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2月13日の23時頃に、福島県沖が震源の地震が起きました。私が住む郡山市は震度6弱でした。今回は揺れた時間こそ短かったですが、夜に揺れたことと予告なく、突然の縦揺れだったためショックは大きく、しばらく後を引きました。あまり公になりませんでしたが地震の被害も相応にあり、架線事故が生じたため東北新幹線の郡山駅は一時期臨時運休となりました。(このノートを書いている4/29現在も地震の影響により閉館している郡山市内の公民館や地震による損傷修理が続く住宅が存在しています)

千葉県、新潟県、福島県に住む私たち夫婦と離れて暮らす息子たちとは、すぐにお互いの状況をLINEで報告し無事を確認しあいましたが、その直後、長男から電話が入ったので不審に思いつつも受話器を取りました。

長男「会社の上司から電話があってさ」

私「・・・」

長男「福島のご両親は無事ですか って聞かれた」

私「・・・」

後で長男に尋ねたところ、彼が勤務する会社の課長から彼に電話が入ったそうです。しかも地震があったのは23時頃でしたから、その後の電話です。

「無事だよ」。先ほどお互いに安否確認をしたばかりなのに…と内心思いながら長男に答えると「そうか」とそっけなく答えて、彼は電話を切りましたが、このときに私の胸の中に温かな温泉がわき上がったような、不思議な感情が芽生えたのです。

たとえるなら、未経験ではありますが孫から突然かかってきた電話や贈り物が届いたうれしさ…でしょうか。お逢いしたこともなく、ご挨拶もしていない長男の上司にとって私たちは、あくまでも「部下の武田くん」を通してであり、(表現は悪いですが)未知の存在なのです。もちろん私たちから見た長男の上司も同様です。(課長さんておいくつなのだろう。福島県出身の部下はどのくらいいるのだろう)妄想はどんどん膨らみます。

(武田くんの、福島のご両親)である私たちが急に年老いて、若い人から労られたような感覚?なんだろうなあ、生まれて初めて味わう感情だったのです。で、同時に思いました。「何歳になっても、年を重ねても初めて味わう感情はあるのだな」と。

写真整理も同じです。子どもたちの写真を眺めながら、幼い彼らと心の中で会話する。若き日の自分に年を経た自分が話しかけてみる。そんな心の時間旅行を楽しんでいます。そして子育てにどっぷり浸かり、時には沼にはまったような毎日から、早く逃れたいとあせっていたあの頃の自分に時には労り、時には叱りつけもするのです。

写真整理&自分史&子育て史をまとめる醍醐味は、ここにあると思うのです。

ゴールデンウィークにお子さんの写真整理をしませんか。そして子育て自分史をつくりませんか。お手伝いが必要な折にはお声がけくださいね。



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