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2029年にはお金を媒介しないで生活する時代となる

今回は未来予測的な記事です。約1500文字、3分で読めます。

無料でサービスが使える時代

Googleのサービスが無料で使えるのは、検索者の情報(データ)を引き換えにしているから。ユーチューブが無料で見れるのは広告が入るからです。

無料の分、誰かが無料分の支払いをしています。それはお金かもしれませんが、別の何かかもしれません。その料金分(お金)に換算できる「何か」で価値を担保する時代となりました。

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「結」という文化

岐阜に白川郷という集落があるのですが、そこでは「結」という文化があります。「結」とは相互扶助のことです。

白川郷では冬場は雪に閉ざされてしまうので、住民同士で助け合わないと生きていけない環境です。そのため村人全員で茅葺屋根の吹き替えを行ったり、冠婚葬祭時や災害時は集落の慣習として自発的に協力するようになりました。

いわゆる「お互いさま」です。

時には、お米と野菜を交換するなど物々交換で価値の提供が行われることもあります。そんな「結」の文化から、現代が忘れてしまっている「人々の助け合い」「お互い様」「絆」を再認識することができるのではないでしょうか。

ここにもお金に換算できる「何か」で価値の担保をしています。

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消費者余剰ってなに?

経済学では「消費者余剰」という概念があります。

Aさんが旅行に行ったとします。そこでAさんは宿泊先の宿を一泊15,000円くらいだと見積もりました。しかし、実際は自分が考える相場より5,000円安い10,000円でした。すると、5,000円分得をした気持ちになります。

これは顧客満足度が「消費者余剰」となります。つまり消費者余剰が5,000円となります。しかし、この消費者余剰は実際の金額として可視化されず、心の中に存在します。この数字はGDPにはカウントされないのです。

野村総合研究所によると、この数字をきちんとカウントすれば、日本のGDPは+3.8%増になるそうです。先ほどのGoogle無料検索やYouTubeが無料で見れるのも本来は「消費者余剰」となります。なんでもLINEのユーザーの「消費者余剰」は年間6.9兆円になるようです。

この余剰分はお金ではなく心の余剰となります。得した分、次回の消費行動になるかもしれませんし、創作活動など別の価値になるかもしれません。

物として存在しませんが余剰分がお金に代わる「何か」に変換されているのです。

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実はみんな現金という仮想通貨を使っている

通帳に100,000,000円と記載されていても実物は存在しません。他者に振り込むと自分の通帳から振込額が引かれ掲示されます。一方振り込まれた側も通帳に数字が印字されて実在していないお金を認識します。ある意味仮想通貨のようです。その数字をみんなが信用するため実在しているかのようになります。信用=お金の共同幻想が生まれます。

実在しないお金を実感しているのです。


こんなことを考えていると、もしかしたら近い未来にはお金を稼いだり貯金する概念がなくなるかもしれません。

先ほどのように「結」の文化でお金を媒介させなくてもよくなるかもしれません。助け合い=信用=お金(共同幻想)の概念になるかもしれません。

これからの時代はお金すら必要なくなるのではないでしょうか。コミュニティ内のみんなで助け合って生きていければよい時代が来ると感じています。お金なんて媒介しなくても、物々交換で必要な物やサービスを受けることができるかもしれません。
お金には換算できないプライスレスな「何か」が、近未来が待ち受けているのだと創造してやみません。

そういえばいつの間には楽天ポイントがたまって、楽天経済圏で楽天ポイントをお金のように使っていますしね。

実在しないのに、、、

皆様のお役に立てるnoteになれば幸いです。