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古ポジ建築再構築プロジェクト#03_古民家との出会い



こちらのサイトは、一級建築士事務所を営む夫と、その妻が、それぞれの目線から購入した古民家をめぐる物語を紡いでいます。かつて一世を風靡した某テレビ番組のビフォーアフター的な分かりやすい経過と結果、匠のしごとも良いですが、それ以上に古民家を手に入れてしまった夫婦の素朴な驚きと日常をお伝えしたいと思っています。



古建築をポジティブに!
古民家との出会いは突然に

古ポジ建築とは

戸建て住宅をリフォームする時、現在住んでいる家であったり元親族の家だったりと、何かご縁のある場合が多いんじゃないでしょうか。
私たちが住む和歌山県田辺市は私も妻も出身地ではないので、まずは物件探しから始まりました。
田辺市に移住してから、私たちには朧げに古家を購入して修繕して暮らすビジョンはありましたが、相性の良い物件にめぐりあえない日々がつづきました。

夫婦二人と猫一匹。
ですから、こじんまりとした暮らしに適した物件を探していましたが、紹介される旧市街地にある家々は大きすぎ広すぎました。
昔は家族も多く「離れ」など敷地内に親族の住まいもあったり、商売をされていた建物であれば従業員の住まいなどもあるため、手をいれるのも大変です。
とくに城下町の名残のある旧市街エリアは道路が極端に狭いところや駐車スペースの問題などもありました。
また空き家特有の家財道具がそのままだったり...
「こればっかりは気長に探すしかない」とそんな矢先、たまたま仕事で知りあった市内の不動産屋のバンクマンの浦出さん。
古家を探している話をしたところ、それならと紹介していただいた1件目。

もさもさの緑に覆われた、なんとも味のある家。(このもさもさが、その後私たちを悩ませる要因にもなるのだが)
丁度いいサイズ感。
未リフォームの建築当時のままの仕上げ。(ここ重要なんですよ)
駐車スペースはないけど、隣は貸駐車場。
理想的!こころが動きました。


2階のバルコニーの前には大木が
内覧したのは冬季。落葉しているが、きっと春になると森の隠れ家のような状態になるだろうな

長くなってきたのでこの辺で。次回は購入までの流れを書いていこうかなと思っています。

ちなみに、ヘッダーの画像は、同じ田辺市にある古民家カフェ「ももよづき」さんの応接間。私の妻はビンテージの服をコレクションしており、展示をした時の写真です。妻もなぜか古いものが好きです。

T Takebayashi



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