを設定します。こちらカテゴリの個数や内容は自由で良いかと思いますが、コーチングで良く使用されるバランスホイールがおすすめです。
仕事、趣味、健康など、だいたい8個ほどカテゴリを用意してください。よくコーチングの世界で「ゴールは多いほどよい」という話を聞きますが。個人的には詳細化していくことに意味があると思うので、8個以上カテゴリを設定することはおすすめしません。

STEP2. 小カテゴリを定める

次は設定した大カテゴリにおいて、小カテゴリを設定します。だいたい大カテゴリ1つに対して最大3個の小カテゴリを設定しましょう。小カテゴリについても抽象的で問題ありませんし、MECEである必要もないです。

(例)
仕事 - 事業について、組織について・・・

STEP3. 各小カテゴリにおいて現在の状態を把握する

ここから各小カテゴリにおいて目標を設定していくわけですが、一手間加えさせていただきます。
やることとしては、「複雑の度合い」を把握すること。なぜ複雑の度合いを把握すべきなのか、それは複雑の度合いや種類によって行動が変わってくるからです。こちらで参考になるのはCynefin Frameworkになります。

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Cynefin Frameworkとは、1999年にIBM Global ServicesのDave Snowdenが提唱した、状況・問題を大きく4つのドメインに分類するフレームワークです。自らの現状や抱えている問題が上記5エリアのどこに該当するかを判別し、ネクストアクションを考えます。

まずは小カテゴリの現状がそれぞれがのどのエリアに該当するか判別します。
※本来は5エリアですが、下記3エリアで判別してください。

① 混乱系(Dis-order・Chaos)
そもそも、現状がまったくわからない状態を指します。まずは目標設定の前に現状を深ぼる必要があります。そうでなければ、目標が夢物語で終了する可能性が高いです。現状把握がある程度完了したのちに②か③に振り分けてください。

② 明白系(Simple)
現状に対して、誰がみてもやることが明白な状態を指します。例えば小カテゴリが「病気治療」で、治療法も既に確定している場合など。

③ 複雑系(Complicated・Complex)
こちらのエリアに振り分けられるカテゴリが一番多いと思いますが、目標やプロセスはわからないが、考える材料は揃っている状態です。

STEP.4 ありたい状態を言語化する

各小カテゴリにおいて、12月31日のタイミングでどのような状態になっていれば良いのか =「ありたい状態」≒「目標」を言語化します。ここでのポイントは以下3点。

1、完了形で書く
願望として書くのではなく、現在完了形で書くことにより、達成した状態をイメージしやすくなります。
「体重を50キロにしたい」→「体重が50キロになっている」

2、自分のWantsを大切にする
たとえ義務感のもと熟さなければいけないことだとしても、自分のやりたいことや望みを大切にし、言語化してください。

3、必ずしも定量的である必要はない
12月31日時点で定量的に評価できた方が望ましいですが、その状態になれたと自己判断できれば無理に定量化する必要なありません。

STEP.5 クレドを設定する

ここが一番のポイントですが、「ありたい状態」を定義した後、具体的なプロセスに落とさず、クレドを設定します。このタイミングでプロセスに落としてしまうと、どうしても余白がなくなり義務的な行動になりがちです。なので、クレド(価値観、大事にしたいこと)を設定し、時間が経つにつれ課題に落とすなり、ToDoに落とすなりしていきましょう。

(例)
ありたい状態「体重が50キロになっている」
クレド「楽しむことが優先される、食事制限はしない、過程で自分を責めない」

ただ、例外としてSTEP.3で②に振り分けられた小カテゴリに関しては、プロセスをそのまま記載しておきましょう。


以上。

成果物として以下4点が出揃いました。
・大カテゴリ
・小カテゴリ
・ありたい状態
・クレド
(・プロセス)

あとは上記を1枚にまとめ、いつでも見れる状態をつくってください。
また、これは人によって意見が別れるところですが、個人的に「ありたい状態」は可変であって問題ないと思います。適切な期間(半期、四半期)で見直してみてもいいかもしれません。

それでは
みなさんの新年の目標設定に少しでも役立てば幸いです。

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