「仕事と私どっちが大事なの」
これを言われると大変だ。「仕事」と答えれば修羅場、「お前」と答えれば、「じゃあ・・・」と終わりない尋問が続く。
まあ、私のような30歳を過ぎて一人で世界一周に出かけようとする人は、もちろん彼女もいないから、人から言われることはないんだけれど、退職が約1か月後に迫っているにも関わらず全力で働いている私に、最近”旅”が私の脳に似たような質問をしてくるようになった。

「うんこ味のカレーと、カレー味のうんこ」これは未解決問題だと思うが、「仕事と私・・・」という問いの模範解答は、実は東京の漫才劇場で蛙亭から学習済みである。
「もちろんお前だよ、お前がいるから仕事を頑張れる。・・（続く）・・」
一瞬の隙も与えず、かぶせ気味に論破していく蛙亭 中野周平氏のその姿は、ひろゆきよりも説得力があり、劇場でくまだまさしに次いで輝いていた。

しかし、今の私は「もうちょっとで落ち着くからちょっと待ってて・・・」とおそらく実生活でも言ったことがあるであろう言葉を”旅”にかけてしまっている。
どうしても、辞めると決まるとモチベーションは落ちがちだ。
残り1.5か月の会社員生活、旅のためにも全力で走り抜けねば。

やり遂げたら、「ごはんにする、お風呂にする、それとも・・・」と旅が会社員生活の終わりを温かい言葉で迎えてくれるはずだ。
そしたら、迷わず”お前”を選択し、出発しよう！

という脳内会議の結果、最終出社日が3月29日なのに、4月1日から世界一周に出発することが決まった。
1か国目はベトナム。楽しみだ。