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体育会主将から企業の統括課長を経て思うマネジメントの重要事項

はじめに

こんにちは、竹本将太です。
今日は「体育会主将から企業の統括課長を経て思うマネジメントの重要事項」というテーマで書きたいと思います。

高校・大学と体育会サッカー部で主将を務め、スペインでのサッカー選手経験を経て、現在は動画配信サービスなどを手掛けるプライム上場企業の子会社ベンチャーで直販営業の統括課長というポジションでマネジメントをしています。

教え方を教わる機会はほとんど皆無なため、マネジメントに苦しんだ過去もありました。
現在は部下の多くが年上という環境下ですが、社会人経験1年の私でもなんとか20人弱のメンバーをまとめる管理職をやっていけているのには、学生時代のマネジメント経験から得た学びが多分に役立っています。
中でも特に重要な学びをシェアできればと考えています。

人は正論で動かない

試合に出られないのであれば、もっと努力すればいい。
給料を上げたいなら、もっと頑張ればいい。
至極当然で当たり前ですが、それでも深夜までネトフリを見て(ここはU-NEXTというべきか、、?)、読書ができないのが人間です。

「そうするべき」と分かっていても、そうはできない、というある種の人間らしさに疑問符を抱いてしまい、正論をぶつけてしまうとマネジメントは失敗します。

例えば大学4年になれば、自分たちの代が組織作りをするのだから、皆が当たり前に組織貢献のために動くものだという前提でマネジメントをする。
しかし、就職活動と日々の部活の両立に苦しんだり、就活が終わってプロを目指さなくなると部活を頑張る意義が見出せなくなったりで徐々に部活へのコミット度が減少していく、なんてことはザラにあります。

それに対して「最高学年なんだから」という正論は通用しません。
では何か?
感情です。

人は正論ではなく、感情で動く生き物だと理解できるかが非常に重要になります。

これは営業活動をしていても顕著です。
最初は「いかにあなたにとってメリットがあるか」を数字的根拠や理路整然とした説明、的確な会話によって購買意欲を高めますが、最後のクロージングは「君だから買うよ」という感情による意思決定をするクライアントが非常に多いです。

「人は正論で動かず、感情で動く」ということを忘れないでください。


伝える力<傾聴力と質問力

物心ついた時からおしゃべりで、どの年代でもキャプテンマークを巻き、学級委員なんかもやっちゃう竹本少年はとにかく自己主張が好きでした。

それは今も変わらないのですが、マネジメントにおいて重要なのは優れたスピーチ力ではなく、相手の持つ伝達情報や感情を全て受け止められるような傾聴力と、相手の思考を前進させる適切な質問力が重要です。

人は思っているより、聞いていません。本当に、聞いていないです。
相手が話している間に自分が何を話すかに意識が向けられ、内容が頭に入らなかったり、スマホの通知に気を取られたり。
だからこそ、聞ける人の価値は高く、チーム内での信頼も高まります。

オフィスで顕著なのは、部下からの質問を受ける際にキーボードから手を離しているかどうかは、聞ける人かを見極める指標になります。

私はどうしても時間がなく、作業しながらしか聞けない時は、「申し訳ないですが、作業しながらでも良いですか?」と断りを入れています。

そして、傾聴力が高いほど、質問力も高まります。
優れた質問は相手の思考を前進させ、成長を促します。
平易な表現をすると、「ティーチングよりコーチングが大事」です。

相談を受けた時に、相手の話を遮って自論を述べてしまうのは最悪。
また、「君はどうしたいの?」というオープンクエスチョンも相談者を苦しめます。
自ら考え、具体的なアクションプランに繋げられるような適切な質問をし続けることが重要です。
多くの場合、①水平に思考を広げる質問②深く思考を掘り下げる質問③全く異なる可能性を示唆する質問ができると、思考の進化を援助できます。
この時、恣意的な質問ばかりしないように注意は必要です。


マネジメントが難しいのは、教え方を教わる機会がないことに尽きると思います。
まだ26歳の若輩者ですが、10年以上のマネジメント経験を通して特に重要だと感じる二点について説明させてもらいました。

「人は正論ではなく感情で動く」
「伝える力より傾聴力と質問力が大事」

ぜひ頭の片隅に置いてみてください。





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