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「出向課長奮闘記 -個性を活かしたHERO誕生の物語-」(5)多様性を武器に!時短勤務、若手、育休のメンバーが光る!?

メンバーの個性に合わせた取り組み

私は出向先で課長として仕事を進める上で、さまざまな家庭環境を持つメンバーたちと協力し、課の仕事を進める必要がありました。

<前回の記事はこちら>

「時短中のお母さん」、「伸び盛りの若手メンバー」、「奥さんが出産間近で落ち着かないサブリーダー」「定時退社を基本とするメンバー」など、それぞれ異なる事情を抱えていました。

1 on 1を重ねる中で、メンバーの特性を少しずつ理解してきましたが、それぞれの強みを最大限に引き出すことが求められていました。

どうやればいいんだ・・・。
(自分のやり方を押し付けたいけどそれではダメな気がする・・・)

メンバーの仕事の進め方を理解する

まずは、一人一人のメンバーがどのように仕事を進めているのかを理解することから始めました。

時短勤務のお母さんは、任せた仕事は効率的に進める才能がありましたが、残業は難しいという事情がありました。
一方で、若手メンバーは意欲的で能力も高かったものの、経験不足もあり、フォローが必要でした。
サブリーダーの奥さんが出産間近ということで、日によって心配事が変わる状況でした。(生まれてくるご家族を第一に!)

自分自身、出向して気負いすぎた結果、すべての仕事に全力で取り組んでました。どの打合せも準備万端で、資料を全部見て、進め方を提案して・・・。

しかし、毎日朝早くから夜遅くまで働く自分に気づいた時、体が悲鳴をあげているのに気づきました。

「もうしんどい、みんなもっと手伝ってほしい。」

でもみんなそれぞれの事情があることも理解していますよ・・・。

自分の「最上思考」に気づく

ある日
「たけちゃんが全部やっている仕事、手放したらどうなる?」
と聞かれました。

自分が大切にしているストレングスファインダーの「最上思考」という考えを方を思い出します。

"全ての仕事を最高の方法で進める"ことを追求し続けるうちに、時間を見失ってしまったのです。

しかし、多様なメンバーを持つ組織を考えると、ここで自分の"柔軟性"を発揮することが何よりも重要だと思い返しました。メンバー一人ひとりにとって最適な働き方を見つけ出すことが、真の課題でした。

課の共通ルールを作って柔軟に対応する

まずは、私が守って欲しい最低限の共通ルールを作り上げ、全員に周知することにしました。

私の中では当たり前!と思っていたこともしっかりと言語化して共有することの大切さを、この後痛感します・・・。(早くやればよかった)

<最低限のルール>
・打合せを行う主催者は目的、ゴール、Agendaを決めて行う
・資料は30点、70点、100点版で区切り、レビュー依頼する
・チャットや電話には、会社にいる時と同様にリアクションする。すぐに対応できない時は「今無理、XX時になればいける!」と連絡を返す。
・30分一人で迷ったら誰かにチャットで相談し、壁打ち相手になってもらう
・チャットのやり取りで出口が見えなかったら、『ちょっといいですか?』と言って会話する

この共通ルールの下、お母様には時短勤務に合わせた柔軟な対応を、若手メンバーには、相談に対してアドバイスを、サブリーダーには精神的サポートを行うなど、それぞれに寄り添いながら業務を進めていきました。

まとめ:多様性を活かして個性を活かしたチームを

メンバーの個性を理解し、それぞれに合わせた関わり方を心がけることで、課としての生産性を高めながら、メンバーのモチベーションも向上させることができました。「たけちゃんのように働かなくも、自分の形に貢献できる!」とメンバーが徐々に気づいていきました。

時短のお母様は効率的な業務遂行を行うことで他のメンバーの仕事の進め方の模範となり、若手メンバーはアドバイスを得ながら、一歩ずつ確実に成長していきました。

多様性を受け入れ、それぞれの個性を最大限に活かすことで、個性豊かなチームが少しずつ出来ているそう思う私がいました。

しかし、新たな問題が起こっていることに気づかないでいる私・・・。

\ 最後まで読んでいただき、ありがとうございました!/


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