心理的安全性

早いものでもう今年も終わりますね。今年は色々と濃い一年でした。

さて、今日は心理的安全性について考えてみたいと思います。組織・個人問わず、誰かと働く機会が多い方は全員関係のある話だと思います。

心理的安全性の定義は以下です。

組織の中で自分の考えや気持ちを誰に対してでも安心して発言できる状態のことです。

例えば会議や何気ない日常の中で、何か思い付く事があっても「どうせ否定される」とか「この人に言ってもしょうがない」とか思う事、ありませんか?

こういう発想になることが多い時、その組織は黄信号だと言う事です。

逆に、皆んなが安心して発言が出来て、高い熱量で議論が展開されていく。その結果、皆んな同じ方向を向いて高いモチベーションで仕事をする。こういうのが理想なんだと思います。

でも、それがどれだけ難しいことか。。そう思いませんか?

考えてみたら、心理的安全性は高い方が良い。そんなこと多分皆んな同意しますよね?

でも、昨日の日経新聞の記事では、大企業の偉い人達でも全くこれが出来てないと言われてました。みずほ銀行とか、最近不祥事を起こした企業はその典型だと。

みずほのマネジメント層が、心理的安全性の概念を知らなかったとは思えません。本や記事を読んで、そりゃそうだ、と思う。でも出来ない。大きい組織であればあるほど難しいでしょう。それが出来ない結果、良くない事が見過ごされて、分かってるのに誰も何も言わなくて、不祥事にすら繋がる。

家族とか恋人感ですら起こりうる事だと思います。ここを直して欲しいんだけど、言ったら機嫌が悪くなりそうだとか、どうせ言っても直らないとか考えて、結局言わない。

心理的安全性が無い関係性。会社にしてもプライベートにしても、結構虚しいですよね。

じゃあどうすれば良いのか?難しい問題ですが、ちょっと考えてみたいと思います。

大事なのは、言い方だったり話の持って行き方だったり、コミュニケーションの取り方になるんだと思います。

例えば、あなたの部のこの部分がイケてないからこうして下さい、と言わないといけないとします。結構言いにくい事ですが、これを言わないとみずほみたいな不祥事の温床にもなりかねない、大事な事です。

普通に、「そのやり方だとダメですよ。みずほみたいになったらどうするんですか」とか皆んながいる前で言おうもんなら、やっぱり相手にもメンツがありますから、反発は必至ですよね。で、さんざん言い合った結果、1年後には何も言わなくなってる。そんな事は避けないといけません。

自分なら、ただダメですよと言うだけじゃなく、じゃあどうするのか、何か他に出来ない事を一緒に考えたいですね。何だったら、一緒にこうしましょ、という提案でも良いです。自分の部署に仕事は増えることになろうと、その部署とコラボすることで良い関係が築けて、心理的安全性も改善するのではないでしょうか?

世の中の全ての事は、「コミュニケーション」で解決出来るという考え方があります。相手にとって、「リアリティ(現実味)」のあるコミュニケーションが大事です。つまり、受け入れられる内容じゃないとダメということ。
お互いリアリティのあるコミュニケーションを重ねていくと、「親愛の情」が生まれ、関係性は良くなります。その結果、大体の事は解決出来る。

問題はリアリティのあるコミュニケーションの取り方になるんだと思います。ここが頭の使いどころ。でも、それこそ「親愛の情」を自ら持って根気強く向き合っていれば、いつかは解決されるかと。

結論。心理的安全性を高め、強い組織・チームになるためには、コミュニケーションを取る事に尽きると言う事です。

そりゃそうだって?大体、答えなんて突き詰めていけばシンプルなもんなんでしょうね。

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