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【わたしとTAKEFU vol.10】噓をつかずに働く


嘘をつかずに働く

vol.10 TAKEFU Staff U


今回はTAKEFUと出会って3年ほどのUさんにインタビューです。

UさんはこれまでShop of TAKEFU "eau"でアルバイトをしていましたが、このたび社員として本格的に働き始めました。10代はサッカー選手、20代は役者、そして今と、色々な世界を歩んで来られたUさん。

いつも笑顔で優しく、ボーイッシュな雰囲気もありながら柔らかく、みんなの受け皿になれるような許容の広さと気遣いがある印象があります。転職して間もないTAKEFUの新風、今の心境を伺いました。

―TAKEFUに出会ったきっかけは?―

U「友達が"eau"で働いていて、その子に「今人が足りないからバイトしない?」と誘ってもらい、内容も詳しく聞かないうちに「あ、うんするする!」と。ちょうどロンドン旅行を計画していた時で、その出発日に面接に来ました。キャリーケースをかついで(笑)。その時何に一番驚いたかって、社長に「売らなくていい」と言われたこと。無理に売ろうとせずに、お客様にはただ説明をすればいいと。えー!ショップ店員なのに?!って。その衝撃で他のことを覚えてないくらいです。あとは社長と私の親がたまたま同じ高校出身だという縁もあったりして、その場で合格をもらい、働くことが決まりました。それで社長にこれから旅行だと伝えたら、清布ガーゼショールを貸してくれたんです。これを飛行機の中で掛けたらすぐ眠れるよって。十数時間っていうフライトを、私は飛行機で配られた毛布を使わずに、清布にくるまって寝ていたんですね。それが凄く気持ちよかったのは覚えてます。飛行機が乾燥していたから、うるおいマスクもして。役者をやっていた時期だったのもあって、それを機に寝る時はマスクをつけるようになりました。」


―TAKEFUは飛行機内でも大活躍なのですね!旅行といえば、最近公開された写真がとても素敵ですよね。―

U「これは去年、"eau"でアルバイトをしながら別の仕事もやっていたんですが、その仕事の関係でヨーロッパに行って、ついでに旅行した時のものですね。今"eau"のスタッフもしているMちゃんを誘ったら、スイスに行きたいと。仕事があったパリ、私が行きたかったスペイン、そしてスイス、と回りました。これはスイスのマッターホルンで、山登りというよりはハイキングコースみたいな感じですね。旅行が好きなんです!TAKEFUはどこにでも持って行っています。」

―TAKEFUは抗菌性があるので洗濯せずに使えるのも旅行に適している、という声も多いですよね。ー

U「私は少しだけ潔癖なところがあって、“洗わなくていい”と言われても洗ってたんですね。バスタオルはなんとなく、綺麗な身体を拭くから我慢できるんだけど、着て汗をかいたものをそのまま使うっていうのがやっぱりできなくて。でも最近、お客様に説明する上で納得したことを自分の言葉で伝えたいと思って、洗わずに使うことに挑戦してみてます。例えばタンクトップとソフトフィットインナーを1枚ずつ用意して、寒い日はソフトフィットインナー、次の日暑くなったらタンクトップを着て、着ない日は洗わずに干しておく。それで一週間過ごしてみましたが、大丈夫でしたね。ああ、全然いけるじゃん!って。あと、靴下。私はどちらかというと汗をかきやすくて足が臭い方だっていう認識があるから(笑)、TAKEFU以外の靴下は毎日洗います。でもTAKEFUの靴下ならどうなんだろう?って、ライトエアーソックスを干してそのまま使うことを試してます、今実験中。3日はいけました!連続で3日!」


―きれい好きな方でも洗わず使えるというのは、ひとつ指針になるお客様もいらっしゃると思います。―

U「あと下着に関して、私はショーツにインナーシートか、それが出る以前は布ナプキンは絶対にしてたんですね。そしたら、一番汚れるところがあんまり汚れないわけですよ。だから下着も3日、4日と使えます。あんまり人に大きな声では言えないんですけどね。」

―インナーシートを下着に使うのは初めて聞きました。毎日洗濯しても跡が付いてしまうことがありますし、長持ちさせるためにもとても良いですね。―

U「洗濯で摩耗していくのは確実だし、一人暮らしだと特に、今の時期(6月)とか天気予報とにらめっこしてるみたいな感じだから、最低限にしたいですよね。それで言うとTAKEFUは部屋干し可能なのもありがたいです。デイリーサポートシートもこのような使い方ができると思うので、認知されて広まっていけばいいですよね。布ナプキンも良いですよ!気持ち良いから。でも洗うのが面倒だという方もいますもんね。」

―デイリーサポートシート、凄くいいですよね、私も使っています。生理の時、一枚当てるだけで不快感が全然違う。布ナプキンを使える方はそれがいいと思うのですが、私は使ってみて処理が苦手だったので…本当に助かっています。―

U「女性特有の格闘、じゃないですけど、あるじゃないですか。日々の、しかも人にあまり聞けないこと。自分なりの解決方法が見えた気がして、ちょっとそれは嬉しいですよね。」

デイリーサポートシート


―他にもTAKEFUのお気に入りはありますか?―

U「TAKEFUにアルバイトとして入ってから三年くらいになりますが、最初の頃とか給料全部を社販につぎ込んでたんです(笑)。だから正直、全体的にハマってるんだと思います。」

―そして3年経ち、TAKEFUで本格的に働くことになりますよね。そのきっかけというか、決め手みたいなものはあったんですか?―

U「ここなら安心して働ける、と感じました。働いている人もそうだし、取り扱ってるものを自分が好きだっていうことはまず前提にあって。以前体を壊しかけた時に、商品を身に付けたり、TAKEFUに関わりのある方に体を見てもらったりして助けられたこともありました。あと何より、正直に働けそうだと思ったんです。」

―正直に、ですか?―

U「私、嘘がとっても苦手なんです。これまでやった仕事の中で、嘘をつかなければいけない状況がありました。「こういう時は本当のことを言わなくていいんだよ」と教えられたり。それが自分にとっては物凄く負担で…。TAKEFUでは回りくどい嘘をつかなくていいんですよね。社会で生きていく上で嘘が必要な場面でも、なるべく避けられる方法を考えてます。例えば友達に、服が似合うか聞いてもらった時、もしそうは思わなかったら、「へああ~!」とか「ほお〜〜!」とかで反応を示します。「似合ってる!」とは言いたくないっていう頑固さがあるんですよね。」

―凄い対処法が出てくるのかと思いましたが、そこはシンプルなんですね(笑)。―

U「そう、感嘆詞(笑)。同意もしたくないんです。同意しかねることには同意したくない。ただただニコニコする、とか…人に不快な思いをさせてしまないようには心がけてはいまが、それも無理しているわけではなく、ナチュラルボーン的に笑顔が多い方だと思います。」


「嘘をつきたくない」

それを遂行するための方法を、お茶目に語ってくれたUさん。

簡単なことのように見えて、何か別のものを優先するあまりこの“正直さ”が蔑ろにされてしまう社会は少なくありません。

実際の結果を考えればUさんのように正直に対応する方は信頼できますし、仕事相手としても、自分がゲスト側であったとしても、そんな方の意見を聞きたいものです。

次は、具体的にTAKEFUでの仕事のことをお聞きしました。


―今、どういう仕事をしてるんですか?―

U「いわゆる営業、取引先とTAKEFUとの間に入る仕事です。例えば催事やイベントを、しっかり開催できるように準備すること。あとは社長のお話会の準備と、実際に同伴して運営をすることもあります。今はそうやって決まっているイベントに取り組む形ですが、社長が「初めて営業を置きました」と色々な方に私を紹介してくださっているので、ここから一段階上がるとしたら、まだ関わっていないところにTAKEFUをお伝えしに行ったりもしていくのかもしれないです。」


―仕事が変わって、新しく気づいたことや認識が変わったことはありますか?―

U「ショップにいる時は知らなかった話を聞けるようになりました。お話会で、私たちが知らないことを逆にTAKEFUファンの方に教えていただくこともあります、昔の話とか。あとはどうやって会社が成り立ってるか、わかってきたかも。SHOPで販売するまでに、デザイナーのSさんが社長や副社長と考案して、デザインを決め、工場に依頼し、サンプルを見て、それを実際納品するときにこの工場が…とか、そこの動きが。この商品を作るのにはこれだけのコストがかかって、でもこの金額で販売する、というせめぎあいも目にすると、商品の見え方が変わってきます。」

―そこが見えてくると更に愛情を持って仕事を出来そうですね。今、仕事は楽しいですか?―

U「楽しいですよ!最初はもちろん分からないことも多く大変でしたが、社長に付いて仕事することで段々知識も増えてきました。それと社長って、裏を感じてしまうことがあまりないんです。以前関わった仕事の中には、こう言ってはいるけどほんとはどう思ってるんだろう?とか、どう評価されてるんだろう?とか、何点減点されたんだろう?とか、そういうことを日々考えないといけない環境もありました。それに比べると、いかに安心か。だからこそ誠実にやりたいと思ってるし、やってることに裏がない方と仕事をできるのは、楽しいです。」

―Uさんはサッカー選手、役者、そしてTAKEFUという面白い経歴を持っていますが、自分の進路を決断をするときはどういった心境なんでしょうか?なんとなく考えていたことが徐々に現実的になっていくのですか?―

U「徐々にではなく、いきなりのものですね。選手を辞めて役者になった時は、感覚的なんですけど、あ!もうやめていいんだ!ってなった瞬間があって、じゃあ何しよう?と考えた時に、すっごく面白いことやりたいかもと思って、パッと閃きました。結構ね、突然なんですよね。ああもうやめよ!ああこれやろ!みたいな。自分の性格なのか、こういうことが他の人にもよくあることなのかわからないのですが。気づく瞬間なのかもしれないです。なんで続けてたのか?なにに縛られてたのか?っていうのがふとわかる。それがそのタイミングですね。」


―その選択が頭の中に浮かんできた時、自分がやってきたことを手放すのが怖い人もいると思うんです。すぐ行動に移せたのは何故ですか?―

U「人に恵まれてきたのもあるかもしれません。他人に妨害されることもあるじゃないですか。私はその点とてもとても恵まれていて、親が、私のチェンジに対して反対はせず、説明すれば基本的には応援してくれました。それは本当にありがたいなって。親だけじゃなくて周りの人も、「え?大丈夫?」と否定的に言う人はいなかったので、他人の目を気にする必要がなかったんですよね。」

—これまで色々な方にインタビューしましたが、UさんにもTAKEFUに関わる人らしい真っすぐさを感じました。良いと思ったことをやる!という真っすぐさですかね。―

U「社長や副社長が矢面に立ってくださる安心感があるのは大きいです。何か起こったとしても、本当に大切なものが明確なので、それを守るために動いてくださる。それは凄いことだなって思います。だから働けるなって。その信頼があるから思いきってできるっていうのがあるじゃないですか。」

―なかなかないことですよね。慣れない仕事が多く大変なのかなと思っていましたが、サポートがあると心強いですよね。―

U「最初の方は朝礼で毎回「Uさんが大変そうなので…」って言われていました(笑)。でも社員の皆さんも聞けば教えてくれたり、一緒にやってくれたりもしますし、"eau"のスタッフも手伝ってくれて、それも本当に助かってます。職場が楽しいっていいですね。今までは色々なところに飛び回って、"職場"がなかったから…基本ひとりだし。ここに来れば皆がいるのは心強いです。多分私はひとりでいるよりも、人と一緒にいるのが好きだから。」


一貫して、正直さを感じられるお話をしてくださったUさん。

"嘘をつかなくていい。"

一見些細で当たり前のことのようですが、実際はなかなか叶うことではありません。

双方が状況を邪推したり、隠さねばならないことが邪魔になって物事が進まない時、意外とシンプルな意見をポンと投げてしまえばうまく運んでいく、ということが多々あります。

ただ職場や環境によっては、それが許されない場合もあると思います。

嘘と建前をうまく使っていくことが"大人"で"デキるやり方"である、という見方も少数派ではありません。

そこに疑問を感じているUさんが、納得できない常識を持つ環境で働くのはきっと大変だったろうなと想像します。

TAKEFUにピッタリの真っすぐさを持つUさんが、TAKEFUを愛し、働いていること。なんだか凄く尊いことに感じます。

正直で、周りへの感謝も忘れない優しいUさんと一緒に働ける日々を、私も嬉しく思いました。





インタビュアー・みー

1992年生まれ。ナファ生活研究所直営店 Shop of TAKEFU "eau" 勤務。趣味は宝塚観劇、旅行、食事、ラジオなど。 好きな季節は夏。最近は友達とマーダーミステリーというゲームをやる時間が楽しい。特にお気に入りのTAKEFU商品はソフトフィットインナー、スパッツ、バスタオル。



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