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好きな事が見つからない人のキャリア戦略

多くの一流と言われる方、優秀人材と言われる方と接していて思う事は、
高いレベルのスキルを身に着けるにはある程度の量を投下する必要があって

・好きで仕方がないという内発的動機で量をこなすか、

・覚悟を決めてまずはこれを形にする、身に着ける、絶対結果を出すという意思を持って目の前の業務に向かうか、

のどちらしかないような気がしています。

だから「好きな事が見つからない」という人には、好きなものを探す旅に出る前に、まずは目の前の事で周囲に一目置かれる結果を出す事に注力したほうが良いですよ、とお伝えしています。


好きなものを広い大海原に見つけに行っても時間だけ経ってしまい、年齢だけ重ねてスキルが無く、結果的にキャリアにおける主体性を持ちにくい状態になってしまう事があります。

※確率論だから、ごく稀にものすごいキャリア変遷の数をこなして天職にたどり着く人もいます。割合的にはとても少ないです。

目の前の仕事で一目置かれる経験というのは大げさな事でなくても良くて、

①言われた事をきちんとこなす、
②言われていなくても自分で工夫して改善や新しい事に取り組んでみる、

というものです。
こうした事に地道に取り組むことで、周囲から承認され、信頼を獲得していきます。

その承認・信頼が財産となって、次のキャリアを探す際の礎になり、他の組織や人から「この人と一緒に働いてみたい」と思ってもらえるようになるのです。

ジョブホッパーが敬遠されてしまうのは、過去の仕事での「承認・信頼」が十分に蓄積されていないと思われるためです。

「好きを仕事に」という言葉が世の中に広まっていて、そのこと自体は私も賛成しているのですが、「好きな仕事」は世の中のどこかにあって、見つかれば全てが解決する、というものではなく、地道に自分の「できる事」を積み重ねた延長線上にあるのでは、と考えています。






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