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中途採用、崩れる「35歳の壁」

何歳までに転職が出来るか?

仕事探しで一番気になるところですよね。

私の初めての転職は38歳でした。しかもセブ島へボランティアみたいな仕事で給料も5分の1になってしまうことを承知で進めたので、無謀だったかもしれません。

当時はともかく海外で働いて自分の可能性を増やしたいのと、ペンションハウスで宿泊するお客様と親しくお話をする機会が多かったので、多くの方と「知り合える」ことの可能性にかけていました。

そこから現地旅行会社を経て、今のフィリピン観光省までたどり着いたのです。

当時は35歳の壁が存在していたのでかなりリスキーだったかもしれませんが、転職して面白かったし結果往来でAll right という下らぬダジャレで締めることも出来るようになりました、、、、

ともかく今はチャンスはむしろ35歳以上のミドルに移ってきていると言えそうです。

即戦力のミドル層が主役に

そんな転職事情を

*この5年で起きた企業の意識変化
*35歳の壁が崩れる
*キャリアを重ねてやりたい事が見えてくる

とみていきながら

年功賃金も終身雇用も無くなり転職が加速
企業も個人も転機にどう向き合うか?が問われる

という転職ポイントを考えていきたいと思います。

*この5年で起きた企業の意識変化

転職の現状を見てみると。2020年転職者数のうち35歳以上は186万人で全体の約6割を占めているそうです。

そして45~54歳の中高年は59万人で10年前から55%も伸びました。

人事コンサルタントの方は

「この5年ぐらいで35歳の壁は完全に崩れた」

と断言しています。

一体何が起きているのでしょうか?

事業規模・学歴別・3年以内離職率 

をみていきましょう。

厚生労働省は令和2年にまとめた白書には、新規高卒就職者の約4割、新規大卒就職者の約3割が、就職後3年以内に離職しているとして、その傾向はここ数年は大きな変動が見られないことが分かりました。

2020年の平均離職率は、14.2%で、近年の離職率はおおむね14~16%で推移しているそうです。

ちなみに、2020年は9年ぶりに離職率が入職率を上回り、コロナ禍で失業状態となった人が増えたそうです。

新卒の離職率は事業規模と比例しますが、雇用動向調査をベースに見ると、全体では従業員が100~299人の中規模の企業が、離職率が高いという結果になりました。

*35歳の壁が崩れる

これまで3割程度だった35歳以上の転職する人の割合は、冒頭で書いたように22年は6割とほぼ倍近くに増加しています。

35歳以上の転職者が増えた要因には、

転職市場でミドル層の採用ニーズが高まったこと

にあります。

自身のキャリアに需要があることに気付き、より自分を評価してくれる環境を求めて転職に踏み切るという流れで、35歳以上の転職者が増加しているのです。

では、崩壊した「35歳の壁」という言葉の意味をみてみます。

これは、20代・30代前半にあたる若年層の転職と比べて、35歳を境に転職が難しくなることを意味します。

どうしてか?3つの理由がありました。

① 採用要件が変化する


35歳を境に企業の採用要件が大きく変化することが、壁と言われる理由の一つです。若年層は人材育成を目的とした採用が主ですが、35歳以上の人材は即戦力やマネジメントスキルを求める採用になります。

高度なスキルや豊富な実務経験が必要となるため、採用ハードルが急激に高くなるのです。

採用要件が厳しさから、35歳以上の転職を難しくしていると考えられます。

② 求人数が少ない


若年層の求人数に比べると35歳以上の求人数が少ないことも、35歳の壁と言われる理由でしょう。

35歳以上に求めるマネジメントポジションは、どの企業も採用枠自体少なく、全体の求人数の少なさに影響しているのです。

また、多くの企業は、このマネジメント職の人材を既に確保状態であり、ポジションに空きが出ないことも考えられます。

③ 未経験の転職が厳しくなる


35歳以上になると、実務経験がない業界や職種への転職が一気に厳しくなることも、35歳の壁となる理由です。

35歳以上は本来、マネージャーや課長などのマネジメント職をしているような年齢になるため、未経験の人材に対する給料設定が難しくもあります。

同じ未経験なら柔軟な若い人材の方が選ばれやすいのです。

企業にとって、35歳以上かつ未経験の人材はデメリットが大きく、採用するメリットが見出せないのが実情です。

しかし、今起きている変化は

人材育成を目的から即戦力やマネジメントスキルになるから採用が難しくなります。
真っ白な人材を、会社色に染めてたたき上げることで企業文化を創ることで活動してきました。

という従来のスタイルから

ジョブ型採用が主流になるので、ポジションに合わせて募集と給与が決まります。
人材を長年かけて育てるより効率的で、転職の市場拡大で募集しやすいのです

と変わってきています。

*キャリアを重ねてやりたい事が見えてくる

日経新聞の取材に針谷さん(36)はPR会社などを経て2020年5月医療系ベンチャーに転職しました。

20代は自分に適した仕事か自信が持てず、将来のキャリアプランも考えていなかったそうです

しかし、複数の会社で人事業務を担当するうちに「人事のプロ」になりたいという思いが強まったと言います。

長く働き続けるスキルを身につけたい!

が転職の原動力になったそうです。

実は

ビジネスパーソンの55%がリスキリングに取り組んでいる

というデータがあります。

2020年入職者より失業者が増えたと前の章で書きましたが、ハローワークでリスキリングに取り組んでいる人も少なくはないでしょう。

又、大手の「SOMPOホールディングス」では

20年4月にジョブ型を採用しました。
22年春に課長ポストを社内外から公募したそうです。
21年度末までに社員の2割が転職者になると予測しています。

大手もこのように変化していってます。

年功賃金も終身雇用も無くなり転職が加速
企業も個人も転機にどう向き合うか?が問われる

今迄みたいに大量採用でどこの部署でもそつなくこなす「ゼネラリスト」はジョブ型雇用にはマッチしません。

自分の武器を伸ばしながら、アピールしてポジションをつかみ取る、アンテナとスキルを磨かないといけないとひしひし感じます。


離職率の平均は? 新卒と中途、大企業とベンチャーで違いはある?

#35歳の壁 #転職 #ジョブ型 #リスキリング

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