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【日常】ヘソ曲げばあちゃんと虹

昨日は祖母の骨折の経過観察で少し遠い病院へ。
手術してから4ヶ月くらいかな?

お昼過ぎにばあちゃんの施設へお迎えに行き、助手席にばあちゃん、後ろに車椅子を乗っけて母と病院へ連れて行きました。

行きは大変ご機嫌で、色々喋っていたばあちゃん。
昔から車で遠出することがなかったので、
「今どの辺?」
「全然わからないねえ」
「立派な道路でいいねえ」
と、車窓からの景色を楽しんでいた様子。
膝を悪くしてからお出かけすることもなかったし、今は施設とデイサービスを行き来するくらいだし、息抜きになったかなあ。

本人は認知症で骨折したことも、手術して入院したことも忘れているので、「病院に行く」と聞いたらご機嫌を損ねちゃうかしら…と心配していたので、良かったです。

病院では整形外科の先生に「痛いところはないか」程度の軽い問診と、レントゲンを撮ってからもう一度先生の診察。
幸い、経過は良好で、本人も痛いところはない、と言っているので、骨粗相症のお薬を処方していただき、会計へ。

ところが、その辺からばあちゃんのご機嫌が急降下!

どうやら、私が会計の受付なんかをしてる時に、母が今飲んでいる薬の確認をしたらしいのですが、
「私は悪いとこなんかないんだから、薬なんて飲んでない!!」
と言い張る様子。
まあ実際は、血圧やら骨粗相症のお薬やらを飲んでいるはずなのですが。少なくとも施設の職員さんからは「お薬飲んでくれなくて困ります」という話はない訳だし、何なら、病院へ行く前に軽く昼食をとり、その時にお薬を飲んでいたのですが(苦笑)。
本人は忘れている訳です。
膝が痛いとかはあるし、高齢なので(95歳)血圧なんかは不安定だったりもしますが、まあ健康なので、本人としては「悪いとこなんてない!」ということなのでしょう。
確かにその歳でこんなに元気なのはありがたい。

とは言え、母からはいつもそう言い張るのだと聞いていたので、私はさして気にせずにいたのですが…。
どうやら、祖母は完全におかんむり。
会計を終えて車に乗っても、何を話しかけても、だんまり。
行きのご機嫌っぷりが嘘のよう。

途中で母が「コンビニ寄って、アイスでも食べよう」と言ったのですが、結局「いらない」と。
困ったものだなあ…と思いつつ、私はコンビニで一服させてもらい、車に戻ると雰囲気はますます険悪に。
祖母はご機嫌斜めだし、母も母で、祖母から「アンタ達なんか知らない!誰!?」とか言われてしまったらしくて…。
いやあ、気まずい気まずい(笑)。

とりあえず無言の車を安全に走らせることにだけ集中して帰ってきました。

祖母を施設に送り届けたくらいから、空は真っ暗。
帰宅して荷物を降ろしたところで雷雨が。
タイミング良すぎだわ〜!日頃の行いが良いからかしら〜?←
母と「良かったね」と言い合いながら、これで傷ついた母もちょっとは機嫌よくなると良いなあ、と。

雷雨は短い時間でザッと降り、西の方から晴れてきたので、もしや虹が出るかも!と東の方を見たら…

出てたー!
うっすら右上にも虹が架かってるの、見えますかね?
二重の虹でした!!

何か色々あったけど、まあいっか!という気分になれました。
画像ではわかりにくいのですが、手前のおうちより更に手前から虹が架かっていて、今あそこに行ったら宝物が埋まってるのかもなあ、なんて思いました。
(虹の橋のたもとには宝物があるという言い伝えがあったはず)

人生百年を地でいっている祖母ですが、救いなのはこのこともすぐ忘れちゃうことですかね。
毎日ご機嫌に過ごしてほしいです。
もう私のことは思い出せなくなっていますが、母のことは最期まで忘れないでいてあげてほしいなあ。母にも救いは必要ですからね。

そんなことを虹に願った私なのでした。

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