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組織にもたらす音声メディアの可能性について(ベルフェイスでの取り組み紹介付き)

※誤解されたくないので最初に書いておきますが、在宅が悪い、という気持ちは全くありません。むしろ適切な在り方が当たり前のように選べる時代になっていくことには大賛成です。その上で在宅にフォーカスして書いていますのでご理解の程、よろしくお願いします。

在宅がもたらす2つの集中障害

在宅で仕事をすることが増えていくと、

1)無音
2)音楽
3)環境音
4)家族の声、音

いずれかの中で仕事を行うことになるため、1)と2)あたりは没入感が強く、集中し捗ることもある一方で「え、もうこんな時間(焦)」って気づき、気づいた瞬間にどっと疲れもくる、なんて経験されたことある方も多いんじゃないでしょうか。

一方で、3)と4)な方はもちろん置かれている環境にもよると思いますが、比較的非連続な騒音(あえてそういう表現しています。家族の声を無条件で騒音と捉えているわけではありません。)が発生するため、今度は没入しづらく、常に多方面に神経を張っている状態になり、こちらも同様に後からどっと疲労感に襲われるってことないでしょうか。

前者は従来より没入することによる過集中、後者は従来より散漫し続けることによる多集中による疲労が運動不足による身体的鈍りと合わさって、いわゆる「しんどい」と感じる状態になるというメカニズムなのかなって勝手に解釈しています。(専門家の方、違ってたらごめんなさい)

前者を「過集中パーソン」、後者を「多集中パーソン」とした時に、それぞれの症状を解消するために「音声メディア」がもしかすると役立つ可能性があるんじゃないかなっていう話をしていきたいと思います。

過集中パーソンの場合

過集中パーソンにとって、継続的にパフォーマンスを発揮していくために必要なことは「疲労困憊となる前に集中力を意図的に切ってあげること」です。

いわゆる「息抜き」というやつなのですが、その点で言うと社内チャットでの雑談は非常に有効です。有効ですが、情報が「視覚」のみとなり、視覚→脳の流れが変わらず、使う脳は異なるかもしれませんが、経路は同じであるため結果として十分なリフレッシュにならない場合もあります。

そういう意味で「聴覚」からのみ入ってくる音声メディアの情報は、視覚とは別経路なので、切り替え、刺激としては有効だと考えています。Web会議もある意味で聴覚からの情報がある動きではあるのですが、同時に視覚も入ってくることと、業務の延長ということでリフレッシュにはつながらないのでそこは注意が必要です。

あくまで流れを断ち切りながら、別経路のみの情報に切り替える、という点にておいては社内向けに音声メディアを展開するというのは良い施策になる可能性はあるなって感じています。

その際には、「集中を断ち切る」を目的とした意外性、ユーモア性を重視したコンテンツが有効だと考えています。

多集中パーソンの場合

一方で多集中パーソンの場合はどうでしょう。視覚情報だけでなく、聴覚情報も非連続的に浴びているため、音声メディアを通して、聴覚情報を入れること自体には一見意味が無いように思えます。

多集中パーソンにとって、継続的にパフォーマンスを発揮していくために必要なのは「疲労困憊となる前に非連続な状態から切り離し、一点に集中する時間を確保してあげること」です。つまり、他の突発的な情報が断ち切られた状況を少しでも良いので作るということです。

なるべく、情報の流入経路は絞り込み、そこからだけの情報に集中できるようにする必要があります。こちらも社内チャットでの雑談タイムは有効ではあります。有効ではありますが、相手を要することであることから、多集中パーソンにとって都合の良い時間と合わせることが困難な場合もあります。そういう意味で一方向の情報に好きな時に触れることができる社内向け音声メディアは有効に働くことがあります。

その際には、「他の情報を断ち切る」を目的とした人間味がある、エモーショナル、ビジョナリー、を重視したコンテンツが有効だと考えています。

具体的な施策例について

とまあ偉そうに書いていますが、まだまだ推測、試行錯誤の段階でして、直近の私が勤めているベルフェイス社での取り組みを少しだけご紹介させてもらいます。

1)社内向けラジオ「ベルラジオ」

・使用ツール:Voicy(https://voicy.jp/

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・運用形式:完全社内向けのクローズドなメディアとして

法人向けプランとしてクローズドな展開が可能であることから採用しました。まだ、立ち上げたばかりですが、社内広報のメンバーを軸に他有志を募り「ベルラジオ放送部」を設け、定期的にコンテンツを配信していくやり方をしています。

過去のコンテンツとしては社員紹介リレーや代表が語るバリュー策定までの秘話、といったものです。

2)吉本が勝手にやってる「ベンチャー組織開発のだべりば

・使用ツール:stand.fm

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・運用形式:完全オープンに会社・組織づくりについて話すメディアとして

知り合いの方が何名かされていたので、試しにやってみるか、ということで始めました。社内の人がどれだけ聞いてくれているか、は測定できませんが、外に向けて話していくうちにいろんなところから情報が社内にも飛び交ってもらえたらなと考えています。

過去のコンテンツとしては、ベルフェイスの採用計画についてミッション・バリューの浸透のさせ方これからのベルフェイスについてカルチャーフィットについてなどなど、真面目系が多いです。

3)役員・GMが何でも答えますの会(※番外編)

・使用ツール:Zoomのウェビナー機能

・運用形式:完全社内向けクローズドな場として、LIVE配信

事前に社員から意外と普段聞けないであろう質問を集め、当日集まった質問に対して役員・GMがありのままを話す、というシンプルなものです。本記事の主旨である音声メディアではないのですが、ラジオ感覚で参加でき、没入できる場として、一メディアの立ち位置としても有効だと考え、ここに載せることにしました。

開催頻度は月1回。別で全社向けの事業の報告会はしており、そこで話せないことや、パーソナルな話まで、全社の距離を近づけるために開催しています。

最後に

過集中、多集中、共になかなか本人の意識だけでは回避できないというのが厄介な問題でして、それをルールではなく、いかに自然な流れで「つい」そのように動いてしまう、そうしたいと自ら動く、となるようなコンテンツを準備していくかが今後の組織づくり、エンプロイーサクセスという観点においても重要になってくると考えています。

また、それを「社内広報」や「組織開発」の業務、とだけ捉えるのではなく、全社で危機感を持ち、一緒に作っていく、変えていく、としていけるようにアプローチをしていくことも今後の社内広報・組織開発には求められるのだと思っています。

非常に重たい責任を背負う役割ですが、チャレンジも多く楽しくなっていきますね。

以上、最後までお読みいただきましてありがとうございました!

以下おまけーーーーーーーーーーーーーーーー

ベルフェイスでは「社内広報」「組織開発」はまだまだ立ち上がったばっかりの赤ちゃんチームではありますが、理想の組織に向けて日々精進していってます。今、本当に組織として楽しいフェーズに突入していっていますので、そんなベルフェイスで働いてみたい、という方は各ポジション募集中ですので遠慮なくご応募いただけますと幸いです。

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