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実家の隣のDさんからの電話と母のカード

両親は銀行のキャッシュカードを使っていませんでした。
(作ったのかどうかは不明)

年金は信用金庫の方にその都度届けてもらっていました。
近いとは言え、本当にありがたいことでした。

ですが父が亡くなり、母も施設に入り、私が管理するようになると、
カードがないのは何かと不便でした。
15時までに窓口に行かなくてはなりません。
そこで妹とも相談し、母のカードを作ることにしました。


銀行に出発する前に、ある方に領収書を送る必要性が生じました。
言われた通りに領収書に記入し、一筆箋に一言書いて封筒に入れました。
宛名を書き、切手も貼って準備完了。

封筒をバッグに入れると、14時半頃、
父の手続きでさんざんお世話になった銀行へ向かいました。

銀行についたところで、電話が鳴りました。
誰かと思ったところ、実家の隣の花屋さん(Dさん)です。
長くなりそうなので、そのまま車の中で話すことにしました。

「竹田さん、ご実家を更地にして不動産屋さんに売ると
 小耳にはさんだのですが・・・」
「同級生に不動産屋さんがいるのでお願いしています。
 が、更地にするつもりは今のところありません(^_^;)
 古い部分は雨漏りしているし天井が落ちているところもあるので、
 父からも壊すように言われていました。
 なのでそこは壊しますが、他の部分は壊さずに売る予定です」

「そうですか・・・」

それからDさんはいろいろ話し始めました。
まとめると以下のようになります。

・長女と次女が東京にいて、三女もこの春から東京に行く予定。
・3人が一緒に住めるところを契約してある。
・三女はもちろん、長女も環境がかわるため、しばらく
 妻が東京に行くことになっている。
・東京には兄(どちらの兄か不明)も近くに住んでいる。
・この仕事(花屋)にも、そろそろキリを付けようと思っている。
・自分の家も母屋は古くてもう誰も住んでいないので、
 処分したらどうかと兄と話している。
・何件か不動産屋に聞いたが、アーケードの中だし、裏は川だし、
 売れないと言われた。
・自分も東京の大学に行ってしばらく働いていたので、
 東京には馴染みがある。

どうやら子ども達もみんな東京だし、お兄さんもいるので、
Dさん自身も家を売って東京に行きたいようでした。

そのようなときに私の実家の話を聞いたため、
Dさんの家もいっしょに売った方が不動産屋さんにとって良ければ、
そうしてほしい、というようなことでした。

それから、Dさんはある情報を教えてくれました。

実家のあるところは商店街でアーケードがあるのですが、
見事にシャッター街になっています(>_<)
(昔は一番の繁華街だったところです)

それを何とかしなくてはならんというので、ある市議さんが
四国に視察に行ってこられたそうです。

そこはアーケードの中にマンションを建てて、うまくいっているのだとか。

その市議さんは、アーケードに人を呼び戻すためマンションを建て、
1階はクリニックにする、というようなことを考えているそうです。

今度それについての話し合い?があるので、
何か決まったらまた連絡しましょう、ということでした。

まだアイディアの段階なのでどうなるか分かりませんが、
もしそうなれば、実家の土地を買ってもらえたらありがたいなと思います。

いずれにしても、Dさんのこととマンションのことは
不動産屋さんに伝えておかなくてはと思いました。


気がつくと15分ほどたっています。
幸い15時にはなっていなかったので、急いで銀行に飛び込みました。

番号を呼ばれたので母のカードを作りたいことを伝えたところ、
「しばらくお待ちください」
と言ってお姉さんは奥に行ってしまいました。
どうやら詳しい方に聞いているようです。

しばらく待っていると、ベテランの方?がいっしょに来られて
説明をしてくれました。

・申込みは本人でないとできない(これは想定内)。
・母の住所(実家)には誰も住んでいないため、
 カードを送ることができない。
・というのも、カードは書留で送るが、転送不要にするため。

つまり母のカードを作るには、
・まず母の住所をわが家に動かす
・それから母を銀行に連れて行って書いてもらう
必要があることが分かりました。

いずれ母の住民票を動かさなくては・・・とは思っていたので、
妹に相談してみようと思います。

そうこうするうちに15時を過ぎたため、銀行のシャッターがおりました。
ですがもう何回か経験しているので慣れたもの。
シャッターについている重たいドアを開けて外に出ました。

とりあえず明日か来週、今度は信用金庫に行って
同じことを頼んでみようと思います。
(領収書の封筒は忘れずに投函しました(^_^)



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