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すでに逢っていたことに気がついた時「ご縁」について思いを巡らせる

子どもたちの写真整理をしながら平行して取り組んでいることがあります。まず我が家の家族年表作り。武田家全体の出来事と平行して、家族それぞれのトピックを時系列にまとめています。フイルム写真をスキャンしながら「いつの出来事だったっけ?」と記憶をたぐるとき作成中の年表が役立つことがしばしばあります。また整理した写真が、年表作成に役立つこともあります。

写真整理をするのと同時に、データで残している画像の整理もしています。仕事のデータと家族イベントの画像ファイルの表記を変えることによって、データが並ぶ順番が変わるようにしたら、その時々で力の入れ方が違っていたプライベートとオフィシャルな出来事が大河のようにつながり、時系列が揃うことで、記憶が整理されていきました。

すると驚いたことに、最近になってお付き合いを始めた人と、実はだいぶ前にお逢いしていることに気がついて、可笑しいやら、ありがたいやらの気持ちが交錯し、パソコンの画面を見ながらニヤついています。

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2011年3月に起きた東日本大震災後、東北の住民の生活はその大小に関わらず変わりました。私ごとでいうならば、震災を機に取材活動の機会が増え、活動範囲が広がりました。また他県から本県を訪れる人の流れも大きく変わりました。

その中のお一人で、趣味で音楽をされているご夫妻がいらっしゃいます。仮にN夫妻としましょう。このご夫妻は、私が編集させていただいた「いいたて雪っ娘ものがたり」の出版記念パーティーの席で音楽を演奏されたのですが、実はすでに2012年に開催された、浜通りの被災地を巡るツアーでお逢いしていたのでした。しかも同じテーブルで食事をしていたのでした。

そのツアーは震災後に発足した「ふくしま会議」という、震災と復興を視野に入れた会が主催し、飯舘村、南相馬市、相馬市を巡りました。当時は気づかなかったのですが、このツアーで知り合った何人かの方と、今もSNSを通して連絡を取り合っています。

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もう一つ。私はフリーライター、インタビューアーの傍ら、自分史を広げる活動をしていますが、その一環として人生とそのターニングポイントについて語り合う「語り場プロジェクト」を運営しています。

その運営仲間とも、10年前にすでに逢っていたことに画像整理をしていて気づき、早速彼女に連絡したばかりです。ラジオパーソナリティーとして、いくつかのラジオ番組を持つ彼女は当時、地元コミュニティラジオで仕事をしており、私も参加した、いくつかのイベントに彼女は取材者として来ていたのです。

「懐かしいです…というか、同じ場所にいたんですね」と彼女からの返事。「若かったなぁ」とつぶやく私に「そりゃ10年前ですからね」と彼女。

ひと言でいうなら「世間は狭い」ということなのでしょうけど、これも写真整理の醍醐味の一つなのではないかなーと思ったのでした。

 ※語り場プロジェクト主催メンバー紹介


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