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武茶的シンセプラグイン50選

▼ はじめに。
もう一生使い続けても使い倒せない程のシンセサイザーの種類を手にすることが容易な即今。シンセなんてどれも一緒やろ?とお思いのそこの貴方!それがメーカーが違うと出音は全く違って聴こえてくるのです。熱弁し過ぎて読者様が「沼」にハマられることがないように注意しつつ、去年と今年で入手したシンセサイザーの音源に特化してカタログ的に軽ぅ~く一気にご紹介。と言っても 50 個ありますのでかなりスクロールしなければゴールできない点だけご覚悟ください。しかしこれだけは言える!「広く色々なメーカーのシンセを1種類づつでも持っていると、音色の引き出しは何千倍にもなり得ます!」実際のところは、少ない記憶ディスク容量でも自分らしい音楽制作が可能なように工夫した結果、膨大なサンプリング音源は捨てて母体の容量が比較的少なくて済むシンセに全振りしてやろうという考えから始まりましたが今ではすっかりコレクターです。では、いきまっせ~!順番はデベロッパーの ID 順です。リンクは設けていないので、キャプションの文字列を選択して各種ブラウザーのコンテクストメニューから検索してね。



2getheraudio OpZilla

4 オペの FM シンセです。デベロッパーさんは音沙汰がありませんが、$1 等で購入可。



AAS Lounge Lizard EP-4

シンセではなくエレピ音源やん、とツッコミの声が聞こえてきますが、これはあくまでもフィジカルモデリングシンセサイザーなのです!実はなかなか AAS の他の新しいシンセと GUI の足並みを合わせて貰えないので、将来的なヴァージョンアップを祈っての選別であります。



Akai MPC

MPC Software はスタンドアロンでも使えますが、VST として挿すと、ホストになる DAW 側に「MIDI 録音していない時でも陰で常に録音をしておいてくれて、気に入ったフレーズを弾けた瞬間にそれを取り込む」いわゆる Retrospective MIDI Recording や Capture MIDI 機能がなくても MPC のピアノロールエディタ内で使えるようになる点が素敵。基本的に数小節のループを扱うプログラム。



Audio Damage Phosphor

型落ちになった(サポート対象外となってしまった)音源ですが、無料です。ちょっと音の間を埋めるパッドが必要な時に結構重宝します。



AudioFB ReConstruct

Generate をポチポチしているだけで、使えそうな音が出てきます。見た目がクリスマスツリーっぽくて季節的にも良いのではないでしょうか。(文筆時)



Beepstreet Sunrizer

デスクトップ版のこのシンセは完全にメーカーでは「無かった事」にされてしまった感のあるソフトシンセ界のビンテージ。以前もご紹介したと思いますが、一生使い続けることと思います。



BlauKraut Charlatan

最近は無料でもルックスをしっかり作り込まれている音源が多いです。



Cherry Audio Harmonia

Cherry Audio から一つ選ぶとすれば、これ。PPG に似た感覚でシンセサイズできる。アナログシンセとアタック音だけサンプリング音などのデジタルシンセの中間を狙いたい時とかに。



Christopher Gill Wavelight VMI

残念ながら Win 限定。SynthEdit で構築されたロンプラー。初代 Fairlight CMI のディスプレイの恰好を採用しているだけで高得点。もちろん、Trevor Horn の「あの」オーケストラヒットやヒューマンボイスの音が入ってます。



Clark Lofi Panda

ファクトリープリセットのライブラリが 6GB 程あるロンプラーで、本来ならば空き容量確保の為に一番にアンインストールするような音源なのですが、なんか好きな音色が詰まっているので手放せません。パンダも可愛いしね。



D16 Group LUSH-2

元々は Roland SH-101 的なシミュレーションですが、その枠に留まらずポリフォニックでトリッキーな音色が創り込めます。D16 はインストゥルメントもエフェクターも全て買い揃える程に好きなデベロッパーで、何度も色々とサポートに対応して貰ってますが激ワンダフル。ただ、最新の 808 クローン、Nepheton 2 が自分の環境では Reason Studio 以外の DAW で操作しようとすると DAW ごとクラッシュするんですよねぇ。



Dead Duck DDX10

こういった小物系無料音源がほぼ際限なく楽しめる点は Win の良い点ですし、Dead Duck のプラグインシリーズはかなり良質です。DDX10 はチープな FM 音源を鳴らしたい時に。



DiscoDSP OB-Xd

Ver 3.0 以降は完全に VST3 が有料化されましたが、VST2 のみ使うのであれば引き続き無料で利用可。



Distrho Cardinal Synth

ソフトウェアモジュラーシンセ、VCV Rack のフォーク的プログラム。標準で VST で挿すことができ、パッケージにあらかじめ沢山のモジュールが詰め込まれていて即使う事が出来ます。



Dreamtonics Synthesizer V

今まで全く、いわゆるボカロ系には興味が無かったのですが、日本語や英語での歌声とラップを聴いていると、モデル化されたご本人とほぼほぼ全く一緒のヴォーカル音声に聴こえるので、もうここらで自分の曲にも採り入れてみる方向で研究してみようと思い立ちました。ほんと凄いリアリティ。激重ですが。



Dymai Sound Proclethya

去年、安かったのでつい買ってしまった。全体を覆う薄暗いデザインが落ち着きます。



E-Phonic Invader 2

確か、$1 で買える筈。ダークモードに対応しているプラグインは多いけど、白黒鍵の色が反転してるルックスのシンセは少ないし、僕自身明るい色が苦手なので嬉しい点。



Fabric 70 Explorer

国産の無料配布されている音源。是非今後も開発を続けて頂きたいです。



Full Bucket Music Oxid

Full Bucket Music 略して勝手に FBM と呼んでいます。リリースされ続ける音源の有力さに圧倒されますが、そのサウンドクオリティにも舌鼓を打ちます。有料音源と比べるとどうしても気になる GUI の点がありますが、音質には無関係です。キングオブ無料のデベロッパーと言えると思います。



GForce Minimonsta 2


GForce Oddity 3

GForce は、Arturia そして Cherry Audio に続いて、これからもっと精力的に来るであろうメーカーだと確信できた製品群。Moog や Arp のシミュレーション音源はどれだけあっても各社微妙に違う解釈の元に作成されたプリセットや、搭載エフェクターの違いなどで楽しめるし、やはり画面越しにマウスやタッチ対応のモニターでツマミを動かしていても感触がそれぞれ違って、その時の気分で選べる嬉しさがあります。いやはや、実機しか存在しなかった数十年前には、まさかこんな一つの購入で複数トラック分の音源として使えるような未来が来るなんて思えませんでした。



Hexachords Orb Synth X

自動作曲ツールはあまり興味が無いんですが、Orb シリーズの音源部分のみの製品。



HY-Plugins HY-POLY

今回ご紹介しているプラグインの中では唯一まだ未購入。デモ版。というのも購入前に是非とも確認したいポイントがあるのですが、HY-Plugins の次ノ森正氏と仰るらしき方に連絡がなかなか付かずです。(ウェブサイト上のメッセージフォームは機能していないのかな?)

「License: 」の表記名を必ず自分の名前にしたいのですが、どうやらレビュー動画などでは NFR(Not For Resale)に加えて多く見られるのが KVR や ADSR からの購入者用のグローバルな共通登録名があって、販売ショップの選択として直営ウェブサイトを選べば確実に自分の名前を登録者名として表示させることが出来るのか否かを知りたいのです。



Imaginando DRC

元々 iPadOS 向けにデザインされているので、Win のタッチスクリーンでもストレスフリーでイジれる大きさのノブ。ちょっとアグレッシブなサウンドで僕的には利用頻度は少ないですが、目が離せないデベロッパーです。



Inertia Sound Systems Granulizer 2

まだそれ程グラニュラーシンセ(インストゥルメントとして)が出回っていなかった頃に試用してからずっと気になっていましたがこれは去年のブラックフライデーで購入していました。メールサポートもしっかり対応してくれています。



Initial Audio 808 Studio II

808 のキック音のいわゆる音階のあるサブベース音源としては、これに絞りました。



Inphonik RYM2612

SEGA Mega Drive の音色そのものをロードして利用可能。4 オペの FM 音源の中でもメガドラは独特な感触を覚えていて、やはりそれはゲーム体験と共に存在した音色であるところが大きいと思います。



Karanyi Minipol

多数のハイカラ(死語)なロンプラーを量産しているデベロッパー。中でもこの Minipol は 4 オシレータの純粋なシンセとして機能して、ランダマイズ機能が楽しくて、一期一会的な音作りができます。



Kilohearts Phase Plant

腰を据えてスクラッチからのプリセットサウンドを作成し始めると止め時をつかめず、永遠に触ってしまいがちになるヤバい多種統合音源のシンセサイザー。エフェクターのパーツは無料配布されているものが多く、それを導入するだけでも出来る事が増えますね。



Klevgrand Tomofon

今までにない、いやあったけど今まではバラバラだったグラニュラーシンセシスと音階の自動識別などの技術を一つのリシンセサイズマシンとしてデザインした逸品。例えば自分の声をサンプラーで録音したものをイイ感じにルーピング処理してパッド系の音色として使った場合どうしてもそれはサンプラーの音になりますが、Tomofon はそのサンプリング音を解析して細かなループポイントを自動で組んでそれを 12 音階に落とし込んでくれるので、出音はとても不思議なサンプリング音とヴォコーダー音の中間のようなファンタスティックな音色になります。



KORG M1

コルグの音源をどれか一つだけ選べと言われたら、やはりこれ。殆どのプリセットはリバーヴやコーラスが深めに付いているのでそれらを全てオフにしてコンプだけ強めに掛ければ、それはもう 90s ハウスミュージックの世界であります。



MeldaProduction MPowerSynth

全部入り、しかも今後リリースされる新デバイスも含み全て追加費用なく自分のものになるコンプリートバンドルのユーザに去年気合いを入れて成ってからも数回のアップデートで新音源が MSoundFactory に搭載されたりしていますが、MPowerSynth は完全にスクラッチから音色作りを楽しみたい方向けのシンセ音源です。Melda のシリーズは全て完全に共通な GUI を備えている点が魅力に感じています。



Modartt Pianoteq 8

AAS Lounge Lizard EP-4 と同様に、フィジカルモデリング音源。70MB で 70GB クラスのピアノ音色が表現できるという事実。シンセ同様に心行くまで音色を調整できるし、ペダルノイズやマイクポジショニングもイジれるし、わざと長年調律されていなかった老いたピアノにもコンディションバーの移動だけでできる。Pianoteq をノートパソコンに忍ばせていれば、決して一人では運ぶことなんて不可能なグランドピアノとどこでもいっしょという感覚。これが今年最大の買い物でした。取り敢えず音色を創り込める Pro 版を選んで、初期搭載させるモデル音源としては Steinway Model B(Model D より新鮮でした)・Bechstein・Electric Pianos・Vibraphone の 4 種類を選びました。ゆくゆくは Studio Bundle にアップグレードするぞ!



MuTools MuLab Plugin

最近 MuLab の生涯アップデートフリーな買い切りプランが発表されて、サブスク一辺倒の時代によくぞ逆を行ってくれました!とワンマン拍手喝采。MuLab 8 と MuLab 9 ではシステムが別物で両方をインストールしておかないといけない点は微妙だけど、MuLab 9 からはプラグインで使った時にもスタンドアロンで作成したシーケンサーのプロジェクトをそのまま開けて MPC の様に DAW の中に更に DAW が存在する形が取れます。Bitwig 程ではないかも知れないけど、モジュラーシステムも内包してる点も面白い。



Nektar Bolt

Nektar 製の MIDI コントローラ好きとして押さえたかったシンセ。値引きされるタイミングをずっとウォッチしていて去年にゲットしていた音源。ほんと厭になる程毎年アップグレードされる macOS では Apple Silicon 対応か否かに加えて最新の OS でも問題なく動作するかが重大な要素だけど、Win を使っている上では全くもってそんなの関係ねぇ~なので、多少古い音源でも大事にしていけます。しかっし、もうそろそろ Apple Silicon Mac に制作環境を移行したい気があります。



Newfangled Audio Generate

無料のモノシンセ Pendulate が他のシンセでは出せない美しく歪む音色だったので、それのポリフォニック版である Generate はいつか必ず入手しようと思っていましたが今年の半値のタイミングで導入。いや~、この音色を聴いた後に他のシンセの音色を聴くと細くてショボく聴こえるぐらいインパクトがあります。Eventide が販売していて、iLok 使用です。



Native Instruments Massive X

KOMPLETE としては去年からユーザーだったのですが、FM8 ぐらいしか使っていませんでした。SSD のデータを見直して整理したら余裕が出てきたので、今まで決して近付こうとはしていなかった Kontakt や Reaktor もインストールしました。ファクトリープリセットは入れてませんが、気になったサードパーティ製の音源をたまに物色しています。Massive X は重めですが、操作感は Arturia Pigments に似てますね。ちなみに、Native Instruments との付き合いは、まだフロッピーディスクで販売されていた Generator という多分 NI のシンセとしては一番古い製品を海外から個人輸入して買った時からで、Spektral Delay 等、当時としては魔法の様な音を作らせてくれるメーカーだなぁと実感していました。



Parawave Rapid

音色をエディットできるパラメータとしては非常に VPS Avenger と似てる所があると感じられる隠れた存在だと思う、秘密兵器的存在のシンセ。まぁ実際のところ、プリセット製作者も被ってますしね。でも、Avenger ほどいわゆる業界をリードしていくような分かり易い音色ではなく、もう少しダークでディープで僕好みのプリセット音色があると感じています。32bit 環境もサポート。



Plogue ChipSynth MD

上記の RYM2612 同様にメガドライブ音源。こちらは外部アプリを必要とせずに VGM(Video Game Music)ファイルを再生して演奏させる事が可能。chipsynth シリーズでは他にもスーパーファミコンの音源がまんま再現されていて素晴らしいですし、最近では新しく Commodore C64 の SID サウンドの再現に特化した音源がリリースされました。方向性にブレが無く今後も楽しみなデベロッパーです。



SocaLabs Wavetable

今年は特にウェーブテーブル音源が増えた年だと思いました。このプラグインはその名も Wavetable とそのまんまです。一部の音源が Tracktion から配布されている事でも名が知られているデベロッパーですが、高い技術力を無料で提供して貰えている事に感謝しつつ、結構使用頻度の高い音源です。



SonicBits Silk

去年デベロッパーとメールでやり取りした際には、Exakt Lite のもっと凄いヴァージョンを開発中だよと知らしてくれていましたが今年は音沙汰がありませんでした。Silk はノコギリ波(Saw)のシンセ。不必要なリソースがなくとても動作が軽いので、気楽にちょっと音を出したい時に便利。



Sugar Audio Admiralizor

これは二年前に購入。個人運営のメーカーで、デベロッパーとも熱いメールのやりとりをした経緯があります。上記の Silk 同様にノコギリ派(Saw)を重ねて音を分厚くさせるシンセ。同時発音数を程よく制限させなければ処理が重くなるので注意しつつ、この狂ったまでに丁寧にプログラミングされた技術に酔いながらいつも音色を作成しています。



Sugar Bytes Factory

シュガーとくれば、こちらのメーカーも。まだ Sugar Bytes の音源は Factory のみを所有している状態ですが、足止めになっている点として、MIDI CC Map をロードする時等に表示される Windows のファイルセレクターウィンドウが旧式のダイアログで、ダークモードに非対応な点。些細な事ですが、暗くした部屋で作業中に明るい画面が出てくると厭になるので、この点はメーカーにも要望としてダークモードに対応して頂きたいとお伝えしています。それにしても魅力的な他の音源が多い…。



Surge XT

何度でも紹介しよう。無料でオープンソースで、あの Linn Drum の技術者 Roger Linn 氏も音色面で関わってらっしゃる市場(誤字ではない)最強のシンセ。UI は少し使い続けなければ使い辛い面を感じますが、気が向いた時に少しづつ自作のプリセット音色を創り溜めています。



Tone2 Saurus

Tone2 の全てのシンセを試し弾きして、大体よく似た音色がどれからも出るなぁと感じましたが、とにかく図太くて芯のある音を出してくれるので取り敢えず一種類だけでも買っておこうと去年選んだ Saurus です。1920 x 1080 の HD デスクトップ領域では狭いなぁと感じさせられたのも、この HiDPI な GUI でした。



Tracktion F.'em

名称にピリオド「.」とアポストロフィー「`」が使われている点が気に入らなくて、自分の環境では Fem とリネームして使ってます。それにしてもこの FM シンセは他に類を見ない 11 オペ。そんなにオペ数があってもフィードバックを駆使できるんかいなと思っちゃいますが、Tracktion の音源に共通した使いやすい GUI を備えているので、なんだかんだと使う事が多いです。いや、まだ音色を創り込むまでには至っておりません。やりたいことが沢山待っている事は良き良き。



u-he Filterscape VA


u-he Repro

なかなか割引を実施してくれなかった u-he さんですが、今年来てましたね~という事で思い切っていくつか導入しました。すみません、本当のことを言うと数年間ずっとデモ版で使い続けておりました。それはそれで自分が意図しないノイズが発生したり、ミュートされたりして(どちらかだけだったかな)面白かったのですが、やはり正規登録者として起動ごとに自分のフルネームが LED を模した部分に浮かび上がるのは愉快。レジストレーション方法は昔ながらのシリアル登録制で、この体制はずっと維持して貰いたいと思いました。Filterscape はワンパッケージの中にインストゥルメントとエフェクターが同梱されていてお得感があります。Repro-1 と Repro-5 の音は、言うまでもなく Prophet の音をまんま出してくれます。Arturia は化粧された感がありますが、u-he はなるべく原音を聴いて欲しいような方向性を感じます。



VPS Avenger 2

アップグレードしておきました。Avenger の実行ファイル(.vst や .dll や .vst3)本体だけでも音作りができれば文句なしの最強モンスターシンセなのですが、エディット画面に移る為に必須になっている 5GB 程のファクトリープリセットデータファイルは僕にとっては不必要なので、その点だけが残念です。試しにファクトリーデータファイルだけを削除して起動してみましたが、「ファクトリーをインストールしてね」画面が表示されるだけでそこから進めず操作不能でした。エキスパンションの Deep House 2 は、是非入れたいとは思いました。それにしても一度このシンセの GUI の中の世界に没頭し始めるとほぼほぼ丸一日が余裕で過ぎていき、自作ドラムキットや、シンセのレイヤー等を創っています。ドラムマシンなら他にも沢山あるけど、やはり音色としてそこに共存するという面白さを感じて止みません。上記の Rapid とも似ているエフェクト類の豊富さやルーティングする楽しさは他では味わえませんしね~。



Wavesequencer Hyperion

Tracktion のディストリビューションで、Wavesequencer 開発のパッチングシンセ。このシンセを理解して使いこなせる日が来るのだろうか、という心地よい不安があります。エディット画面とは別にプレイヤー画面があって、そちらでは音色に合わせた綺麗な静止画像が色々と用意されていて見た目で楽しませてくれます。廉価版の Theia にはエディット画面は無いのでご注意。


以上、50 個の実際に愛用しているシンセプラグインでした。



▼ なぜマックを使わないの?
Mac Plus の頃からずっと Mac を愛用していて Mark of the Unicorn Performer と MIDI Time Piece の組み合わせで色々なハードウェア音源を使って曲作りしていました。まだ Apple Silicon へ移行できていませんが最後の Intel マシンの MacBook Air や、2016 年の Touch Bar 付きの MacBook Pro 13" そして故兄貴の形見である 2009 年の iMac 27" を現役で活用しています。実際のところは、もう非対応な DAW があったりするので Bitwig Studio 等の最新版は使えませんが、Reaper メインで使っているのでまだまだ問題なく使えています。時を遡って 2000 年頃のコンピュータミュージック制作環境としては Mac よりも Win 上のアプリケーションの方が気楽にオーディオと MIDI を扱える環境が整っていたことや、パソコンショップを運営していた当時、自作パソコンを創って販売していた経緯もあり、特にどっちの OS に味方する事もなく「あくまでソフトウェアが使えるかどうか」が重要なのでフラットに音楽アプリケーションシーンを見守ってきました。一時期は Xubuntu にハマって Linux でも Renoise や Bitwig そして Tracktion 等を使っていました。完全にフリーなソフトウェアだけで音楽制作したい方には Linux の JACK オーディオ環境は薦められますが、やはりカッコいいシンセのルックスからモチベーションが上がるプロプラエタリなソフトウェアが沢山ある Mac や Win には誘惑と魅力がいっぱいです。そして、Win 環境は個人的にメニュー表示などの目に付く GUI では英語しか表示させていません。それ程美しくない日本語フォントが常時表示されるのだけはかなりテンションが下がります。蛇足として Win 環境では未だにずっと 32bit アプリの資産が 64bit と共存して問題なく使えるという点はボールド文字で記したいところです。無料のプラグインには 32bit VST の秘宝が沢山あります。


▼ なぜこんなにたくさん?
真っ先に「趣味だから」という回答です。しかしオンライン認証が必須な現状、もしもネット環境が崩壊した時や新たにインストールする時に使えなくなるんじゃないか等の不安を抱えつつも当面は 64bit 環境は揺るがないでしょうし、ン十万円するハードウェアを渾身の一撃で購入していくにはベッドルームスタジオの空間的にも予算的にも厳しく、やはりソフトウェアシンセがとても魅力的に映ります。災害時にもとにかくノートパソコンを持って逃げれば被害が大幅に減らせるという考えも、シンセプラグインをコレクションしていく事に歯車をかけています。何よりも音楽を創る過程、音色を創る過程が大好きなので、たとえ音楽制作の面で AI が発達したところで、この「過程の楽しさ」を奪われてしまうわけではありません!

お気付きの方がいらっしゃるかも知れませんが、Arturia のシンセの画像での紹介を今回は省いています。勿論、V Collection X にはアップグレード済みなのですが、内臓 SSD の容量を減らそうと思って一時的に全てアンインストールしています。楽器ごとにライセンス管理できると良いのですが。っくぅ~、次回のパソコン新調時には最低でも内臓 SSD は 2TB 程度は欲しい所です。UVI Falcon や NI Kontakt のライブラリ等、泣く泣くインストールするのを躊躇している現状です。


▼ ちょっとコマーシャル。
Gumroad にて細々と自作プリセット音色を配布中です。



▼ 最後に。
今回スクリーンショットを連続して撮ったので合計 50 個の音源を入れ替えていたのですが、Waveform 12 を終了時に OS ごとフリーズしてしまい Ctrl + Alt + Delete すらも効かなくなってしまいました。普段はこんなに音源をどれにしようかなと差し替えないので無問題ですが、少し怖かったです。まぁ、Waveform 13 も来年には来るでしょうからとても楽しみです。

福島武司(武茶)
Takeshi Fukushima aka takecha


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