「出向課長奮闘記 -個性を活かしたHERO誕生の物語-」(1) 出向なんて嫌だ!誰かに決められた人生とその上を歩く勇気
皆さんは、「人生の行き先を誰かに決められたこと」ありますか?
今回は、会社から出向を言い渡され、その道の上を歩く勇気を持つまでのお話です。
出向や異動を伝えられ、自分の希望とは別に人生の道が変わった方、周りに同様の方がいてどうしてあげれば良いか悩んでいる人の参考になれば嬉しいです。
私が出向?
2022年の夏。朝9時に、上司からの突然呼び出されました。
部屋の扉がしっかりと閉まったことを確認し、いつもとは違う雰囲気でスタートします。
「特に」ってなにカッコつけてるんだ自分。
心の中で「なんでだよ、どんな説明だよ!!!!」と叫んでいました。
何も理解できないし、なんで自分?理解できる要素は何もなし。
誰もいなくなった会議室に30分佇みながら心をざわつかせていました。
私はこの会社に転職して、1年半経ち仕事での成果も出てきた頃。顔馴染みの業務部門の方も増え、大きなプロジェクトにも参画していた。
それなのにITグループ会社への出向であれば1社目のSEの会社と一緒じゃないか。
(とめどなくでる怒り・・・・)
落ち込んでいても何も始まりませんが、自席に戻っても仕事は手につきません。
自動販売機に移動し、缶コーヒーを買いながら、
「急なんですが、今日どこかでコーチングお願いできませんか。異動の内示が出て心落ち着かず」とマイコーチに連絡を入れる。
「19時ならねじ込める!」と即答の返事。
マイコーチに本当感謝・・・・。
個性を活かすマネジメント
私は2021年6月からコーチングを学び始めました。「自分がコーチングを提供するのであれば、自身もコーチをつけて体感し続けないと!」と考え、マイコーチをつけ隔週でコーチングを受けていました。
今回は、予定を急遽変更してのお願い。
19時にWEBでお会いするといつもの笑顔からスタート。
私の話を一通り聞いた後、「怒ってるねー」とフィードバックがあった後に言われた二つの問いが私の道を切り開きました。
①「たけちゃんは何に怒ってるの?」
出向が嫌なのか?んんん、いやそうでもないかも。
給与?いや変わらない。
仕事が変わる?今の仕事はさらに出向先でできる。
一番は、「上司から出向の説明が十分行われなかったこと」に気づきます。
「人の人生なんだと思っているんだ」と怒っている自分。
行き先を勝手に決めて、電車にもう乗れと言われている気分。
もっと丁寧に説明があってもよかったのではないか。
でも・・・と思い始めます。
上司の立場に立った時、この人も数週間前からしか知らされず、私がいなくなる補填も考えないといけない。
もしかして可哀想・・・?
私の出向先は自宅からは30分圏内。遠くもないし、出向先の業務状況を整理すると「私しかいない!」となり笑顔に変わったのは時計が19時20分を指す頃でした笑
②「どうせ出向するんだから、その先で何したい?」
怒りポイントを明確にし、解消した後に投げかけられた質問です。
私はコーチングも用いながら「人の背中を押す」ことしたいと思っていました。
当時の職場でも、定期的に同僚へのコーチングは行っていましたが、明確な部下がいない中でしたので、コーチングをしていると上司からはマークされていました。
(「二人でやっている何この会議何?」と何度となく聞かれた・・・。きっと色々と後ろめたいことがあったのかな。)
課長としての出向 ≒ 「1 on 1をどれだけやっても誰にも怒られない!」
思い返せば10名の社員がいる!すなわち10名と定期的に1 on 1できる!!!
これが転換点となり、私はこの新しい環境での可能性を見出した頃1時間のセッションが終わりを迎えました。(私って単純♪)
メンバーの個性を活かすマネジメント
実際、出向先での1年半の間、メンバーひとりひとりの個性を見つけ、引き出し、伸ばしていく取り組みをしていきました。
その結果見たこと無い景色をみることができたのですが、そのお話はまた今度。
まとめ:誰かに決められた道を歩く勇気
出向という形で誰かに人生を決められましたが、結果的にこの道を進んでよかったと今は思ってます。
<学び>
・納得できないポイントを言語化し、なぜ自分が納得できないのか理解する。
・相手はどんな思い出伝えてきたのか冷静に見極める
・決められた道と自分がやりたいこととの擦り合わせを行う
この3つにより、私は「個性を活かしたHEROたち」に出会うことができました。
でも一人で深ぼるのは難しいです。感情が全面に出ている時は何も思考は進みません。そんな時は、プロコーチに聴いてもらい、内面を見つめ直すときかもしれません!
\ 最後まで読んでいただき、ありがとうございました!/
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