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グランドストロークの概念とは?

このタイトルを見てどの様なイメージを感じるでしょうか?
もう少し詳しく言うと相手とのラリーにおいての事になります。私はコレを「ニュートラルなラリー」と表現したりしています。

当然ですが様々な意見があると思います。

ある時にウォーミングアップでラリーをしている選手2人がおり、かなりの頻度でネットミスをしています。ネットミスをした人はちょっとイライラしています。そりゃそうです、ネットミスはしたくありませんよね。

ストロークの概念とは?聞いてみた

その二人に聞いてみました。「自分がイメージするストロークの概念って?」
そこでの答えは
「ミスしない様にする事」「相手に打ち易く打つ」等々…
相手とラリーを楽しむならこれでも問題ないですよね。
でもココでは相手との対戦、ゲームをするというという前提で考えます。

私が考えるストロークの概念

1自分からはネットミスはしたくありません。
当然ですが。
2そして球数の多いラリーも極力したくありません。
できるだけ少ないラリー数で自分のポイントにしたいと考えています。

この1と2を前提を全て叶えるとしたら。
自分のグランドストロークの概念と言うものが形成されていきそうです。

「ネットクリアランス」=「セーフティーライン」

この言葉は今もコーチング時に言い続けている言葉です。これを「セーフティーライン」と15年ほど前に呼ぶ様にしました。
20年程前から選手に付いて海外ツアーに行くことになり一番衝撃的であり、当たり前に選手たちがやっているコト、それが
「ネットのスレスレを通している訳ではなく、ネット上のかなり上を通しているという事実」
です。
それをすることで当然ですが自分が打ったボールは放物線を描く様にネット上空を軽々と超えて、ベースライン近くで落ちていく良い感じの弾道です。

この事実に気が付いていない人はかなり一定数存在しています。
この事実に気付いている人は自分からのミスが少なく、「次の展開」に注力する事が出来る様になります。

僕がイメージしているのはこの選手

ダビドゴファンです。 
この試合はアルカラスからの勝利。スゴいですね。

このハイライトのすべてのプレーが素晴らしいので是非観て欲しいですが、
特に1分55秒からのプレーを特に注目して欲しいです。ほぼ殆どのゴファンの打つショットの深さと高い軌道だからこその打った後の動く時間を捻出しているのでとてもスムーズに見えますし、最後のスマッシュも圧巻です。

余談ですが、僕の考える世界三大スマッシュの上手い選手の中に入っているのがゴファンです。後の二人はリシャール・ガスケとロジャー・フェデラーです。

映像で見てもらうと特に理解しやすいと思います。
2024シーズン全豪のゴファンは予選からの出場でしたが、地肩というか基本的なテニスの上手さは際立っていて、しっかりと予選を勝ち上がりました。

まとめ ストロークの概念とは?

あくまで個人的な見解になりますが、
自分の打ったボールに対して相手がどういうリアクション(ここでは返球の質の事)に対してベストな対応をするためのショット
と僕は考えます。

つまりは自分が打ったショットの次の展開を常にイメージしながら準備をしている事の繰り返しというイメージです。
もしその概念がなければ「常にストロークにおいて相手のボールに対応するのみ」になってしまう気がしています。
自分はその受け身な考え方のテニスはあまり好きではありません。何故ならば自分から動くというよりも動かされているテニスなイメージだからです。

皆さんはどうお考えでしょうか?

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