新幹線変形ロボ シンカリオン THE ANIMATION:第3クール

第27話「反撃!! E5×500」
E5×500(以下同機)では、運転士である子供(ハヤト)と大人(ホクト)が力を合わせることで、適合率が著しく上昇する。その結果、同機の戦闘力は著しく上昇する。
もっとも、同機と雖もブラックシンカリオン・バーサーカーモードを撤退させるためには、仲間との協力が必要だが。実際、同機が対ブラックシンカリオン用の2発目の超グランクロスを撃つためには、超進化電動貨物車(大容量バッテリーを搭載)からの電力供給が必要だったわけだし。
「新幹線は止まらない」と言うハヤトの発言は名言である。
ハヤトにとってシンカリオン(むしろ新幹線)は相棒兼生活の一部だが、セイリュウにとってブラックシンカリオンは只の手段でしかないらしい…。そのせいか、E5×500対ブラックシンカリオンの戦いは前者にとって非常に後味の悪いものになっている。
エージェントの種族は「互いに助け合う」と言う概念を失ったために、滅亡しかけた。しかし、上記の戦いから、こうした概念を取り戻すことができた。それ故、セイリュウは仲間から暖かく迎えられた。これがせめてもの救いである。

第28話「名古屋!!出水指令長の過去」
オープニングに双子と固太りが登場した。
本話から、夏休み編である。
本話の舞台は、東日本旅客鉄道(JR東日本)・東海旅客鉄道(JR東海) 東京駅、JR東海 名古屋駅、及び、リニア・鉄道館である。
本話は『あしたのジョー』、尾崎豊(以下敬称略)、及び、尾崎紀世彦のパロディーを含む。
「ハックルベリー・エクスプレス」と言うJR東海によるCMが言及されるとはね。当然、ハヤトはYouTubeで観たと思われる。なお、このCMには100系新幹線も紹介された。
出水とホクトは大学時代から付き合っており、歴史研究サークルに所属していた(前者が後輩で、後者が先輩)。まさか、両者の薄いBL本が出たりしてw。
ある意味当然とはいえ、ハヤトが担任により「新幹線の研究が禁止される」のは笑えた。
ハヤトはリュウジの穴埋めとして、出水とホクトは名古屋支部(以下同支部)とリニア・鉄道館(以下同館)の「穴埋め」として、同支部・同館に出張した。理由は、同支部・同館職員数名が夏風邪に罹ったためである。
もっとも、出水が同支部に出張したもう1つの理由は、ホクトにイザ(当然出水らは彼のことを知らない)の存在を知らせるためである。
ホクトは同館における接客(表の仕事)になれているが、出水はそれほどではない。
出水に突っ込んでいるホクトが、結野晴明に突っ込んでいる坂田銀時(いずれも『銀魂』に登場)に見えてしまったw。
浜松スルガの元ネタはJR東海 浜松駅とするがシャトルである。
出水の戦略のおかげで、E5×500はインベイジョンプラントを撃破できた。
インベイジョンプラントを作る際に、エージェントは互いに力を合わせることを学んだ。

第29話「海へ!!敵の電波信号を探れ」
本話の舞台は、鉄道博物館、JR東日本・JR東海 熱海駅、および、熱海サンビーチである。
2018年の夏は酷暑だからなぁ。ツラヌキ(石川県金沢市出身)、アキタ(秋田県北秋田市出身)、及び、シノブ(山形県米沢市出身)には辛かろうて。
なお、ツラヌキとアキタは熱海サンビーチを訪れる前は、日本海しか知らないからなぁ。日本海は夏でも波が高く、冬は荒波だからね。なお、シノブは海を見たのは本話が最初である。
出水が熱海サンビーチを主催した理由は、イザとその部下の居場所を突き止めるためである。
本庄は本話も留守番w。
三原はどう見ても海の家の店員にしか見えない。
モミジさん(貧乳)は旧家の嫁の苦悩を象徴したキャラクターで、橋田壽賀子(以下敬称略)脚本のドラマに登場しても違和感がない。
本話で、ある意味独りぼっち系女子であるモミジさん(アキタを溺愛するのはその反動)はサクラさんによって救われた。
チアキさん(巨乳)はクール系女子である。なお、彼女は薄い本のネタになりそうな気がするw。
マリーンハンターの超音波を使用する消音能力は、地味に有効だからなぁ。

第30話「京都!!ハヤトとアズサの二人旅」
本話の舞台は、京都鉄道博物館、JR西日本・JR東海 京都駅、旧本能寺跡、二条城、および、小田原城(これは第31話の伏線である)である。
京都鉄道博物館におけるシンカリオンの発車台は扇形車庫に設けられている(図01)。

01.扇形車庫

図01.京都鉄道博物館 扇形車庫。2018年06月29日撮影。

本話でのハヤトとアズサのデートは結果的に、ホクトとサクラのそれをなぞっていた。「子は親に似る」ということでw。なお、サクラは歴史オタク、特に城オタクである。
シンカリオン操縦に必要な「鉄分」は、所謂「鉄分」とは異なるらしい。
サクラによる長井秀和(以下敬称略)のパロディーには笑ったわ。そのせいで、ハルカが突っ込みキャラになっている。
織田信長の無念の力は余りにすさまじく、スザクがそれからマオウ・ノブナガを作ろうとする際に、その無念はスザクの精神を乗っ取ろうした。
マオウ・ノブナガは余りにも素早く、E5×500が真剣白刃取り→超グランクロスのコンボ技でようやく倒すことができた。
第31話「発進!!シンカリオン 500 TYPE EVA」の予告は『新世紀エヴァンゲリオン』のそれのパロディーである。

第31話「発進!!シンカリオン 500 TYPE EVA」
本話は「真夏の白昼夢」落ちかと思ったら、500 TYPE EVA(シンジが運転、『新世紀エヴァンゲリオン』の世界から来た)とハヤトが特異点となって、一時的に『新世紀エヴァンゲリオン』と本作の世界が融合したというとんでもない落ちである。はっきり言って、本話のハヤトは門矢士『仮面ライダーディケイド』そのまんまである。しかし、人徳のせいか、前者は後者と異なり、悪魔と見做されない。
本話の教訓は「熱中症対策を確り行おう」と「車道に飛び出さない」ことである。
本話の舞台は、JR東日本・JR東海 熱海駅、箱根登山鉄道鉄道線 箱根湯本駅、及び、芦ノ湖北岸(第3新東京市)である。なお、JR東日本 国府津駅以東、即ち東京23区やその周辺地域は壊滅している。
新横浜~小田原、三島~掛川、浜松~岐阜羽島、及び、米原~新大阪間は、N700系は最高速度である285km/hで走行できる。
さりげなく、マニア(本話でのハヤトとノゾミ)の悩みが描写されていることが心憎い。
ハヤトはヒカリに初めて恋心を抱いたが、あっさり失恋したw。
ハヤトの適応力は大したものである。
ゲンドウがいないためか、シンジは真面で柔和な性格になっている。
レイとアスカは只のちょい役w。
出水は「こんなこともあろうかと」(元ネタは真田志郎『宇宙戦艦ヤマトシリーズ』)と言ったが、演者の緑川光(以下敬称略)はこの台詞を言いたかったのだろうな。なお、緑川が主演した『新機動戦記ガンダムW』は『新世紀エヴァンゲリオン』と同時期に放送されたが、彼が『新世紀エヴァンゲリオン』を意識して、出水を演じたことは容易に推察できる。
話の都合とはいえ、キングシトエルは意外と弱い

第32話「キャンプ!!見えない巨大怪物体」
本話の舞台は、しなの鉄道・JR東日本 豊野駅(以下同駅)、同駅周辺のキャンプ場(具体的な名前は不明)、及び、長野新幹線車両センターである。
ハヤトが済ませた名古屋での仕事は、リニア・鉄道館での業務の手伝いか、それとも、カエデさんのお見舞いか。
三原はハヤト達を同駅周辺のキャンプ場に連れて行き、彼等の特訓を促した。それと同時に、エージェント達を底におびき寄せた。
出水は入手した黒い粒子を発信器として利用した。その目論見は結果的に成功し、その粒子はゲンブに取り込まれた。
アズサは動画を作るためとはいえ、ツラヌキ達にクワガタを採らせるなよ(呆れ)。
本話では、アキタは自分の伸び悩みに苛立っていたが、三原の指摘のおかげで自分の成長に気付いた。実際、ハヤトに分かりやすく方角を分かりやすく伝えたわけだし(「大宮駅から見て久喜駅の方角だ!!」)。
しかし、常識的に考えれば、「北東55度」を伝える際には、方位磁針の画像を添えればいいだけだと思うけどね。
アキタはマタギであることを誇りに思っており、ハンターと呼ばれることを嫌がる。
視覚に頼らずに、具体的には目隠しで物をとらえることに関しては、シノブが最も優れており、アキタが2番目に優れている。ハヤトは方向・方角の認識が苦手なために、失敗した。ツラヌキは最も不得手である。
ヒトは外部からの情報を主に視覚に依存しているからね。それ故、ガイスト・パンツァーはシンカリオンにとっては極めて厄介な敵である。ガイスト・パンツァーは『ガールズ&パンツァー』ファンに喧嘩を売っていないかw。
ウエポンコンテナから変形する超進化タイタンパーはパイルバンカー『装甲騎兵ボトムズ』である。

第33話「宿題!!ハヤトの絵日記大作戦」
本話の舞台は、鉄道博物館とJR東日本片岡駅(栃木県矢板市片岡)である。
本話の主題は「社会人の夏休みは余りにも短い」と「宿題は早く終わらせよう」である。
三原は会議用のシンカリオン関連の報告書(要は本話までの概略)を作成することになったが、三島と久留米が手伝ったことで、期限内に報告書を完成できた。
夏休みでは、三原は特撮もしくはゆるキャラ関連イベントに参加し、三島はコミックマーケットに参加し(売り子としてなのか一般客としてなのかは不明)、そして、久留米は自宅で高級日本酒を飲んだ。
宿題に関しては、アズサとアキタは既に済ませ、シノブは90%ほど済ませた。
ハヤトは1つのことしか頭に入らない性格らしく、自由研究であるホクトの歴史しか書いていなかった。しかし、ハヤトはドリルを終わらせ、アズサとアキタのおかげで、絵日記を書くことができた。最後に、彼は自由研究を完成させたが、シンカリオンの件は公表できないので、結局やり直すことになった。
それにしても、新幹線超進化研究所・東日本司令室のセキュリティーは、笊としか言いようがない。
ツラヌキも宿題を済ませていない。なお、彼は最後の落ち担当であるw。
新幹線超進化研究所は、バチガミをファーストエネミー(実は有人機)と呼んでいる。
トラメ(初登場)の発言によると、エージェントの種族名はキトラルザスである。

第34話「対立!!シンカリオン 700シリーズ」
700ひかりレールスター、700のぞみ、及び、N700みずほ、並びに、ギン、ジョウ、及び、タカトラが初登場した。
ギンとジョウは生意気な性格である。その一方で、タカトラは融通が利かない。そりゃ仲違いするわけだ。
本話の舞台は、JR西日本 京都駅、京都鉄道博物館、清水寺、金閣寺、錦市場、及び、大鳴門橋である。
まさか、京阪京津線が言及されるとは。
未成年には包丁を販売できないからね。
鱧は関西では頻繁に食べられているが、関東ではなかなか食べられないからね。中国地方や九州でも関東と同様らしい。
三原は大した策士で、ハヤトのカリスマ性を利用して、ギン、ジョウ、及び、タカトラが対ギガントブリッジ戦に出陣するよう促した。
キトラルザスには自力で大鳴門橋に新幹線用線路を作り上げる技術がある。
ギガントブリッジは巨大だが、頭がない。この巨大怪物体を700ひかりレールスター、700のぞみ、及び、N700みずほが内部から破壊するのはお約束である。

第35話「団結!!シンカリオン 700トリニティー」
オープニングが一部変更された。
本話のテーマは「古いものも新しいものも大事」である。実際、こうしたハヤトの説得のおかげで、ギン、ジョウ、及び、タカトラはトリニティー合体を成功させ、シンカリオン 700トリニティーを実現させた。
本話の舞台は、JR九州 鹿児島中央駅と桜島である。
ホビートレインはハヤトにより言及されただけで、実際には登場されていない。
タカトラは保守的な性格で、融通が利かない。しかし、そんな彼がギン、ジョウ、及び、ハヤトのおかげで、柔軟性を得、さつま揚げのオリーブオイル揚げを作り出したことは、大した進歩である。なお、彼はスポンサー思いで、株式会社セイバンの「天使のはね」を背負っている。
ギンとジョウの実家は漁師故、革新的な性格である(そうしなければ生活できない)。また、養殖魚介類よりも、天然物を好む。
適合率が同じ(83.5%)人同士がそろわないと、トリニティー合体はできない。それにしても、ギン、ジョウ、及び、タカトラという面倒くさい人を纏めたハヤトは大した人である。
ギン、ジョウ、及び、タカトラから薩長同盟を連想したサクラさんは凄いが、彼女の発言からホビートレインを連想したハヤトはもっと凄い。
レイは只の案内人兼斥候である。
イザがハヤトの前に現れた…。

第36話「南へ!!桜島の敵アジトを探せ」
本話の舞台は、鉄道博物館、九州鉄道記念館、及び、桜島である。
キトラルザスはノンマルト『ウルトラセブン』よりも、恐竜帝国『ゲッターロボ』、有尾人一族ジャシンカ帝国『科学戦隊ダイナマン』、または、邪命体エヴォリアン『爆竜戦隊アバレンジャー』に近い存在かもしれない。
ハヤトはキトラルザスとの対話を試みようとしたが、イザの指令を受けたビャッコにより、失敗した。それでも、ハヤト達は諦めない。実際、ハヤトは有能な仲介者だし。
その一方で、出水達はキトラルザスとの全面戦争を覚悟している。
手巻き寿司パーティーにはリュウジとミクは参加しなかった。前者はドクターイエローの開発に関わっているし、後者は北海道胆振東部地震への対処で忙しいだろうし。
アキタは運転士における纏め役になっている。
本話で、東日本と西日本の醤油の差が言及されることは意外である。
ビャッコはトラメと仲が悪いようである。
サラマンダー・ゾラは非常に強い。

第37話「遭遇!!ハヤトとセイリュウ」
本話の舞台は、鉄道博物館、JR東日本・東京メトロ 上野駅、恩賜上野動物園、国立科学博物館、及び、JR東日本 鶯谷である。
まさか上野駅の発車ベルが言及されるとはw。
恩賜上野動物園の動物と国立科学博物館を引き合いに出すことで、人類と動物の差、特に前者は後者と比較して協力関係を著しく発展させたことを本話は言及している。
本庄と三原は上野駅付近のカフェで、「人類の進化の最先端」であるハヤトについて話していた。この話は、職場では話せないわな。
アズサ達は本庄と三原の密談をデートと誤認した。なお、勘違いとはいえ「場も空気が読める」のはアキタとアズサだけである。
対コピー マオウ・ノブナガ(典型的な再生怪人)戦では、E6+E3が大活躍した、E7かがやきも戦闘力が上がった。
出水は休暇を取ると偽って、ドクターイエローの開発に立ち会っていた。
悲観主義者であるビャッコは、好戦的なカイレンを嫌っている。その一方で、セイリュウは人間に化けて、人類を観察している。

第38話「救援!!シンカリオン ドクターイエロー」
本話の舞台は、鉄道博物館、リニア・鉄道館、及び、JR東海 新富士駅付近である。
ハヤトはシミュレーションが得意な反面、体を動かすのは余り得意ではない。それゆえ、体の動かし方を他者(本話ではアズサ)に巧く伝えることができない。もっとも、リュウジがハヤトに空手を教えることで、後者は体の動かし方を他者に巧く伝えることができるかもしれない。
出水は大宮支部 大運動会を開催したが、その真の目的はドクターイエロー(本話で本格的に初登場)と関係するらしい。なお、大運動会では、紅組は白組に勝った。
借り物競争では、本庄は出水の眼鏡を借りることになったが、恐れ多くてできないわな。シャショットには非モテの悲哀が感じられる。
ナポリタンパンはパン食い競争に向かないぞ。
リュウジ+ドクターイエローはビャッコと闘ったが、これは手合わせに過ぎなかった。なお、ビャッコは地底世界への道案内をしただけである。
ビャッコはカイレンの暴走を恐れている。その一方で、セイリュウはこうしたビャッコの悲観主義に疑問を抱き始めている。

第39話「対話!!ハヤトとリュウジの空手修行」
本話でエンディングが変更された。
本話の舞台は、鉄道博物館、リニア・鉄道館、名古屋港、JR九州 鹿児島中央駅、及び、桜島である。
本話は『ドラゴンボール』と『魁!!男塾』のパロディーを含む。そういえば、本話の展開は、登場人物同士が「言葉のない対話を重ねる」、言い換えれば、「拳で語る」という、『キン肉マン』や『北斗の拳』等の少年漫画でよくみられる展開だし。
チクマはシンカリオン試作機の開発時に生じた事故で死んだ。当然、この事故は労働災害とみなされる。
なお、この試作機に乗っていたのはイザと思われる。
空手と言う名の「言葉のない対話」がリュウジ(食事に関しては、意外と意地汚い)を救い、生きる道を教えてくれた。
ハヤトは当初は素直にタツミから素直に稽古を受けていた。ハヤトには「みんなを繋ぐ力がある」と言われているが、これは彼の素直な性格に由来すると思われる。
本話では、リュウジとハヤトがそれぞれ、東方不敗マスター・アジアとドモン・カッシュ『機動武闘伝Gガンダム』の劣化コピーに見えてしまったw。当然、前者の2人よりも、後者の2人の方が、キャラクターが極めて濃いがw。
アキタがカレーに蜂蜜をかけるのが好きなのは、意外でもないか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?